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特集Vol.12「お風呂そうじの豆知識」

特集Vol.12「お風呂そうじの豆知識」特集Vol.12「お風呂そうじの豆知識」

毎日使う浴室を見渡してみると、水アカ、ぬめり、カビなどを発見しがちです。温度・水分・栄養(石鹸カスや皮脂など)とカビが好む三大条件が揃いやすく、油断をしているとあっという間にカビが広がってしまいます。家族みんなが健康に暮らしていくためにも、お風呂は清潔でキレイにしておきたいものです。

今回は、お風呂のお手入れポイントについてご紹介します。

お風呂場イメージ

お風呂汚れの原因を知っていますか?お風呂汚れの原因を知っていますか?

浴室の汚れは大きく分けて6つ。発生場所と発生原因を知ればお手入れがしやすくなります!

水アカ(アルカリ性の汚れ)

汚れの色汚れの色は白

・場所
浴槽・水栓部分・ドア・鏡・シャワーフック
・原因
水道水に含まれるマグネシウム・カルシウム・アルミなどのミネラル分が固まったもの。

湯アカ(酸性の汚れ)

汚れの色汚れの色は褐色

・場所
浴槽・水栓部分・ドア・鏡・シャワーフック
・原因
水道水に含まれるミネラル分が皮脂やせっけん成分の脂肪酸と結合してできたもの。

せっけんカス(アルカリ性の汚れ)

汚れの色汚れの色は白

・場所
床・壁下部・浴槽周り・鏡・シャワーフック・カウンター
・原因
水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分がせっけん成分の脂肪酸と結合してできたもの。

せっけんカス(酸性の汚れ)

汚れの色汚れの色は灰色

・場所
床・壁下部・浴槽周り・鏡・シャワーフック・カウンター
・原因
汚れに対してせっけんの量が足りなかた場合にでき、皮脂とせっけん成分の脂肪酸と結合してできたもの。

ぬめり(酸性の汚れ)

汚れの色汚れの色はピンク

・場所
排水口周辺・床 壁下部 カウンター
・原因
空気中に存在する常在菌ロドトルラと呼ばれる酵母の一種。適度な温度・水分・栄養源が揃うと繁殖する。

カビ(酸性の汚れ)

汚れの色汚れの色は白

・場所
浴室全体
・原因
適度な温度・水分・栄養源の3つが揃うと浴室に潜んでいたカビの元となる原因菌が成長して繁殖する。

汚れの性質に合わせた洗剤を選びましょう!汚れの性質に合わせた洗剤を選びましょう!

洗剤は、素材への影響を考えて、洗浄力の弱いタイプから段階的に使うのが賢い方法です。
中性洗剤
お風呂用中性洗剤

水アカ・せっけんカス
などによる汚れを落とす

弱アルカリ性洗剤
弱アルカリ性洗剤

身体から出る脂分の
汚れを落とす

アルカリ性洗剤
アルカリ性洗剤

脂分の頑固な汚れや
カビを落とす

弱酸性洗剤
弱酸性洗剤

水分中のカルシウムが固まった汚れを落とす

※洗剤は素材によっては使えないタイプもあるので、添付の取扱説明書をよく読んでからお使いください。

イラスト:万全のお手入れスタイル

水栓など凹凸部分のそうじは歯ブラシが便利

お手入れを始める前は必ず換気をし、ゴム手袋、保護メガネ、バスブーツ、防水エプロンなどを着用してから取りかかりましょう!

まずは日常のお風呂そうじにはスポンジを用いて、浴室用中性洗剤を使用します。「アルカリ性」と「酸性」両方の汚れに対応していて、洗浄力は強くありませんが浴槽などの素材を傷めにくく、毎日のお手入れにおすすめです。

中性洗剤で落ちないガンコな汚れは、性質に応じた洗剤を使用します。「アルカリ性の汚れ」にはクエン酸などが入った「弱酸性の洗剤」を。「酸性の汚れ」には重曹などが入った「弱アルカリ性の洗剤」と、それぞれ反対の性質をもつ洗剤を使うことで汚れを中和し、比較的カンタンにお手入れすることができます。その際、品番やマーク等の印刷部分が消えてしまわないよう気を付けてください。

イラスト:風呂フタに根をはるカビ

注意したいのはカビ取り用洗浄剤です。

その多くは塩素系かつ強アルカリ性なので洗浄力が高く、使用する際は十分な換気と目や服にかからないよう注意が必要です。また、カビは風呂フタやパッキンなど素材の奥に根を張ってしまうため、おそうじで表面的にはキレイになっても根が残っている限りカビが再繁殖し、根絶できない可能性があります。そんな時はパーツの交換もご検討ください。

※塩素系のものと酸性タイプのものを混ぜて使用しないでください。
(同時使用及び前後の使用でも有害な塩素ガスが発生します)

お手入れTips

ガンコすぎる汚れは、洗剤をかけキッチンペーパーとラップでWパックを。ただし素材を傷める可能性があるので10分以上の放置は禁物です。

お風呂の大そうじは上から下へ!お風呂の大そうじは上から下へ!

