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今からせっかく建てるなら、オール電化がいいということは知っていました。ただ、小さな子供がいるので、危険を教えるには火を見せられたほうがいいのかなと思って、ちょっと迷ってたんです。でもこのデザインのスッキリしたIHクッキングヒーターがとにかく気に入ってしまって、絶対入れたい!と気が変わりました。 IHは「こんなにラクだったなんて」という一言に尽きますね。これならもっと早く使いたかった。以前は油もの、炒め物などのたびに受け皿やゴトクを全部洗っていたけど、それが一切なくなったんですものね。しかも使っていないときには作業台代わりにもなって。盛りつけたりちょっとモノを置いたり、便利です。小さいキッチンでも作業スペースは倍とれる感じですね。
便利さを感じるメニューはパスタ。高火力で素早くお湯を沸かした後、自動で保温にしてくれます。パスタは麺とソースのタイミングが合うのが大事ですけど、ソースの支度に少し手間がかかってもその間お湯をスタンバイしておけます。
夫の得意料理もパスタでよく作ってくれます。でも、男の料理って散らかるでしょう。片づけるのは私だから、IHになって後始末がラクになったという点も、すごーく助かってます。
最初、火がないので火力の加減が分かりにくいんじゃないかなと思ったんですけど、実際はランプの表示で、「パッと見て分かる」から便利いいです。火力があるので、料理は何でも早くなりました!
※コンロ下に収納スペースが設けられるうす型フラットタイプIH
※だんらんはいつも愛猫と一緒に。
ロースターがついてなくてもわが家の場合は不自由を感じませんね。魚は好きでよく食べますけど、フライパンで焼けば問題なし。実際そのほうが後始末もラクだし、どうしてもと思ったらフィッシュロースターを別に買えばすむ。生活してみるとこの考え方で正解でした。
それより、IHのすぐ下に引き出しをつけられたメリットのほうがずっと大きいです。ここに調味料を全部収納できました。いちばん使いやすいところにあるので、料理がとてもしやすくなりました。以前はカゴに入れてカウンターの上に置いていたんです。詰め替えればいいんでしょうけど、ボトルのサイズや色や形がバラバラなのがイヤで布をかけて隠して。使いにくいし苦労しました。今は、夢だった「何も置かないすっきりキッチン」が実現してホントにうれしいです。
2歳になる子と猫二匹とがいます。猫がいるとどうしても毛が舞い上がりますよね。ガスコンロの時は、いつも気がつくとゴトクに猫の毛がこびりついていて…。けど、IHだとそんな悩み自体ありません。一拭きでいつも気持よくいられますから。猫が乗らないか、ですか? きちんとしつけているので大丈夫ですよ。
2階吹き抜けに面して子供部屋の障子が見えています。障子を通じ常に気配が感じられるように設計しています。子供部屋に灯りがともると、天井裏に柔らかな陰影がつき味のある空間が現れます。程良いレトロ感が気持ちを和ませ夜が深けてゆきます・・・。
最新のシステムキッチンに無垢の腰板を貼付けてこの空間に馴染むキッチンに仕上げました。一段高くなった畳コーナーに座るとキッチントップがテーブル代わりになりますから、きっとここで子供たちはお母さんに尋ねながら勉強をすることでしょう。ご主人は奥さんの手際の良い手裁きを見ながら今夜のおかずを尋ねることでしょう。対面キッチンならぬ対話キッチンの完成です・・・。
上面に吸排気パネルがなく、フラットなプレートのこの新タイプIH(KZ-HRS30A)のおかげで、まるで大きな一枚カウンターのように見えるでしょう。アイランド型キッチンを想定したIHだそうですが、こういうプランにもマッチしますね。
コンロ部のかなり近くに勝手口があります。開閉で風が入るのですが、立ち消えの心配がないIHだとこんな合理的な動線も可能です。
フラットタイプのすっきりIH
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映像制作のクリエイターであるご主人に、奥さまと2歳になるお子さま、そして2匹の長毛種の猫が暮らすSさま邸。2階の床が天井を兼ねる構造で階高とコストを抑えながら、設備はIHクッキングヒーターやハイパワーのエアコンなど最新のモノを採用したオール電化住宅。太い梁の走る古民家風インテリアで、先進の暮らしやすさを実現しています。 |
かわべ ひろし
自邸マンションの設計・施工を通してトライしたさまざまな新ノウハウ満載の『挑戦する自邸』、コンピュータ・グラフィック『自邸を創る』などなど、アイデアにあふれたプランニングがモットー。 |