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特集Vol.13 「水道の今と昔」

特集Vol.12「お風呂そうじの豆知識」特集Vol.12「お風呂そうじの豆知識」
水道水写真

日本の水道水は世界でもトップレベルの安全性と品質を誇っています。厚生労働省が定める「水質基準」は世界的にも非常に厳しく、51項目もの基準が設けられています。日本国内における水道の普及率は98%以上で、47都道府県すべてにおいて水道事業が運営され、水が供給されています。その歴史をひも解けば江戸時代にさかのぼります。

今回は、水道の今と昔をテーマに生活に役立つ情報をご紹介します。

明治時代に近代水道が完成

日本の水道のはじまりは江戸時代で、上水も下水も整備されていました。地下に埋められた当時の水道管は檜や松などの木製で、明治時代まで使われました。しかし、水質の悪化や木の管が腐る等、安全な水を配水することが難しくなってきました。さらに消火用水の確保やコレラの大流行により、近代水道の創設が急務となります。そこで1911年(明治44年)全面的に完成したのが、現在の新宿区に位置する淀橋浄水場でした。多摩川の水を導いて沈殿・ろ過し、ポンプにより鉄管を通して配水していました。

※イメージ図

浄水器が広まるきっかけとは?

淀橋浄水場をもとに、日本各地に近代浄水場が建設されていきます。1957年には水道法が改正され、水系感染症の対策として塩素消毒が法律で義務付けられます。しかし1970年代に塩素消毒の過程からトリハロメタンが発生することが分かり問題となります。トリハロメタンは健康に悪影響を及ぼす可能性がある物質であり、水道局等における水質管理はより一層強化されていきます。このことをきっかけに水道水の安全性に対する関心が高まり、一般家庭に浄水器が普及するきっかけとなっていったのです。

自然界にはない人口化学物質

日本の水道水は河川を水源としています。その水にPFAS(ピーファス※1)という物質が含まれているというニュースを聞いたことはありますか? PFASとは、炭素とフッ素の強固な結合を持つ「有機フッ素化合物」の総称です。その種類は1万以上あるとされ代表的なものが、PFOS(ピーフォス※2)とPFOA(ピーフォア※3)です。自然界にはない人口化学物質で、分解されにくいという特性を持っています。PFASを含む素材は撥水や撥油作用があって便利なことから、2000年代の初め頃までフッ素加工の調理器具・防水加工された衣類・泡消火剤など、さまざまな製品に使用されていました。しかし、2009年以降、土壌や河川など環境における残留性や健康被害への懸念から国際的に規制がかけられました。現在、日本国内では新たに作られることはなく、日本を含む多くの国で製造・輸入等が禁止されています。

  • 1. PFAS:ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物
  • 2. PFOS:ペルフルオロオクタンスルホン酸
  • 3. PFOA:ペルフルオロオクタン酸
※イメージ図

PFOS、PFOA対策に浄水器!

有機フッ素化合物にはまだ不明なことが多く調査・研究が続けられ、環境省および自治体は河川等のPFOS、PFOA濃度を定期的に測定し公表しています。2020年、環境省によって河川や地下水などにおける暫定目標値としてPFOSとPFOAの合計値が1リットルあたり50ナノグラム以下と定められました。同様に水道水も暫定目標値を超えないよう自治体の水道局など、水道事業者が取り組みを進めています。しかしながら近年、河川・地下水等の水環境で PFOS、PFOAの暫定目標値(50ng/L)を超過する事例が確認されています。

パナソニックの浄水カートリッジにはPFOSおよびPFOAを除去できるタイプがございますので、この機会にぜひ対象商品や対象カートリッジへの交換をご検討ください!

浄水カートリッジ交換の目安は、ご使用中の機種によりさまざまですが、約4カ月~1年毎に1回が基本です。カートリッジを交換しないまま長期間使用し続けると、不純物が内部フィルターに溜まり、浄水能力やろ過水量が低下します。また、浄水カートリッジは通水量の目安を超えていなくても、使用期間をもとに交換した方がよいといわれています。カートリッジは水分を含んだ浄水器の中に入れたままの状態になるので、使用しない期間が長いと雑菌が発生しやすくなるからです。そのためにはお使いの機種の交換時期を忘れないよう、しっかりメモしておくことが重要です。

交換時期はお使いの浄水器の取扱い説明書にてご確認ください。

ハイ・パーツショップには「浄水カートリッジ会員」というサービスがございます。ご登録いただくと浄水カートリッジの取替時期をメールにてお知らせし、全国どこでも送料無料でお届けいたします。会員登録がお済みでない方は、この機会にぜひご登録ください。

<参考文献>
環境省ホームページ 水質基準項目と基準値(51項目) https://www.env.go.jp/water/water_supply/kijun/kijunchi.html#01
環境省ホームページ 有機フッ素化合物(PFAS)について https://www.env.go.jp/water/pfas.html
高堂彰二 著 「トコトンやさしい 水道の本 第2版」 日刊工業新聞社
インフォビジュアル研究所 著 「14歳からの水と環境問題」 太田出版

浄水カートリッジの使用期限や交換の必要性等についてご紹介しています。ぜひご覧ください!

特集Vol.3「我が家のプチ点検!」

特集Vol.4「我が家のプチ点検! Part2」

特集Vol.5「我が家のプチ点検! Part3」

今回の「水道の今と昔」はいかがでしたでしょうか。
定期的に浄水カートリッジを交換し、浄水器のおいしい水を飲んで
健康的な毎日を過ごしましょう!
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