は行
は
ひ
ふ
へ
ほ
バイオマス燃料
植物などの生物資源をもとにした燃料のこと。
配光
どの方向に光が出ているかを示したものを言う。照明器具は素材や形によって光の出る方向が変わり、スポットライトのような集光性のあるものは「配光が狭い」などと言う。
また、光の強さと方向を曲線で表現したものを配光曲線と言う。
白熱灯
ガラス球の中にあるフィラメントに電流が流れ発熱して光る。光の色は赤白色で暖かみがあり、調光性に優れ、調光器をつければ明るさ0~100%まで調整できる。しかし、蛍光灯に比べて、消費電力が大きく、寿命が短い。地球温暖化防止のため、政府は消費電力の高い白熱電球の2012年度までの製造中止を要請。これを受け、各メーカーでは、一般的な白熱電球の製造を中止しています。
ハイサイドライト(Hight side lighting)
高窓採光のこと。側窓採光のうち、目の高さより高い位置にある窓からの採光を言う。
見通しや通風などの機能は普通の側窓採光より落ちるが、室内の照度分布の均一性が得られやすく、また、その下の壁面を使えるなどの利点がある。
ハイサッシ
天井近くまで高さがある大きなサッシのこと。採光、通風、眺望に優れ、リビングに設けられることが多い。開放感があり、部屋も広く見える。
配線
電力配線と情報配線がある。電力配線には、照明や冷暖房などがあり、情報配線としては電話、ファクシミリ、インターネットなどがある。
掃き出し窓
窓の下部分が床まである窓のこと。または、ほこりを掃き出すための窓。
パーゴラ
軒先の格子状に組んだ棚のこと。ブドウやフジなどのつる状の植物をはわせて直射日光を遮り、陰をつくる効果がある。
パース(透視図)
建物の外観や内観を、立体的に表現した透視図。図面では分かりにくい空間全体のイメージを分かりやすくするためのもの。手描きやCGでなどの手法がある。
ハッチ
間仕切りや収納棚の両側から物を出し入れするために設けた開口。
パティオ
床をタイル張りにしたり、噴水や植え込みのあるスペイン風の中庭のこと。
鼻かくし
屋根の軒先に付けられ、垂木の先端部(鼻)を隠すための横板。
幅木
壁と床が接する最下部に帯状に取り付ける「納め材」。壁の保護や壁と床の見切り材に使う。素材としては、木、石、タイル、プラスチックなどがある。
破風(はふ)
和風建築の屋根の両端側面(妻側)に付けられた、山形の板。破風板ともいう。
パラペット
建物の屋上やバルコニーなどの外周部に設けられた低い壁のこと。墜落防止、防水などの役目をしている。
梁(はり)
屋根を支える構造材で、柱の上に渡す。木造の場合は、2階の床を支える「床梁」と、小屋組を支える「小屋梁」がある。
バリアフリーリフォーム
室内の床段差をなくし、廊下や階段の幅を広くして手すりを付けるなど、障がい者や高齢者が生活環境の向上を目的としたリフォーム。バリアとは「障がい」、フリーとは「取り除く」という意味。
バルコニー(ベランダ)
建物の外壁から張り出した外部スペース。室内生活の延長として利用できる屋外の床。庇付きはベランダ。
半間接照明
大部分の光を天井や壁に向け反射によって照らし、一部の光はシェード(かさ)越しに全方向に広がる照明方式。演出性を重視する場所に使用される。
半直接照明
直接の光と一部の光がシェード(かさ)越しに上にも広がる照明方法。強い影をやわらげることができる。
パンチングメタル
金属板をプレス加工して、丸穴、角穴など種々の模様を打ち抜いたもの。軽快感に加え、光や空気、視線の透過性があるので、通気などを必要とするところに使用する。
パントリー(食品庫)
食品や食器を収納する専用スペース。キッチンに比べ通気性が良いところにつくることが望ましい。
BL制度(BLマーク)
優良住宅部品認定制度。機能・耐久・施工性などの点で優良と認定を受けた住宅部品には財団法人ベターリビング発行のBLマーク証紙が貼られる。
引き込み戸
引き戸のひとつ。壁面に沿って引き込むことのできる扉。
ピクチャーウインド
外の景色を1枚の絵のように窓枠の中に取り入れる効果をもつ窓。多くははめ殺しで、その一部に換気用の開口または鎧戸を設ける場合が多い。
