【毎日の備え】
歴史上毎日災害が起きてきた日本。もしものときに頼りになるのは防災の知識です。
ぜひお役立てください。
火山
火山
活火山への登山
日本には111の活火山があり、もし噴火すると、噴石、火砕流、火山ガスなどさまざまな災害を引き起こします。登山を行う場合は、登る山が活火山ではないかをしっかりと確認をして、活火山の場合は、気象庁が発表している噴火警戒レベルを確認しておきましょう。
火山
火山ガス
活火山では火山ガスが常時出ている山もあり、そのなかには毒性の強い成分が含まれています。窪地や谷など火山ガスが溜まりやすいところや、危険地域に指定されているところなどには絶対に立ち入らないようにしましょう。
火山
噴火警戒レベル
火山活動の状況に応じて、登山の禁止や避難などを噴火警戒レベルとして気象庁が発表しています。気象庁ホームページや防災アプリケーションなどで知ることができるので、火山への登山の際にはチェックしておきましょう。
火山
危険区域の確認
火山は噴火すると、噴石・火砕流などが短時間で発生することがあるため、事前に最寄りの自治体などで公開されている防災マップをみて、危険な区域と避難する場所や避難経路を確認しておき、すぐに避難できるようにしておきましょう。
火山
火山灰が降ってきたら
噴火時には火山灰が降ってきます。火山灰は小さな噴石で、肺・目などの健康面に影響を与える可能性があります。マスクなどで吸い込まないようにし、コンタクトレンズは外し、もし目に入ったら手でこすらずに、水でながしましょう。もしマスクがなければ水で濡らしたハンカチやタオルで代用しましょう。
火山
登山中の噴火
火山は何の前ぶれもなく噴火する可能性があります。噴火が起きると、無数の大小の噴石が吹き飛ばされます。すぐに近くの山小屋やシェルター、岩陰など、身を隠せる場所に避難しましょう。また、できるだけヘルメットやゴーグルを着用し、マスクや湿らせたタオルなどで口を覆いましょう。
津波
津波
津波警報・注意報
地震が発生してから約3分で、津波の恐れがある場合に津波警報や注意報が発表されます。津波の到達予想時刻や津波の高さなども発表されます。これらの情報は、テレビ・ラジオ・新聞・ウェブサイトなどに掲載されるため、必ず確認しましょう。
津波
津波標識の確認
津波の危険がある場所には、津波が来襲する危険があることを示す「津波注意」のほか、津波避難場所を示す津波標識が設置されています。海の近くにいるときには必ず確認しておきましょう。
津波
低い波でも危険
津波は海底から海面までの海水全体が動くエネルギーの大きな波です。高さ20~30cm程度の津波でも速い流れに巻き込まれてしまうおそれがあり大変危険です。津波注意報が発表されたら速やかに海岸から離れてください。
津波
津波ハザードマップの活用
津波ハザードマップは、津波が発生した時に、すみやかに避難できるようにするためのものです。浸水範囲や避難場所・避難路などを、地図上にわかりやすく書き込んであります。各市町村のホームページなどで閲覧できるので、自宅・勤務地・学校における危険度を把握しておきましょう。
津波
川の近く
津波は川をさかのぼってきます。流れに沿って上流側へ避難しても津波は追いかけてくるので、流れに対して直角方向にすばやく避難しましょう。
津波
海の近く
すぐに安全な高台や避難地をめざしましょう。近くに高台がない場合は、3階建て以上の建物をめざし、3階より上に上がります。津波は繰り返し襲ってきます。いったん波が引いても絶対に戻ってはいけません。
津波
津波からの避難時
津波は繰り返し襲ってきて、あとから来る津波の方が高くなることがあります。避難後は最新の情報を確認し、津波警報が出ている間は避難を続けてください。
津波
津波避難ビル
津波避難ビルとは、津波が押し寄せたとき、地域住民が一時的に避難するための緊急避難場所として市町村によって指定されたビルです。ビルの高さや構造、耐震性などの要件を満たすものを選定し、市町村があらかじめ指定しているので、すみやかに避難しましょう。
土砂災害
土砂災害
前兆
斜面が以下のような状況になっていた場合は、土砂災害が発生する可能性があります。周りの人と安全な場所に避難してください。・がけや地面にひび割れができる・小石がバラバラと落ちてくる・がけや斜面から水が湧き出る・湧き水が止まる、濁る・井戸や川の水が濁る・地鳴り、山鳴りがする ・樹木が傾く・降雨が続くのに川の水位が下がる ・立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
土砂災害
警戒区域
都道府県では土砂災害の恐れがある区域を「土砂災害警戒区域」として指定を進めています。自分の家が危険かどうか、国土交通省砂防部のホームページなどで確認しましょう。
※「土砂災害危険箇所」などで検索してください。
竜巻
竜巻
積乱雲は竜巻などのサイン
積乱雲が近づくと、まもなく激しい雨と雷がやってきます。竜巻などの激しい突風が起きる恐れもあります。積乱雲は、雲のてっぺんがもくもくと沸き立ち、カリフラワーのような形をしています。空の変化には注意を払い、積乱雲が近づいてきたら、すみやかに頑丈な屋内など安全な場所に避難しましょう。
竜巻
竜巻注意情報
竜巻注意情報は、竜巻などに対して、注意をよびかける情報で、気象庁からテレビやラジオで発信されます。竜巻注意情報が発表された場合には、まずは空の様子に注意を払いましょう。そして、積乱雲が近づくサインが確認された場合には、頑丈な建物に避難するなどの身の安全を確保する行動をとりましょう。
※「土砂災害危険箇所」などで検索してください。
竜巻
竜巻が間近にせまったら
竜巻が間近に迫ったら、頑丈な建物の中や物陰、地下室があれば地下に入り、身を小さくしましょう。物置や車庫、プレハブの中は危険です。電柱や太い樹木であっても倒れることがあります。
※「土砂災害危険箇所」などで検索してください。
ママのための防災
ママのための防災
母子健康手帳
妊娠中は常に母子健康手帳を持ち歩きましょう。災害時、かかりつけ医に診てもらえない場合でも、妊娠の経過の情報を正確に伝えることができます。記入のあるページのコピーや、アプリを使ってスマホにデータを保存しておいても。
ママのための防災
マタニティマーク
妊娠中の外出時には、マタニティマークを携帯しましょう。ふだん、目につくところに身に着けていない人も、必要なときに提示できるように準備をしておくと安心です。
ママのための防災
張り止め薬
妊娠が進んでからは、お腹の張りに注意が必要です。災害時、自宅にしばらく帰れない可能性もあるので、張り止め薬が処方されている妊婦さんは、携帯するようにしましょう。
シニアのための防災
シニアのための防災
コミュニティを作る
近所の人や趣味の仲間を日常で作っておくことは大切です。趣味や特技を持つことや飲食店や病院などの常連さんになっておくこと、ボランティアや地域の自治会を通して働くこと、なるべく挨拶をすることなどからシニア世代のコミュニティをつくりましょう。
シニアのための防災
丈夫な足を日頃から
シニア世代の健康と身体づくりは日常的に意識するようにしましょう。白髪や老眼などは進行を止めることが難しいですが、筋肉は何歳になっても鍛えることができます。ふだんからウォーキングをしたり、体幹部を鍛えるようにしましょう。災害時に生き抜くためにも必要となってきます。
