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プレカット伏図のチェック


屋根の形状、勾配など、立面図を見ながらチェックします。
意外とプレカット工場が間違えやすい箇所です。必ずチェックしましょう。

図は、同じプランの物件ですが、切妻の屋根をかける方向を変えた屋根(母屋)伏図です。
?@の方向から見た立面図が、【立面図?@】?Aの方向から見た立面図が【立面図?A】です。この物件の屋根(母屋)伏図はどちらでしょう?

屋根(母屋)伏図画像1

正解は、上の屋根(母屋)伏図です。

特に斜線規制などが厳しく、ギリギリの設計を行っている場合は、軒の出寸法、ケラバの出寸法も忘れずに確認します。
立面図などでは、軒の出寸法ではなく、雨どいの先端で寸法をおさえている場合がありますので、注意して確認してください。

屋根(母屋)伏図画像1
屋根(母屋)伏図2画像

?@継手位置が揃っている
継手部分は、継手がなく1本の材が通っている場合よりも強度が落ちます。その強度上の弱点が一直線上に揃えれば、大きな力が加わった際にそのラインで屋根が亀裂する可能性があります。

?A天秤
母屋のケラバ部に荷重が加わった際に、支点が一点となり、天秤量りのようになることをいいます。工事中にここに職人さんが乗ると、母屋や棟木が跳ね上がってしまい、転び落ちる危険性があります。

チェックポイント
屋根(母屋)伏図2画像