か行

開口部

窓・出入口・天窓などのこと。採光・換気・通風・通行・眺望などを目的に、建物の壁・床・屋根に設けられている。

改装

建物の内観(壁紙・床材・天井など)と外観(外壁・屋根など)を新しくすること。構造や間取りの変更をせずに、異なる材料や新しい材料で仕上げを替えることを意味し、模様替えともいう。

外装材

石、タイル、塗装、屋根など建物の外部を仕上げる材料。耐久性・耐候性に富んでおり、美しくて雨仕舞のよいものがよい。日射による紫外線や熱、風雨など過酷な条件に晒されることから、瓦・屋根材には高耐候性塗装を使用したものや、廃材の減少に配慮したものがある。無機塗膜や不燃材の使用など長寿命化を推進する商品が開発されている。

片流れ屋根(かたながれやね)

片側の一方向だけにこう配をつけた屋根のこと。シンプルな形状で、軒先のない壁面には高さのある窓を設置できるため採光などが取りやすい。

可動間仕切り

パーテーション、移動間仕切り、家具間仕切りなどのことで、簡単に組み立て、移設できる間仕切りのこと。

矩計図(かなばかりず)

建物の各部分の標準的な高さを示す垂直断面図。縮尺は20分の1、30分の1が多く、切断された位置での、基礎の深さや屋根の勾配、天井や窓などの高さが示される。

壁式構造

柱や梁を主体とする骨組構造に対し、壁や床などの平面的な構造体のみで構成する構造のこと。

カーポート

柱と梁だけでできた屋根付き駐車スペースのこと。屋根のない駐車スペースのことも含めることもある。

(かまち)

床に段差があるとき、高い方の床端に取り付ける化粧の横木。主なものに玄関の上がり框などがある。

鴨居(かもい)

ふすまや障子など建て具開閉のための溝を彫った横木のこと。上の横木を鴨居、下の横木を敷居といい、建て具をスライドさせるため、原則として一本物の材木を使う。

茅葺

茅で屋根を葺くこと。また、その屋根。

ガラスブロック

中を空洞にしてブロック状に成型加工した建築用ガラス。断熱性・遮音性・防火性を備え、内外一体の壁材として使うことができる。透光性があるので、コンクリート屋根のトップライトにも使われる。

ガラリ

羽板(はいた)を水平方向に連続して取り付けたもの。目隠し・日照調整・換気・通風などができるため、洗面所や浴室、クローゼットに用いられることが多い。ガラリをドア下部に設置したものを「ドアガラリ」、ドア全体に付けたものを「ガラリ戸」「よろい戸」「しころ戸」「ルーバー」ともいう。

ガルバリウム鋼板

鉄板を基材として、アルミニウムと亜鉛の合金をメッキした鋼板。アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能(鉄の表面に被膜を作って鉄の酸化を防ぐ)にも優れた鋼板。

換気

微量でも絶えず換気を行うことによって室内は汚染物質の濃度が低下し、また高湿度が回避され、衛生的な状態になります。
建築基準法では、必要な換気量は「1人当たり1時間で20m3以上」と規定されています。また、居室ではホルムアルデヒドの濃度が1m3あたり0.1mg以下になるよう換気設備の設置が義務付けられています。住宅の換気設備の設計では、1時間に室の全空気が外気と入れ代わる回数を示した換気回数という指標が使われます。それによると、必要な換気量はこの換気回数を用いれば0.5~0.7回/h以上となっています(床、内装、天井裏に使われている建材のホルムアルデヒド発散量で変わる)。

換気設備

空間の空気を清浄に保つための設備をいう。空間内の空気を排気するために設けられた排気ファン、排気ダクト、フードと排気口、給気のために設けられた給気ファン、給気ダクト、給気口、エアフィルター等で構成されている。新鮮空気(酸素)の確保、粉塵、有毒ガス、臭気の除去などの目的がある。

乾式工法(かんしきこうほう)

仕上げや下地に水を含んだ材料(モルタルや漆喰など)を使用せず、壁紙やサイディングなどを張る工法。乾燥時間が必要ないため、湿式工法に比べて気候に左右されることがなく、工期の短縮が可能。