シニアのための防災
感染症の予防
免疫が弱いシニアは、感染症の予防が重要です。予防をふだんから習慣付けましょう。具体的な予防には、除湿を心がける、埃に注意する、タオルの貸し借りをしない、うがいや手洗い、マスクの着用などがあります。
女性のための防災
女性のための防災
生理用品は多めに
被災したときは、ストレスなどが原因で生理不順になることもあります。生理用品は、もう1周期分多めにストックしておくと、いざというときに安心です。
女性のための防災
ウェットシートや清浄綿
女性特有のデリケートゾーンの悩み。専用のウェットシートや洗浄綿を用意しておけば、不快感を抑えられます。清潔な紙を携帯用ビデの中の精製水で湿らせて使う方法もあります。
女性のための防災
使い捨てできるアンダーウェア
清潔な下着をつけられないと、女性は外陰炎やぼうこう炎を引き起こすことも。また、避難生活では洗濯ができなかったり、干す場所が見つからないこともあります。パンティーライナーや紙の下着など、使い捨てできるアイテムで自分に合うものを備えておけば役立ちます。
ペットのための防災
ペットのための防災
日頃のしつけ
ペットを巡るトラブル防止や、いざというときの動物のストレス緩和のために肝心な日頃のしつけ。犬の場合は「待て」などの基本的なことに加え、不必要に吠えないしつけを。その他、トイレの場所や、人や動物を怖がったり攻撃的にならないようにすること、ケージやキャリーバッグに慣らしておくことも大切です。
ペットのための防災
ペット用品の備え
まずは、ペットの日々の生活に必要なフードや水、常備薬、トイレ用品などを備蓄しましょう。災害時にはペットにもストレスがかかるため、お気に入りのおもちゃもあわせて用意。一緒に避難する場合に備えて、ケージやキャリーバッグも必ず準備しておきましょう。
ペットのための防災
ペットの写真をスマホで撮っておこう
災害発生時は、ペットを避難所へ連れていけない、ペットとはぐれてしまう、といったことも考えられます。そんなときのために、ペットの写真を携帯電話で撮影・保存しておくことも大切です。
ペットのための防災
身元表示
ペットを避難所へ連れていけなかったり、ペットが迷子になってしまうケースに備えて、迷子札やマイクロチップで身元表示が出来るようにしておきましょう。犬の場合は、鑑札と狂犬病予防注射済票を、必ず首輪につけておきます。
ペットのための防災
ペットと被災したら
飼い主がパニックに陥ると、ペットも騒ぎ出し、余計混乱してしまいます。室内では、家具の転倒や落下物がない場所、もしくは机の下に隠れるなど、落ち着いて行動をしましょう。
ペットのための防災
ペットの避難グッズ
被災時、小型・中型犬であればキャリーで避難できますが、大型犬の場合はガレキの上を歩かせることになるため、犬用の靴やバンテージの用意を。全身が毛で覆われているペットを火の粉や落下物から守るための防災マントや、迷子防止に首輪に付ける小型発信機などもあります。
ペットのための防災
ペットのための安全地帯をつくる
飼い主の留守中に地震が起きた場合を考えて、室内にペットが閉じ込められないような避難経路を確保しておきましょう。外出時はドアストッパーをかけたり、柱が多く安全なトイレのドアを開放しておくとよいでしょう。この機会にペットドアを付けることを検討してもよいかもしれません。
ペットのための防災
ごはんや散歩の時間をずらす
犬は体内時計がしっかりしているため、ごはんや散歩のタイミングがルーティーンになっていると、決まった時間に待つようになります。災害時は時間通りに生活できないこともあるため、ふだんから時間帯をある程度ずらして慣らしておくとよいでしょう。
家族で楽しむ防災
家族で楽しむ防災
いつものお出かけで防災も学ぶ
いつものお出かけの場所を工夫することで、被災体験を学ぶことも一つの防災対策になります。全国各地に存在する、さまざまな防災学習施設を利用して、楽しみながら防災を学びましょう。
家族で楽しむ防災
防災カードゲームで遊んでみよう
防災をテーマにした、さまざまなカードゲームが存在しています。遊びながら学ぶことができるので、夕飯のあとやお休みの日に、家族で防災カードゲームで遊んでみませんか?
家族で楽しむ防災
家の間取りを書いて点検しよう
簡単な家の間取りや家具の配置図を家族みんなで書いて、安全確認をしてみましょう。寝室やリビング台所などに倒れやすいものが無いか。夕食の後にでも、家族みんなでワイワイ見取り図にしてみると、必要な対策が見えてきます。あとは実行するのみです。
家族で楽しむ防災
気軽に防災ピクニック
いつものピクニックに、避難バッグを持って出かける、お弁当の代わりに非常食を持っていく、ピクニックのコースとして避難ルートを歩いて避難所の場所を確認するなどの要素を加えることで、防災を学べるピクニックになります。
家族で楽しむ防災
ペットボトルでランタン
懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを載せるだけ。光の乱反射で周りが照らされ、簡易的なランタンとして使えます。懐中電灯が小さい場合はコップなどに入れてからペットボトルを載せましょう。
家族で楽しむ防災
サラダ油で簡易ランプ
耐熱ガラスの容器にサラダ油を入れ、キッチンペーパーで作った灯心をアルミホイルで固定すれば、簡易的なランプができます。少量で長持ちし、繰り返し使えます。火気ですので、そばを離れるときなど十分に注意しましょう。
家族で楽しむ防災
段ボール箱で椅子作り
段ボール箱を使った椅子づくりは、災害時にも役立ちます。家族でやってみましょう。
- ①段ボール箱の蓋の長辺を切り取る
- ②中央から内側に折って紐などで留める
- ③残った蓋を折り合わせてガムテープで止めれば完成(必要に応じてフタの長さを調節)
(出所:警視庁ホームページより)
防災グッズ
防災グッズ
ホイッスルの用意
大地震の直後はほこりやちりが立ちこめ、大声を出すとのどを痛めやすく、助けを呼び続けることができなくなるため、高音で大きな音が出る笛が非常に有効になります。
防災グッズ
LEDソーラーランタン
災害時、人が集まってくるのは焚き火や投光器などの明かりがある場所でした。明かりがあるだけで心が少し落ち着きます。災害時に必ずしも電気や乾電池が確保できないことを想定し、太陽光で充電するソーラー充電式のLEDランタンはおすすめです。アウトドア用品売り場でさまざまな商品探せます。日常では、日中に充電し、夜は間接照明にもいいですよ。
防災グッズ
単三電池しかないときの便利グッズ
単一電池や単二電池が必要なのに、単三電池しかないときは、単三電池を「単一電池」や「単二電池」として使うことができる「電池の変換アダプター」があります。備えておけば、いざというときに役に立つかもしれません。
防災グッズ
万能ナイフ
ふだんからの持ち物として、万能ナイフを持っておくと便利です。ハサミもしくはナイフ、またマイナスドライバーが付いているものが望ましいでしょう。ハサミ・ナイフは料理の際に使ったり、ビニール袋やガレキの切断に使えます。マイナスドライバーは、防災グッズの電池交換時などに使うことがあります。日常から使い慣れておくと良いでしょう。
防災グッズ
100円ショップ防災グッズ
ソーラー式ライトや、ヘッドライト、ブルーシートなど、100円ショップで買える防災グッズはたくさんあります。防災グッズとして売っているものを買うのはお金がかかるので、ふだん100円ショップに行ったときに、ついでに買っておくと良いでしょう。