イラスト:天井に潜む目に見えないカビの元を撃退

天井に潜む目に見えないカビの元を撃退

浴室の天井は一見キレイに見えても、実はカビの元となる原因菌が潜んでいます。天井にはカビが繁殖する三大条件の一つである栄養(汚れ)が少なく、菌はカビへと成長できずにいます。そのため子孫を残そうと胞子飛散を繰り返し、目に見えない原因菌を天井から降らしているのです。この原因菌が床などに着床すると栄養源の汚れと結びつき、やがてカビの発生へとつながってしまいます。

カビの繁殖を防ぐには、シーズンごとにお風呂の大そうじをしたいもの。最初に取りかかるべきは、やはり天井です。伸縮式のフロアワイパーなどに浴室用中性洗浄剤をスプレーした布をセットし、モップがけする要領で天井を拭きます。天井に浄剤を直接吹きかけると液だれが起こり、目に入ると危険なので必ず布にスプレーしましょう。

続いて壁、ドア、浴槽、鏡、水栓、床と、上から下へ進めて行きます。お風呂そうじは洗っただけでは終わりではありません。水切りワイパーなどを使って水分を取り除き、仕上げに吸水クロスなどで全体を拭きあげたら完了です。浴室乾燥機があれば併用するのもおすすめです。

お手入れTips

シャンプーボトルなどの底はぬめりが発生しやすいもの。お風呂上りに水分を拭き取りましょう。

浴室換気扇の正しい使い方とは?浴室換気扇の正しい使い方とは?

イラスト:風呂フタに根をはるカビ

お風呂に入った後、湿気を逃がすために換気扇を回します。窓があるお風呂の場合、素早く換気を行おうと窓を開ける方が多いのではないでしょうか? 実は、換気扇をつけている時は窓を閉めたままにする方が効率良く換気できます。その理由は、窓から入ってきた大量の外気はすぐ換気扇に吸い込まれてしまうからです。外気がお風呂全体に流れないので、湿気は浴室内に留まったままになります。換気扇の役割は、室内の空気(湿気)を外の新鮮な空気と入れ替えることで、吸気量と排気量のバランスが重要です。正しい換気のポイントは、換気の経路をつくり浴室全体の空気を循環させることです。

同様に浴室のドアも閉めたままで大丈夫です。浴室ドアの上部または下部には、ガラリと呼ばれる空気の取り入れ口となる隙間が設置されています。ガラリを開けて換気扇を回せば換気の経路が確保でき、お風呂全体に空気が循環します。
ちなみに換気扇の持つ能力を維持するには、フィルターのお手入れが欠かせません。ハイ・パーツショップでは、浴室換気扇の各種フィルターをご購入いただけます。

お手入れTips

換気扇の動きを確認するには吸い込み口にティッシュ1枚を近づけてみましょう。吸引力が悪い場合は、そうじまたはフィルターの交換を!

<参考文献>

  • ・NPO法人日本ハウスクリーニング協会 著「新!掃除の解剖図鑑」 株式会社エクスナレッジ
  • ・ミッシェル・ホームサービス 監修「プロの凄腕お掃除 コツとワザ」 講談社
  • ・本多弘美 監修「クセになる おそうじ術」 成美堂出版 ※絶版
  • ・大髙敏男・佐々木美弥・長澤敦氏・村瀬伸夫 著「空調設備が一番わかる」 技術評論社
  • ・環境科学フォーラム編「知っておきたい安全・快適な室内/オフィスの空気環境」 オーム社

【Panasonicお風呂のお手入れに関するサイトもぜひご覧ください】

自分でできる修理:バスルーム

https://sumai.panasonic.jp/support/self/bath/

お手入れ・使い方:バスルーム

https://sumai.panasonic.jp/support/bathroom/operation/

今回の「お風呂そうじの豆知識」はいかがでしたでしょうか。
一日の疲れを癒す場所、お風呂がキレイになれば家族の笑顔も輝きます。
お風呂そうじをする際にぜひご活用ください!

今回の「お風呂そうじの豆知識」は
いかがでしたでしょうか。一日の疲れを癒す場所、お風呂がキレイになれば家族の笑顔も輝きます。
お風呂そうじをする際にぜひご活用ください!

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