間接照明

光源から出た光を天井や壁に向けて反射させる照明方法。反射させることで、まぶしくなくソフトな光になる。

機械換気

換気には空気の入口(給気口)、出口(排気口)と室内の空気を動かす力が必要です。機械換気とは室内の空気を動かすために送風機(ファン)を使用する換気で、第1種、第2種、第3種の換気方式がある。このうち、住宅では第1種と第3種がよく使われる。

キシラデコール

キシラデコールは商品名。一般名称はWPステイン(木材保護着色剤)。木材内部から防腐・防カビ・防虫効果を発揮。日光や風雨に強い耐候性顔料を使用しているので木材保護にも優れた塗装材。OS(オイルステイン)などに代わるものとして注目されている。

基礎

建築物を支え、建築物の荷重を地盤に伝える下部構造のこと。独立基礎、布基礎、べた基礎などがあり、工法として直接基礎、くい基礎、ピア基礎などがある。一般的に木造住宅の基礎には、逆T字型の「布基礎」、床面全体に二重鉄筋を入れ、コンクリートを打つ「べた基礎」を用いることが多いよう。

基礎パッキング工法

基礎と土台の間に一定の隙間を開けてパッキンを敷き込み、床下の換気をうながす工法で換気口に代わるもの。コンクリートからの水湿分を遮断して土台の腐食を防ぐ。

北側斜線制限

北側に建つ隣家の日照を妨げないように定められた制限。

気泡浴槽

噴射口から気泡を噴出させ、マッサージ、リラクゼーション効果をねらった浴槽。ジャグジーともいうがこれは商標。

逆梁

大梁と床スラブ(コンクリート板)の位置を下ではなく、逆の上に設置する工法。これらにより室内は柱や梁の出っ張りがないため広く使え、サッシを高く設置できるので明るく開放的な空間になる。

CASBEE(キャスビー)

建築環境総合性能評価システム。Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiencyの略。建物や敷地の環境に対する性能を評価するための方法で、建築物の環境性能を5段階に格付けするもの。評価は★の数で表示され、★の数が多いほど、環境負荷を軽減している建物といえる。

キャンティレバー

片持ち梁(Cantilever Beam)のことで、通常の梁は両端が柱や壁などに固定されているのに対して、一端のみが固定され、片方は固定されていない自由端になっている構造を言う。片方のみ固定されるため、デザイン的に自由度が高いのが特徴。バルコニーなどで多く用いられている。

吸音材

音を吸収するために使われる材料。吸音率が比較的大きいグラスウール、フェルト、軟質繊維等の柔らかい多孔質材料や穴明き板等の共鳴吸収材料がある。

Q値

正確には総熱損失係数と呼ばれ、建物全体の断熱性を表す数値。建物内外に1度の温度差があったと仮定、建物から逃げる総熱量を床面積で割った数値で単位はW/m2K。数値が小さいほど断熱性能は高く、省エネルギー効果が大きいと考えられる。

切妻屋根(きりづまやね)

棟(屋根の頂部)から両側に、こう配の流れを持つ屋根の形式。傾斜する2面が山形に合わさった屋根で、一般的な住宅によくみられる。

躯体

建物部の主要な構造体のことで構造強度にかかわる部分。基礎、柱、梁、壁面、床などをさす。

管柱(くだばしら)

2階以上の木造建物の柱で、土台から軒までを通し柱のように1本の柱で通さずに、1階の土台から2階の胴差しや梁まで、2階の床梁から軒桁までというように、1階分ずつの柱で上部の荷重を負担する構造用角材。

クッションフロア

ビニール系床シートの一種。中間層に発泡塩化ビニールを使って弾力性を高めている。水がしみこまず、キッチンや洗面所、脱衣所など水まわりに用いられることが多い。

グラスウール

ガラスでできた繊維を加熱成型したもの。断熱材の一つ。大量の静止空気を含んでいるため、断熱性・吸音性が高い。国土交通省より不燃材料として認定されている。

クロス

天井や壁などの仕上げ材として用いられる布、ビニール、和紙などの内装材のこと。最近ではクロスを貼る時に使われる接着剤がシックハウス症候群の原因のひとつとして指摘され、ホルムアルデヒドを含まない接着剤が用いられている。