防災グッズ
ストッキングの活用
伸縮性のあるパンティストッキングは、ふだんの生活でも使うことが多いですが、非常時にも活躍します。寒さよけでズボンの下に履いたり、貴重品を入れておなかに巻いておくと落とさずに身につけておくことができます。また腕をケガしたときに腕をつるしたり、避難所で支給された寝具をまとめたりするなど、ひもとして活用もできます。
防災グッズ
ペットシーツ
被災時にも使えますが、日常生活にも使えるペットシーツ。吸水性に優れているため、大量の飲み物をこぼしたときに一気に吸い取ってくれるなど便利です。また育児や介護をしている人も、オムツが切れてしまったときに代用できます。防災専用グッズに比べお金もかからないので、常備しておくと良いでしょう。
身に着ける防災
身に着ける防災
大判ストール
大判ストールは、災害時にいろいろ役に立つ便利アイテムです。非難時に粉じんによる汚れを防ぐ、マスク・包帯・日除け・ブランケットとして使うほか、避難所での間仕切りとしての代用も可能です。
身に着ける防災
リュックサックやショルダーバッグ
いざというとき、両手がふさがらないバッグなら、身の安全を確保しやすくなります。小さく畳めるエコバッグを携帯しておくのもおすすめです。
身に着ける防災
フラットシューズ
災害が起きたとき、ビルの高層階から階段で降りたり、長時間歩くことが考えられます。歩きやすい靴選びを心がけましょう。毎日フラットシューズは難しい人も、会社にスニーカーを置いておくなどの工夫をしておくと安心です。
防災豆知識
防災豆知識
地名と災害
地名は土地の災害履歴を伝えてくれることがあります。たとえば「深」は、他より土地が低い可能性があります。
河や海に関係する地名は、新田、磯、砂、溝、汐、津など。水辺の動植物では、鶴、鷺、鴨、蓮など。今は埋め立てられてしまった場所も、昔は水辺で、大雨の時に気をつけたほうがいい場所かもしれませんね。
防災豆知識
バス停と地名
今は土地開発が進み、河川も埋め立てられ、斜面は造成され、昔の様子がわからないことが多くなりました。災害のときにそういった場所で被害が起きることもあります。
昔の地名を知るのに便利なのが、「バス停」です。停留所の名前と地形や意味を想像してみると、昔の地形がみえてくるかもしれませんね。
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寝転がってみよう
災害時にライフラインが止まるのは、自宅も避難所も同じです。自宅が安全であれば、自宅で避難生活を送りましょう。 その時に、安全な家であるかをチェックする簡単な方法が「寝っ転がって部屋をみる」です。タンス、食器棚、蛍光灯などをみて、「地震がおきたらどうなるかな」という視点でチェックしてみましょう。
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立っていられない揺れ
震度5以上の地震の場合には、立っていることもままなりません。逃げられず、その場にうずくまるしかない・・・。そんな状況を想像して、あなたや家族の命を脅かすものがないか、今いる場所を眺めてみてください。
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水が出ない生活
災害で断水になったら、水はすべて出てきません。仮にひと月の自宅避難生活、そのために何が必要でしょうか?昨日、蛇口をひねったシーンやトイレに行った回数を思い出してみてみましょう。
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ガスのない生活
災害時、都市ガスの復旧までには60日程度かかるケースも想定されています。炊事、給湯、暖房などでガスを使っている場合、代わりとなる手段をどうするかについても考えてみましょう。
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電気のない生活
一般的に復旧が早いとされている電気ですが、停電が数日間でも続いたら・・・。ためしに、電気で動いているもの・充電するものを書き出してみてください。乾電池、蓄電池、手回し発電や太陽光、代替手段・・・、どんな対策がありそうか確認しておきましょう。
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忘れて困ったことがあるもの
外出時、○○を持っていくのを忘れて困ったという経験はありませんか?眼鏡、薬、ヘアゴム、モバイルバッテリー・・・。災害時にはそういったものが探し出せなかったり手に入りにくくなることも少なくありません。非常持ち出し袋の中身を考える第一歩です。
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“流域に降る雨”で考える
近隣の雨量がさほどでない場合でも、上流に大雨が降れば、無数の支流から一気に集まる大量の水で洪水が起きます。たとえば利根川の洪水時の水量はふだんの約100倍にも。
近くの川の上流がどうなっているか、その地域の雨の様子はどうかなど、ふだんから気を配っておきましょう。
災害時にも役立つ習慣
災害時にも役立つ習慣
ふだんからの持ち物
ふだんの外出時の何気ない持ち物が災害時に役に立つことがあります。食品や飲み物、常備薬、身分証、衛生用品など、日常で無理なく持ち歩くことができるものは携帯するようにしましょう。
災害時にも役立つ習慣
リュックで重いものは上に入れる
リュックを使うときには、重いものを上に入れることによって重さを感じにくくすることができます。災害に備えて持ち出し袋を用意するときはもちろん、ふだんから活用しましょう。また身体にフィットするタイプのリュックを選びましょう。
災害時にも役立つ習慣
新聞紙の活用
新聞紙をふだんから活用しましょう。コピー用紙などとは違い表面にコーティング加工などがされていないのが特徴なので、吸湿・防臭性に優れています。料理や掃除の際に使用しましょう。それ以外に防寒や湿気よけ、におい消しなど、さまざまな活用方法があります。
災害時にも役立つ習慣
お風呂の残り湯
お風呂の残り湯は生活用水として活用できるので、次の入れ替えのときまでは流さない習慣を付けましょう。災害時に断水してしまったとき、トイレや洗濯、火災時の初期消火などに利用することができます。
災害時にも役立つ習慣
水道水入りペットボトルの活用
非常時の水をペットボトルに入れておき、毎朝新しい水道水に入れ替える習慣を付けましょう。水を入れる際には、中の水が傷まないようにペットボトルの口ぎりぎりまで水を入れるようにします。入れ替えるときは捨てる水を無駄にせずに、植木の水やりや食器のつけおき、洗い物に活用しましょう。
災害時にも役立つ習慣
日常的にラジオを聞く
災害時、停電になってテレビでの災害情報の取得ができなくなることがあります。NHK局はテレビ、ラジオのすべての番組が災害情報を流すので、重要です。いざというときのためにも、日常的にラジオを聞く習慣をつけておきましょう。
災害時にも役立つ習慣
牛乳パックをストックしておく
牛乳パックは、パルプにワックスがコーティングしてあるため、火持ちのよい燃料として使えます。燃料としてだけではなく、まな板としても代用できます。飲み終わった牛乳パックをすすいで、開き、乾かしてストックしておきましょう。
災害時にも役立つ習慣
くみ置きの水は浄水ではなく水道水を
くみ置きは、浄水器に通した水ではなく、水道の蛇口からそのままの水を使いましょう。ペットボトルなどの容器の口の部分ギリギリまで水を入れて、空気に触れる部分を少なくするのも大切です。飲むときは、直接口をつけると細菌が入る可能性があるため、コップに入れて飲みましょう。
災害時にも役立つ習慣
新聞紙でマキをつくろう
紙類をそのまま炎の中に入れると、火がついたまま紙が舞い上がるため危険です。新聞紙をちぎって水に浸け、手でぎゅっと固めます。そのあと2~3日かけて乾かすとマキのでき上がり。1時間弱燃え続けます。遊びがてらキャンプで作って試してみましょう。
災害時にも役立つ習慣
ストレッチを習慣づける
ストレッチには緊張をほぐす効果があります。眠れない夜などは簡単なストレッチを行いましょう。息を長く吐きながらすると筋肉がよく伸びます。日常的にストレッチを行いリラックスできるようにしておきましょう。
災害時にも役立つ習慣
消防団に入る
消防団は、消防署と連携し発災時の消火や人命救助、応急救護を行います。平常時にも地域住民の防災意識の普及活動を行うなど、地域防災力向上のため、仕事や家庭と両立しながら活動しています。18歳以上の健康な方なら、お住まいの地域・勤務先管轄の消防団に入団することができます。
災害時にも役立つ習慣
手洗いと手指消毒
水道が使えない環境下ではインフルエンザなどの感染症がまん延することもあります。感染症の予防には、石鹸と流水でこまめに手を洗うことが大切ですが、できない場合に備えて、ウェットティッシュとアルコールタイプの手指消毒剤を準備しておきましょう。
災害時にも役立つ習慣
プランター菜園をはじめよう
庭や畑がなくても、プランターを利用した家庭菜園で立派な防災食が育てられます。季節に合わせて、夏はミニトマトやピーマンなどの実もの、冬はミニ大根、小カブなどの根菜を。ベランダが使えなくても、キッチンサイドのミニプランターでスプラウト栽培がおすすめです。
災害時にも役立つ習慣
現金を手元に用意しておく
近年進んでいるキャッシュレス化。ですが、災害時はATMが動かず、停電のためクレジットカードや電子マネーが使えないことも。使いやすい千円札と小銭を、1~2万円程度は用意しておきましょう。10円玉は、連絡手段が限られているときに公衆電話を使う際にも役に立ちます。
災害時にも役立つ習慣
電動自転車の充電
災害直後は瓦礫等で車の走行は難しいかもしれませんが、場所によっては、バイクや自転車なら通行できる場合もあります。電動自転車の方は、日頃からバッテリーが減り始めたら、はやめにフル充電にしておくと安心です。
災害時にも役立つ習慣
日頃からガソリンを満タンに
災害時には流通が滞り、ガソリンが入手しづらくなることがあります。車が重要な移動手段になる人は、ガソリンは日頃から満タンにしておくようにしましょう。
災害時にも役立つ習慣
冷蔵庫の開閉は最低限に
冷蔵庫は開けないでおけば保冷効果が保てます。停電で冷蔵庫が使えなくなった場合、開閉は最低にし、生鮮物などの腐りやすいものから、カセットコンロなどで調理するようにしましょう。腐ってしまっても、ゴミ回収車はすぐにはきてくれません。
災害時にも役立つ習慣
眼鏡は手の届くところに
日常生活で眼鏡やコンタクトが重要な人は、寝る場所から停電で暗闇でも手が届く範囲の場所に置いておきましょう。地震の強い揺れで飛ばされてしまうことがあるかもしれません。できるだけ、安定した場所を探して決めておきましょう。非常持ち出し袋に予備の眼鏡を入れておくのも効果的です。
災害時にも役立つ習慣
豆腐の空き容器
災害で断水になったとき、豆腐の空き容器があると便利です。お皿の代わりになり、汚れればそのまま捨てられます。重ねて保管しておけば場所も取らないので、いくつかストックしておくのはいかがでしょう。
災害時にも役立つ習慣
蓄光テープを貼っておこう
溜めた光を放って、暗闇で光る蓄光テープ。100円ショップやホームセンターなどで簡単に手に入ります。停電したときにあわてないよう、懐中電灯やドアノブ、非常持ち出し袋がある場所など、ところどころに貼っておくと安心につながります。ブレーカーが落ちたときなどにも役立ちますよ。
災害時にも役立つ習慣
独自の「防災点検日」を作ろう
こどもの成長、好みの変化などで、必要な災害対策や備蓄の内容は変わっていきます。家族の誕生日や記念日を、独自の「防災点検日」に設定してみてはいかがでしょう。例えば、11月7日がこどもの誕生日なら、毎月7日に自宅の災害対策をチェックすれば、忘れることなく定期点検ができます。
災害時にも役立つ習慣
車のトランクを簡易倉庫に
車のトランクなどの空きスペースを簡易倉庫として使うことができます。非常食や水、ブランケット、ティッシュペーパーなど、必要なものを積んでおくといざというとき役立ちます。
災害時にも役立つ習慣
新聞紙で生ゴミのにおいを防止
生ゴミを新聞紙に包んで水分を吸収させたら、ポリ袋に入れるだけで生ゴミ特有のにおいが激減します。新聞紙に包むことで、見た目にも不快感がなくなり一石二鳥です。災害時はゴミ収集が止まることもあるので、覚えておくと便利です。
災害時にも役立つ習慣
お酢で生ゴミのにおいを防止
身近なものを使って、生ゴミのにおいを抑える方法を知っておきましょう。ゴミ袋の中にキッチンペーパーを敷き、水とお酢を1:1程度に薄めたものを染み込ませます。お酢で生ゴミのにおいが中和され、災害時以外にも使えるテクニックです。
災害時にも役立つ習慣
災害食も「まごわやさしい」
健康な食生活に必要な7つの和の食材の頭文字からとった「まごわやさしい」。豆類、ごま、わかめ(海藻)、野菜、魚、しいたけ(きのこ)、いも類の7つの食材は優れた栄養素を含むだけでなく、保存がきく食材も多いです。非常時にあると役立つ備蓄としても覚えておきましょう。
災害時にも役立つ習慣
停電時に役立つおもちゃ
こども用の光るおもちゃや、クリスマスの飾りつけ用のLEDライトなどは、小さくても停電時の支えになります。100円ショップやホームセンターなどで手に入るので、ふだんの生活に取り入れておくとよいでしょう。
災害時にも役立つ習慣
地域の人と交流しよう
隣近所や地域で助けあうことを「共助」といいます。日頃からの地域の交流は、災害時の助け合いにつながります。地域の交流イベントに積極的に参加するなどして、コミュニケーションを深めておくと安心です。
災害時にも役立つ習慣
期限切れをふせぐために
備蓄用の食べ物をたくさん用意しても、いざという時に期限が切れていたら意味がありません。パッケージにマジックで目立つように賞味期限を書く、賞味期限の順に並べてストックする、賞味期限の古い順から食べては補充する、などの工夫をふだんから行っていきましょう。
災害時にも役立つ習慣
冷蔵庫の中を整理しよう
冷蔵庫の中に食べ物があふれていると、賞味期限を把握しきれません。災害で停電になったときは、効率よく食材を使わないとならないので、ふだんから冷蔵庫の中を整理しておくとよいでしょう。ビン類は、ケースなどを利用してまとめておくと、地震のときに散乱して割れてしまうのを防ぎます。
災害時にも役立つ習慣
緑茶バッグ