蹴上げ(けあげ)

階段の一段の高さのこと。住宅の蹴上げ寸法は、建築基準法では23 cm以下と決められている。蹴上げが高いと小さな子どもや高齢者は使いづらいため、同居する家族に合わせて高さを調整すると使いやすくなる。

蛍光灯

放電によって発生する紫外線がガラス管に塗られた蛍光物質によって可視光線となり光を発する。光の色は、昼白色の白い光でさわやかなものから、白熱灯に似た色のものまであります。白熱灯に比べ、消費電力が小さく、寿命も長い。蛍光ランプの生産・輸出入は2027年末で禁止になり、蛍光灯の交換・修理もできなくなる。

珪藻土(けいそうど)

珪藻とは、海水や淡水に生育する黄色植物門けい藻網に属する藻類の総称で、昔から耐火れんがや七輪の原料に使われていた。近年、このけい藻を壁土に混ぜた壁面仕上げ材が、吸水性や放湿性に優れた、自然素材、健康素材として注目を浴びている。ただし、製品によってはホルムアルデヒドなどの有害化学物質が含まれるものもあるので成分をチェックする必要がある。

蹴込み(けこみ)

階段の立ち上がり部分。蹴上げ(けあげ)ともいう。

蹴込み板(けこみいた)

階段の踏み板と踏み板の間にある垂直面の板のこと。足のつま先が当たりそうな場所の板。「蹴込み板」のない階段もある。

ケーシング

一般に包装や囲い、枠のこと。インテリアでは窓やドアの額縁をいう。

化粧合板(けしょうごうはん)

合板に仕上げ材として何らかの処理を施して化粧したもの。印刷紙を張ったプリント合板、木材の薄い板を張った天然木化粧合板などがあり、主に内装仕上用として使われる。

化粧屋根裏(けしょうやねうら)

平らな天井を張らず、屋根裏の構成を室内に見せる形式。斜面が加わることによって室内に高さをつくり出す。垂木(たるき)の上に木の下地材を配列し裏板が張られるという屋根裏を天井に見立てたもの。材も構成もきれいに整えるところから化粧屋根裏という。

月桃紙(げっとうし)

月桃という植物の葉に独特の芳香があり、防虫忌避と抗菌作用をもつ。和紙ならではの調湿性と自然の質感が特徴。

結露

室内外の温度差でガラスや壁の表面に生じる水滴。家の断熱性が高いと屋内外の気温差が大きくなり、屋内の暖かく湿った空気が窓枠や断熱材の屋外側に長く触れるとその部分に水滴がつく。汚れやカビの原因となり、断熱性を下げることもある。壁などの内部に生じるのは内部結露。

ケナフ壁紙

木材パルプを使わない紙材として注目を浴びているケナフ草を使った壁紙のこと。

建築化照明

光源を建築物の一部として天井、壁などに組み込んだ照明方法。光源が見えないことから、グレア(ギラギラするまぶしい光)の防止と、壁面や天井を照らすことで、明るさ感や空間を広く感じさせるなどの役割も果たす。

建ぺい率

建築基準法第53条に定められた、敷地面積に対する建築物の建築面積の割合のこと。商業地域や都市計画区域など、地域によって制限割合が違うが、敷地面積が100m2で、建ぺい率が70%の場合、最大70m2の建築面積の建物が建てられる。

剛構造

地震の揺れをしっかり受け止めるように柱や梁などを太くし、固定して、建物の形を変えずに建物全体が揺れる構造をいう。地面の揺れに従って建物が揺れるので、建物が高いほど、上層階の揺れが大きくなることもある。