緑茶にはカテキンが含まれていて、抗菌作用があるので、緑茶を飲むことによって歯周病や食中毒の予防になります。飲み残して冷めたお茶でうがいをすることも効果的です。また残った茶殻を使って食器などをふくことも衛生的です。緑茶バッグを家にストックしておくと良いでしょう。
災害時にも役立つ習慣
缶を開ける方法
缶切りがないときに、缶詰を開けたいときは、まず缶詰をコンクリートに円を描くようにこすりつけます。フチの接合部分が削れて中の汁が出てきたら缶を持ち、押しつぶすと缶が開きます。非常時やふだん困ったときのために覚えておくと良いでしょう。
災害時にも役立つ習慣
備長炭
ペットがいる人は特に消臭のためにふだんから備長炭を置いておくと良いでしょう。非常時には燃料として使用することができます。またアロマオイルを垂らすことでよく燃えます。
災害時にも役立つ習慣
ペットボトルでハエ取り器
ハエが大量発生したときには、ペットボトルの手作りハエ取り器を活用しましょう。ペットボトルの中に、砂糖、酒、酢、甘酒などを混ぜた溶液を入れて、上部に穴をあけておきます。入口はハエが出てこられないように小さめに作りましょう。
災害時にも役立つ習慣
密封でカイロを長持ちさせる
寒い日にはありがたい使い捨てカイロですが、「いまは要らない」という時間もありますよね。そんなとき、ジッパー付きのポリ袋などで密封すれば、発熱を”一時停止”させることができます。袋から出せばまた使えるので、必要に応じて長持ちさせることができます。
災害時にも役立つ習慣
「3つの首」を温める
寒いときには「3つの首」(手首、足首、首まわり)を温めましょう。使い捨てカイロもこの部分に使うのが効果的。皮膚の表面近くに太い血管が通っているため、温めることで血流が促進され、寒さで低下した免疫機能を回復させる効果が期待できると言われています。ただし、直接肌に長時間あてると低温やけどになるので注意しましょう。
災害時にも役立つ調理術
災害時にも役立つ調理術
ラップの有効活用
ラップは多めに備蓄しておきましょう。お皿に敷いて、洗い物を減らし水の節約や、ラップをねじってひもとしても活用できます。さらに、傷の手当てや割れたガラス窓の応急処置としても使えます。
災害時にも役立つ調理術
被災時のパッククッキング
ポリ袋に食材を入れて湯せんで火を通すことで、ガスや水道などが使えなくなっても、カセットコンロ、鍋、水、ポリ袋で簡単な食事をつくって食べることができます。さまざまな食事がつくれるとともに、1つの鍋で同時に調理ができて、何回でも水が使えます。
災害時にも役立つ調理術
ハサミで調理
まな板を使わずに、料理ハサミで鍋やフライパンの上でそのままカットすれば、洗い物も少なくてすみます。災害時には水の節約など、調理の環境が限られることも少なくありません。
災害時にも役立つ調理術
水浸けパスタでおいしく省エネ
保存袋にパスタと水を入れ、1時間ほど浸します。全体が白くなり、うっすらと芯が残る程度になっていればOK。茹で時間は1分ほどですみます。パスタは含水率が決まっているので、長時間浸けておいてものびることはありません。ふだんの調理でも使えます。
災害時にも役立つ調理術
ポリ袋ご飯
ポリ袋でご飯を炊くことで、水・熱源を節約できます。キャンプなどでやってみましょう! ①耐熱性ポリ袋に米・水を入れ、空気を抜いて口を結ぶ ②鍋底に皿を敷いて①を置く ③ポリ袋が浸るくらいに水を入れ、フタをして中火で約20分 ④火を消してフタをしたまま20分蒸らす
災害時にも役立つ調理術
ゴムべらの活用で節水
ゴムベラ(スパチュラ)を使って鍋やお皿の汚れをある程度取り除くことで、ふだんから節水につながります。災害時には少量の水やウェットシートできれいにできます。キッチンに用意しておきたいお役立ちアイテムです。
災害時にも役立つ調理術
保温調理で省エネ
余熱を利用した保温調理は、ふだんのお料理にも活用できるテクニック。沸騰した鍋を火からおろし、布や毛布などでくるみます。火を使わず目を離せるのも安心です。ネット上にもさまざまなレシピが出ていますよ。
災害時にも役立つ調理術
ピーラーで時短調理
ピーラーで食材を薄くすることで、火の通りを早くして時短(省エネ)調理ができます。まな板いらずで洗い物も減らせます。
災害時にも役立つ調理術
少ない水でおいしく蒸し料理
蒸すことで、節水しながら栄養とおいしさを逃さずに調理できます。蒸し器がなくても大丈夫。鍋かフライパンに大きめに切ったクッキングシートを敷いて食材をのせ、シートの下に浅く水を入れ、フタをして火にかけましょう。
災害時にも役立つ調理術
クッキングシートで汚れ防止
汚れがつきやすい料理でも、クッキングシートを敷くことで調理器具の焦げ付きや汚れを防ぎ、洗い物を減らすことができます。
災害時にも役立つ調理術
冷凍庫は満杯に
冷凍庫は満杯にした方が電気代がおトク。凍った食品が保冷剤の役割をして効率的に冷えるのです。災害で停電になっても冷たさが保たれやすく、食材も確保できます。冷凍庫の食品はこまめに補充して、ふだんからできるだけ満杯にしておきましょう。
災害時にも役立つ調理術
焼き麩でフレンチトースト
災害時は流通、停電、工場の被災や被災地優先などの事情でパンがスーパーで手に入らなくなることも。そんなときに、パンの代わりになるのが保存もきく焼き麩。焼き麩に卵、牛乳、砂糖の液をつけて、フライパンでと焼くと、おいしいフレンチトーストのでき上がり。ふだんのおやつにもおすすめのレシピです。
災害時にも役立つ調理術
発酵食品を上手に使おう
災害時、貴重な食材である生鮮食品は、新鮮なうちに食べ切ってしまうと、すぐに食材がなくなってしまいます。食材を発酵させて保存すれば、腐敗の心配も少なく、酵素や善玉菌なども摂取できます。塩漬け、糠漬け、味噌漬け、糀漬けやヨーグルト漬けなど、ふだんから料理に取り入れて自分好みを見つけておきましょう。
災害時にも役立つ調理術
鍋がなくても出来る「かちゅー湯」
「鰹湯」と書いて「かちゅーゆ」と呼ぶのは、沖縄の伝統食。二日酔いの朝の定番でもあります。器にスプーン1杯の味噌と、かつお節をたっぷり入れて、熱湯を注ぎ混ぜるだけ。かつお節の旨味成分、タンパク質、カルシウムを多く含む「かちゅー湯」を、ふだんの食事に取り入れてみてはいかがでしょう。
災害時にも役立つ調理術
干し野菜をつくっておく
干した野菜は旨味が凝縮していて、調理時間が短縮できます。表面が白くなった「半干し」は冷蔵庫で保存し、炒め物や汁物にそのまま使用。カラカラに干した「しっかり干し」は乾燥材を入れた瓶で保存し、水戻しして使いましょう。ぜひふだんから干し野菜を取り入れた食事をしてみましょう。
災害時にも役立つ調理術
お水を節約できる無洗米に
研ぎ洗いすることなく、水を加えて炊くだけで食べられる無洗米。米を研がない分、水の節約にもなり、普通の米を研いだものに比べて水溶性ビタミンが多いとメリットがたくさん。いつものお米を、無洗米にしてみましょう。
災害時にも役立つ調理術
保冷剤を常備
停電になると、冷蔵庫は使えなくなりますが、ふだんから保冷剤を冷凍しておくと、しばらくは冷凍庫で冷蔵保存ができます。凍らせたペットボトルなどでも、代用可能です。また、扉の開け閉めを減らすことで長持ちします。
災害時にも役立つ調理術
ポリ袋で「ドボン料理」を
ポリ袋の中に食材を入れて、揉むだけのポリ袋料理、通称「ドボン料理」。そのまま食べられるものもあれば、火を通したい場合は、湯煎。油を使って焼かないのでヘルシーで洗い物も少ないです。
災害時にも役立つ調理術
節水を身につける
お皿にラップをかぶせて使用したり、包丁・まな板を使わずに食材をキッチンバサミでカットすることで、洗い物を減らすことができます。日常的に節水を心がけ、断水になったときも対応できるようにしましょう。
災害時にも役立つ調理術
火を使わない料理
日常的に電子レンジや炊飯器、ホットプレートなどを活用した料理を作り慣れておくと、ガスが止まったときにも安心です。また切るだけ、のせるだけ、混ぜるだけのレシピなどの料理も作るようにしておきましょう。
災害時にも役立つ調理術
鯖缶レシピ
おかず系の缶詰は、そのままでも食べられますが、ひと手間調理することで、立派なおかずになります。鯖缶は、豆腐とめんつゆと合わせるだけで一品完成します。火が使えたら煮ると良いですが、使えない場合はそのままでも。そのほかにもハンバーグのレシピなどさまざまな料理に活用できます。
災害時にも役立つ調理術
乾パンアレンジ
乾パンをそのまま食べることに飽きてしまったり、賞味期限間近の乾パンの活用法としても、ちょっとしたアレンジを加えることでおやつができます。例えば乾パンを砕いてチョコレートやナッツと合わせることで乾パンチョコバーができたり、乾パンにチョコレートを挟みチョコサンドを作ることができます。
災害時にも役立つ調理術
水筒でおかゆをつくる
保温機能のある水筒で、火を使わずに簡単におかゆが作れます。作り方は、ごはんと熱湯を保温性の高い水筒に入れるだけと、とても簡単。40分ほど放置すればでき上がりです。4時間ほどはあたたかいままなので、作り置きにも効果的。お好みでだしなどを入れてもおいしくいただけます。
災害時にも役立つ調理術
水でもどすだけ「ライスペーパー」
ベトナム春巻きで使われるライスペーパーは、ぬるま湯で戻すだけで食べられます。お好みの具を巻いて和洋中いろいろなアレンジが可能。また、スープに投入して春雨のようにしたり、果物やあんこなどを巻いたスイーツ春巻きに するなど、バリエーション豊かに食べられます。
災害時にも役立つ調理術
カセットコンロの使い方
カセットコンロは、災害時の調理器具として役立ちますが、間違った使い方をすると二次災害につながることもあります。コンロとボンベは同じメーカーを使う、壁やカーテンから15cm以上離す、2台以上並べて使わないなど注意しましょう。またふだんから鍋料理などの際に使用して慣れておくと良いでしょう。
災害時にも役立つ調理術
残ったご飯からアルファ米を作る
乾燥させたご飯は干し飯といい、最近ではアルファ化米とも呼ばれている定番の非常食です。残ったご飯を水で洗いぬめりを落としたあとに、2日ほど天日干ししてカラカラになったら完成です。密閉した容器で保存すれば半年間ほどもちます。水なら1時間、お湯なら30分浸しておけばごはんに戻ります。
避難所での暮らし
避難所での暮らし
こどもの遊び
大人と同様に心に傷を受けているこどもたち。安心感の再確認やストレス解消のためにも、遊びをうまく行いましょう。折り紙や新聞紙などで工作したり、道具を使わないで出来る「だるまさんが転んだ」「鬼ごっこ」、体を動かすドッジボール・大縄跳びなど。幼児は簡単な手遊び・歌遊びがおすすめです。
避難所での暮らし
避難所での防犯対策
災害後は、いつも以上に危険な場所や犯罪が多くなります。時間帯・場所問わず、極力親子2人きりや単独での行動は避けましょう。避難所でこども同士が遊ぶときも、こどもたちだけにしてはいけません。貴重品・防犯ブザーは常に身に着けるなど、犯罪に遭わない防犯対策をできる限り行いましょう。
避難所での暮らし
うがいなどでの口腔ケア
避難生活では様々な環境の変化によって虫歯や歯周病になりやすくなります。歯ブラシがない場合は少量の水やお茶でうがいをすることも効果的です。口腔ケアも忘れないようにしましょう。
避難所での暮らし
心のストレスを抱えない
被災時の精神的な動揺は誰にでも起こる可能性があります。心のストレス反応は一人で抱え込まず、信頼できる人やカウンセラーなどの専門家に相談するなどしてサポートを受けましょう。
避難所での暮らし
からだを動かす
避難所生活ではからだを動かすことが減るので、筋力の低下などで動けなくなってくることがあります。またあまり動かないことで心が沈むこともあります。なるべく身の回りのことは自分で行い、できることは参加するなどしてからだを動かしましょう。
避難所での暮らし
水分補給はしっかりと
水分不足は脱水症状にとどまらず、心筋梗塞や脳梗塞、便秘、ぼうこう炎などさまざまなトラブルにつながります。トイレの回数を減らすために水分補給を我慢せず、こまめに行いましょう。
避難所での暮らし
積極的な声掛け
周囲に何か困っていることはないか、積極的に声掛けしましょう。外見からは助けを必要としているかわからないこともありますが、こどもは大人と違う形で不調が現れたり、高齢者や障害者は環境の変化で心身の不調を起こすことがあります。配慮を必要としているヘルプマークを付けている人がいないかも気を付けましょう。
避難所での暮らし
着替えや洗濯
集団生活をしていく上で、着替えや洗濯干しは避難所内に設置されている更衣室や物干し場を利用するなどマナーを守りましょう。
避難所での暮らし
役割分担して参加しよう
避難所で生活をしている上で、避難者同士でできることを役割分担して助け合うことが大切です。避難所をより良い環境にするために、それぞれ得意なことを進んで手伝いましょう。可能ならば自ら避難所の運営に参加しましょう。
避難所での暮らし
マナーとルールを守る
避難所での生活では、お互いにプライバシーに配慮してマナーとルールを守ることが大切です。消灯後に携帯電話やゲーム機を使用していて周りが明るくて眠れないなどのトラブルがあります。消灯時間やゴミ捨てなど、避難所ごとのルールを守りましょう。
避難所での暮らし
こどもの遊び場所
スペースがない避難所でも、こどもが集まってのびのび遊べる時間と場所を作りましょう。できる限り、こどもをひとりにしないということは、防犯と心のケア、両方の観点からも必要です。こどもの遊び相手をボランティアにお願いするのもよいでしょう。
復旧後のために
復旧後のために
罹災(りさい)証明書の取得
「罹災(りさい)証明書」は災害で被災した家屋の被害程度を、区市町村が調査し、公的に証明するもので、さまざまな支援制度を受けるためには罹災証明書が必要となります。保険を請求する際にも必要になることが多いので、被害を受けたらお住まいの市区町村から早めに取得しましょう。
復旧時の暮らし
復旧時の暮らし
災害時給水ステーション
断水時は、災害時給水ステーションで水を受け取ることができます。都内に200カ所以上ある給水拠点のほか、給水車で水を運び開設するタイプ、消火栓に蛇口を設置するタイプなどさまざま。空のペットボトルを入れたリュックを持参するなど、受け取り方も工夫しましょう。
健康管理のために
健康管理のために
お薬手帳、スマホで撮っておこう
服用中の薬は、名前がわかるようにお薬手帳をスマホで撮っておきましょう。また薬が検索できたり服用管理できるアプリを活用しておくのも良いでしょう。
衛生・清潔
衛生・清潔
お風呂に入れないときのために
災害時、お風呂やシャワーが使えないときには、ドライシャンプーやクレンジングシートが便利。赤ちゃん用のおしり拭きシートも体を拭くのに役立ちます。