硬質ウレタンフォーム

発泡プラスチック系の断熱材。ウレタン材に含まれる材に微細な気泡に熱を伝えにくいガスが含まれているため、耐熱性に優れている。

格子戸

開口部に使われる建具で伝統的な日本建築工法のひとつ。平安時代に初めて現れた。細かい角木を縦と横に間をすかして組み、開口部に取り付けられる。
格子戸の竪桟を「格子子(こうしこ)」、格子子を横に貫いてねじれや反りを抑えて固める役割をする部材を「貫」という。

構造用合板

構造用合板は、普通合板に比べて厚めで建物の構造耐力上で主要な部分に使用。曲げ強度やせん断強度に優れた合板。その品質は農林省告示第1371号「構造用合板の日本農林規格」で決められている。

光束

単位時間当たりに流れる光のエネルギー量を、波長によって異なる人の目の感度に応じて取り入れた光の量。単位はlm(ルーメン)を用いる。
光のエネルギー量は通常W(ワット)の単位で表わされるが、光源全体の明るさは光束で表わすことが多く、同じワット数の電球でも、 光束の値の大きい方が明るく感じられる。
照明器具のエネルギー消費効率は、光の全光束を消費電力で割った数値lm/W(ルーメンバーワット)で表され、同じ光束のランプの場合、このlm/Wの値が大きいほど、省エネ型になる。

高断熱・高気密住宅

断熱性と気密性を高め、省エネルギー効果と快適性を両立させた住宅。気密性が高いため、換気システムの導入が求められる。

(ごう)天井

格縁(ごうぶち)と呼ばれる角仕上げ材で格子を組み、格子の間に1枚1枚正方形の仕上げ板を張った天井を格天井という。昔から格式を重んじる部屋に用いられてきたが、明治時代には、洋風建築にもその手法が取り入れられている。

腰壁(こしかべ)

壁の下部(腰の高さ=床から90cmあたり)で、上部と下部の仕上げが異なる壁のこと。床面から腰の高さくらいまでは特に汚れや傷が付きやすいため、板材などを張ってカバーする。実用性だけでなく、デザインとして取り入れることもある。

腰窓(こしまど)

壁面の中ほど、ほぼ腰の高さに位置する窓で、「腰高窓」とも呼ばれています。

小叩き

石の表面仕上げの一つ。びしゃん叩きの次に行う叩き仕上げ。石面を両刃や片刃の小叩き用ノミで細かい刻み目を平行に叩きながら仕上げていく。

5.1ch(チャンネル)サラウンド

5つのスピーカーと1つの重低音用サブウーハーを配置するホームシアターを構成する基本となるスピーカーの設置方式。6本のスピーカーが、それぞれ独立した音を出すことで臨場感あふれるサウンドを再現。スピーカー1本が「1ch」に相当するが、サブウーハーは超低音という限られた音域を再生することから、「0.1ch」と数える。そのためスピーカーは6本でも5.1chサラウンドと呼ばれる。

コートハウス

建築物と塀が一体に造られる住宅で、外周を塀や建築物の外壁で閉ざし、内部の庭に面して大きな開口部がある。

コーナーガラス

建物の隅に桟なしではめ込まれたL型のガラスのこと。コーナー部分は建物を支える柱や壁となるが、柱や壁の位置をずらすことで配置。採光を確保しやすく開放的なパノラマ景観が得られる。

小屋組

屋根を支える構造体。または、小屋の構成方法のこと。屋根自重や屋根面に作用する風圧力・積雪荷重などの外力を柱や壁に伝える。

コルクタイル

天然素材のコルク樫を原料に、300mm~400mm角程度に圧縮成形した床材。断熱性が高く、吸音性に優れる。また、弾力性があり、転倒時などの衝撃緩和が期待できる。合板にコルクシートを張ったものはコルクフロア。

転ばし床(ころばしゆか)

土間やコンクリートスラブの上に、大引きや根太などの床下材を置き、その上に床を張ること。床下部の高さに余裕がない場合に採用されることが多く、床束を設けない床組のため、二重床のような床下の空間はできない。

混構造(こんこうぞう)

目的や場所によって異なった構造方式を併用した構造。住宅では木造と鉄骨造、鉄骨造と鉄筋コンクリートなどの併用が多い。

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