皮膚トラブルがある人は、タオルと水、塗り薬なども準備しておくと安心です。
健康管理のために
少量の水で洗濯する方法
重曹をぬるま湯で溶き、ビニール袋の中に入れます。洗濯物をその中に入れてもみ洗いし、ぬるま湯で再度すすぎ洗いをします。節水ができ、時間もかからず、洗濯物のにおいも消えるので、災害時だけでなくアウトドアシーンなどでも活用できます。
健康管理のために
爪切りを非常持ち出し袋に
非常持ち出し袋の中に、爪切りは入っていますか?爪が伸びると、雑菌が繁殖しやすくなり不衛生です。また、ちょっとしたものを切りたいときにハサミ代わりにも使えます。かさばらないので、非常持ち出し袋の中に1つ入れておきましょう。
健康管理のために
ペットボトルシャワー
細かい穴を開けたペットボトルのふたが、簡易的なシャワーヘッドになります。このふたをペットボトルにつけると、水の肌触りもやわらかく、節水にもつながります。ペットボトルのふたのサイズはほぼ同じため、ふたのみの保管で大丈夫です。いざというときのために準備しておくとよいでしょう。
健康管理のために
歯ブラシ以外の歯みがき方法
災害時、断水などでいつものように歯みがきができないこともあります。そんな時のために、歯みがきシートを用意しておきましょう。水がなくても、お口の中の爽快感を保つことができます。ドラッグストアなどで簡単に手に入ります。
トイレ
トイレ
トイレのタンクの水
トイレのタンクの水は生活用水として使用することができるので、断水がわかったら、うっかり流してしまわないようにしましょう。ただ、液体洗剤などを使用していると、飲料水としては使えないので注意しましょう。
トイレ
災害時の簡易トイレ(おむつ)
災害用トイレとして大人用紙おむつを代用することができます。大人用の紙おむつがあれば、臭いも気にならず、また人目を気にせずに使うことができます。いざという時に活用できるよう試しておきましょう。
トイレ
災害時のトイレ(ゴミ袋)
災害用のトイレとして、ポリ袋やビニール袋を便座にかぶせ簡易的に代用することができます。災害時は水が流せないことや、排泄後の匂いがストレスの原因になります。芳香剤や凝固剤を入れ袋の口を強くしめておきましょう。
トイレ
トイレは我慢できない
災害時でもトイレは我慢できません。熊本地震のアンケートでは、地震から3時間以内にトイレにいきたくなった人が多くいました。断水や汚水管が壊れても大丈夫な「流さないトイレ対策」を考えておきましょう。
トイレ
汚水管の破損
大地震の時、断水や汚水管の破損でトイレが使えなくなることがあります。特にマンションや団地の集合住宅の場合、汚水管が破損していた場合、上階から水を流すと下の階で汚水があふれてしまうことがありえます。まずは、トイレを流さないで、点検してから使うなど、事前に相談しておきましょう。
トイレ
流さないトイレ対策
流さないトイレ対策には身近な方法でできることがあります。市販の凝固剤のほかに、ペットシート、オムツ、ちぎった新聞紙なども使えます。大きな黒いゴミ袋を便座にかぶせて、凝固剤やペットシートなどを入れれば簡易的なトイレができます。最後は口をしっかりと縛っておきましょう。また、凝固剤は長期間保存すると湿気を吸って固まってしまうため、使用期限には注意しましょう
トイレ
用意する量
一般に、成人の1回の排尿はコップ1杯、日中に4~7回、夜間は0~1回と言われています。それを家族分と最低3日分で考えてみると・・・ トイレは我慢できません。避難所の仮設トイレも災害直後にはまだありません。家庭でのトイレ対策を考えておきましょう。
トイレ
スフィア基準
災害や紛争の現場で、支援を受ける人びとが尊厳を持ち避難生活を送るために守るべき基準を定めた国際基準として「スフィア基準」があります。例えば、「トイレは20人に1つ以上」「トイレは男女別で、男子:女子=1:3」などがあります。それだけ、災害時の健康を維持するために、トイレは大切なことなのです。
トイレ
あると便利な防臭袋
トイレの汚物を入れたり、生ゴミを入れたりする、防臭袋は何かと便利です。災害時はゴミ収集車はなかなかきてくれません。家庭でゴミを保管するのに役立ちますが、日常でも生ゴミや使い終わったオムツ入れ、冷蔵庫で匂うキムチなどの食品にも使えますよ。日頃から使い慣れておきましょう。
トイレ
45ℓのゴミ袋
地震で、配水管や下水道管が損傷すると、トイレは使えなくなります。非常用トイレの備えとして、45ℓのゴミ袋を用意しておきましょう。黒い袋なら、汚物が見えないためストレス軽減になります。1日の使用目安は数枚ほどです。
トイレ
便器が壊れているときは
災害で便器が壊れてしまった場合は、厚手の段ボール箱や、大きめのバケツなどで代用しましょう。代用品にゴミ袋をかぶせて、丸めた新聞紙を入れて使用します。
トイレ
便を吸収・凝固するためのもの
災害でトイレが使えなくなったときは簡易トイレを利用することも。簡易トイレで便を吸収・凝固させるには市販の処理剤のほか、新聞紙や紙おむつなどでも代用できます。1日の使用目安は1人5~7回分です。トイレには流せないので注意しましょう。
トイレ
マスクでにおいをさえぎる
災害時にはトイレが使えなくなることがあります。におい対策としてマスクでにおいをさえぎる方法があります。消臭効果の高いペパーミントやユーカリなどのアロマオイルを1,2滴含ませたマスクをすると効果的です。
マンションでの防災
マンションでの防災
水を運ぶポリ袋
マンションで断水した場合、給水場からどうやって水を上の階に運びますか?エレベーターが停電で使えない場合を考えておきましょう。リュック式のポリタンクは両手があいて動きやすいです。さらに、普通のリュックサックにいれるのもよいです。
オフィスでの防災
オフィスでの防災
携帯は常に充電を
停電で携帯電話が充電できないと気持ち的にも焦ることになります。外付けバッテリーをもっておくことも有効ですが、できる限り、日頃から電源があるオフィス等では、充電してフル充電にしておくといざというときも安心です。
オフィスでの防災
デスクの下の整理整頓
オフィスはキャビネット、書類、コピー機などの物が多い環境です。特に高層ビルの場合は、上階ほど揺れが大きく長くなります。落下物から身を守るために、机の下にすぐに潜れるよう、机の下は整理整頓して、なるべく物を置かないようにしておきましょう。
オフィスでの防災
席に着く前に上をみよう
フリーアドレスのオフィスの場合、席を決める前に天井を見上げてみましょう。地震の揺れで、蛍光灯や額などの落下物が落ちてこない安心な場所を選ぶようにすると安心です。
オフィスでの防災
外付けバッテリー
勤務中の外出先やオフィスで、不安なのは携帯電話のバッテリー切れ。外付けバッテリーを持っておくと安心です。手回し式、ソーラー式、乾電池式などいろいろな種類やサイズがあります。持ち歩きやすそうなバッテリーを探してみましょう。
オフィスでの防災
引き出しにLEDライトを
オフィスで意外に不足するのが「あかり」です。大きなオフィスでは、あかりは個人の分まで照らせないことがあります。携帯の明かり機能もバッテリーを消耗してしまいます。引き出しに、明るく長寿命のLEDライトを入れておくと安心です。
オフィスでの防災
リュックサックで両手をあけて
オフィスや外出先で被災して、徒歩帰宅をしようとする場合、地震の被害で足元が悪くなっていることも。また、長時間歩くので、できる限り両手が空いたほうがつかれずに歩けます。日頃からオフィスカバンをリュックサックタイプにしておくと、安全な帰宅がしやすくなります。
オフィスでの防災
食べ慣れたおやつで冷静に
災害直後は、コンビニやスーパーなどで食品が入手しづらくなります。オフィスカバンやデスクの引き出しに、お気に入りのお菓子や機能性食品を入れておくと、いざというときに小腹も満たしてちょっと冷静になることができます。食べ慣れたいつもの味で心を落ち着け、状況を判断して行動しましょう。
オフィスでの防災
貴重品はまとめておこう
特に個人事業主の方は、災害でオフィスを避難しなければいけない場合に備えて、通帳、印鑑、重要データなど事業継続に必要な非常時の持ち出し品をリストアップしておきましょう。重要なものは、なるべくまとめておくと迅速に避難できます。
オフィスでの防災
定期的なデータバックアップ
パソコンの転倒やオフィスの落下物、ノートパソコンは避難時の移動などで破損することもありえます。バックアップデータをUSBやクラウドなどに定期的にとっておくと安心です。
オフィスでの防災
パソコン類の雷対応
オフィスで怖いのが雷。落雷した場合、家電、パソコンなどの機器がショートしてしまうことも。
稲光と雷鳴がとどろいたら電源コンセントなどを抜くことがおすすめです。サーバーなどの機器によってはそれが難しい場合も。その場合には、雷対応付の電源タップがおすすめです。
オフィスでの防災
携帯のバッテリーの省エネ
災害時には、停電で携帯電話を充電できないことも。携帯電話は、安否確認や情報の取得にとても大事ですが、バッテリー切れも心配です。バッテリーを長く持たせるためにも、省エネモードにする、通信を使わないときは機内モードにするとバッテリーを長く持たせることができます。
安否確認のために
安否確認のために
家族の被災時の行動ルール
災害が起きたときには、家族でどこに集合するか、どうやって連絡をとるかなどをルールとして決めておきましょう。
安否確認のために
家族の連絡先の把握
非常時では、充電が切れていたり、携帯電話が使えないかもしれません。家族の電話番号をすぐ言えますか?いつも電話帳や履歴からかけていたりで意外と覚えていないものです。電話番号、メールアドレスは覚えておくか、財布などに最低限のメモを入れておきましょう。
安否確認のために
家族の写真をスマホに入れる
災害時は、家族とはぐれて再会できないということも考えられます。避難所などで家族を探す時、携帯電話に家族の写真が入っていれば、周りにもわかりやすく、すぐに見つかるかもしれません。携帯電話に家族の写真を1枚はいれておきましょう。
安否確認のために
近所の公衆電話の位置を確認
災害時は、一般の固定電話や携帯電話がつながりにくく、公衆電話は優先的につながりやすくなっています。身近な場所の公衆電話の設置場所をインターネットで「公衆電話 地図」で検索するなどして確認しておきましょう。
安否確認のために
災害用伝言ダイアル
災害用伝言ダイヤルは大規模災害の発生時に利用することができる、電話を使用した音声による伝言板システムです。電話番号でメッセージの録音と再生をすることができます。各携帯キャリアでの伝言板サービスもあります。災害時の連絡手段として共有しておきましょう。
こころの防災
こころの防災
近隣の人とのコミュニケーション
地域でのコミュニケーションを深めると、災害時には声をかけ合うことができたり、助け合ったりすることができるため、心強い味方になります。まずは、挨拶から始めましょう。
こころの防災
スマホがないとできないこと
災害時は携帯電話が使えなくなるかもしれません。「携帯電話がない状況」を想像しておき、いざという時にパニックにならないよう最低限必要な連絡先などのメモを備えておきましょう。
こころの防災
お気に入りは毎日使おう
地震で大事にしまっていてほとんど使っていなかった食器が割れてしまうこともあります。災害はいつくるかわかりません。大事にしていた食器、使わずに割れてしまうのと、使って割れてしまうのとどちらがいいですか?
こころの防災
行けるときにトイレに行く
発災直後は、トイレに行きづらくなることもあります。そのためふだんから行けるときにトイレにはこまめに行っておきましょう。
こころの防災
睡眠時間を取る
災害時、睡眠不足などで思考能力や体力が落ちていると、いざというときに判断が難しくなってしまうこともあります。普段からしっかり睡眠をとるようにしましょう。
こころの防災
リラックス方法を身につける
災害のあと厳しい環境下で、不眠や生理不順、更年期障害などが悪化しがちです。その状況でリラックスできるように、ふだんからマッサージやアロマテラピー、腹式呼吸、体操などを身につけておきましょう。
こころの防災
災害時の心のケア
今までに経験したことのない大きな災害に出会った時、心は大きなストレスを受けています。突然泣き出したり、怒りっぽくなったり、子供は赤ちゃん返りしたりすることもあります。これを「惨事ストレス」といいます。当たり前の反応なので、おどろかず無理をしないでおきましょう。長く続く場合は、専門家に相談しましょう。
こころの防災
睡眠は健康のバロメーター
大きな災害に出会った時、被災地にボランティアに行った後、災害のニュースを見続けてるいる時など、心は知らず知らずのうちに、大きなストレスを受けています。もし、寝られない状況が長く続くときは心のSOSです。あなたや身近な人が夜寝られているかどうか、「大丈夫?」と声をかけてあげてください。
こころの防災
エコノミークラス症候群の予防
災害時に避難所などに避難している人だけでなく、日常における旅行での移動などでも長時間じっといて動かないとエコノミークラス症候群になる危険があります。意識障害が起きたり場合によっては命に関わります。座っていてもできる予防につながる運動があるので、こまめな運動を心がけましょう。
こころの防災
冷静になれること
災害時でも日常でも困った時はお互い様です。人に助けを求めるのは悪いことではありません。上手な頼み方は、「頼む+感謝+大喜び」です。助けてもらった分、あなたもあなたができることをできる時に心がければいいのです。日頃から頼み上手になって受援力を身につけましょう。
こころの防災
受援力を身につけよう
いざという時、パニックになるのは当たり前です。深呼吸する、大丈夫と口にするなど、あなた自身が冷静になれる言葉や行動を知っておきましょう。
こころの防災
お気に入りの食事を準備
支給される食事は口に合わない、いつも同じ味、炭水化物ばかり、冷たいなど種類に限りがあります。心と体のためにも、温かくておいしい食事をとることも大切です。お気に入りの味の非常食やレトルト食品などの温かい食事を準備しておくと良いでしょう。
こころの防災
ヘルプマークとは
ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方など、外見から分からなくても配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせるマークです。日常や災害時に、このマークを身につけて困っている方がいたら、「大丈夫ですか?」と声をかけてあげてください。
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