びしゃん(びしゃん叩き)
石工事用に使われるハンマーの一つ。槌の端面に碁盤目状に突起があり、突起の数から、5枚(25目)、8枚(64目)などと呼び、石材表面の叩き仕上げに用いられる。これで叩いた仕上げをびしゃん叩きという。
Pタイル
プラスチック原料でつくられた床用タイルの総称。塩化ビニール樹脂を用い30cm角のタイル状に加工したもの。
ヒートポンプ
熱の移動によって冷暖房を行うシステム。冷蔵庫はコンプレッサーで空気を凝縮させることで内部を冷やすが、外側は暖かい。ヒートポンプのエアコンはこの原理で暖房を行う。その逆の流れで冷房も可能になる。エネルギー効率のよい空調システムとして広く使われている。
平書院(ひらしょいん)
床の間脇の縁側沿いに書院窓のみを設け、付書院と異なり縁に張り出さずに壁面内に納めた形式。付書院を簡略化したもの。
ビルトイン
収納家具や各種設備機器が壁などと一体化するように設置された構造のこと。「造り付け」ともいう。
ピロティ
建物の1階部分を壁で覆わず、外部に開放した列柱空間。人や車の動線処理と建物のデザイン的な空間としてフランスの建築家ル・コルビュジェが考案した。
VOC(揮発性有機化合物)
室内汚染物質のひとつ。常温で液体や固体でも存在する揮発性の高い物質。特有のにおいがあり、過剰に吸い込むと頭痛や吐き気、めまいがする。施工用の接着剤やペンキ、油性ニスなどに含まれている。
FIX窓(はめ殺し窓)
開閉できない窓枠に固定(FIX)された窓。天井の近くなど高い位置や大きな窓を設置できるため、採光や眺望を確保できる。玄関ホールの明かり取りや吹き抜けの天窓、リビングの出窓などに使われることが多い。開閉できないため換気はできない。はめ殺し窓ともいう。
フェンス
垣根や外壁のこと。
吹き抜け
2階以上の建物で、階をまたがって上下に空間が連続した構造の部屋をさす。おもに、玄関やリビング、階段などに用いる。
複合サッシ
内部側に木製・樹脂製を使用し、外部側をアルミ製のフレームにしたサッシ。外部側の耐久性と内部側の断熱性・インテリア性を兼ね備えている。通常ガラスは複層ガラス、高性能ペアガラスを入れる。
輻射熱
物体から発生した熱エネルギーが空間を通過して物体に当たり吸収され、再び熱に変わる伝搬現象のことをいう。床暖房は輻射熱と伝導熱を利用したもの。
複層ガラス(ペアガラス)
2枚の板ガラスの間に乾燥した空気を密閉したもの。ペアガラスともいう。断熱性・遮音性が高く、結露防止効果もある。ガラスの間にガスを注入または、真空にして断熱性を高めることもできる。
伏図(ふせず)
建物を上から見下ろした状態(水平面)が記載された図面のこと。基礎の構造部材等の配置や寸法を表した「基礎伏図」、床組の構造を表した「床伏図」、天井の形状などを表した「天井伏図」、屋根のこう配などを表した「屋根伏図」などがある。
ブラケットライト
壁面や柱などに取付ける照明器具。あまり大型のものはなく、小型の器具で補助照明として用いられることが多い。空間の演出照明としての効果がある。
プラズマテレビ
基本的には蛍光灯と同じような原理で、プラズマの放電を応用したディスプレイのこと。画面が鮮明で歪みがなく、視野角が広いので上下左右からでもクリア。大画面が可能で、アスペクト比(画面の縦横の比率)はハイビジョン放送に準じて16:9となっている。薄型なので従来のブラウン管テレビのスペースで約2倍の画面サイズが設置可能。
フラット35
民間金融機関が窓口になり、独立行政法人 住宅金融支援機構が行う証券化支援事業と提携した長期固定金利型の住宅ローンの商品名。融資条件や金利、名称などは金融機関ごとに異なる。
プレキャストコンクリート工法(PC工法)
鉄筋コンクリート構造物を、部材に分割して工場などで製作しておき、これを建築現場に運び組立て完成させる工法。工場生産なので、気象条件や技術に左右されず、品質・仕上がりにバラつきが少ない。
省力化、スピード施工のために構造物ごとに設計するものと、工場製品として規格化されているものがある。プレキャスト工法では、継手構造が設計、施工上のポイントとなる。
プレハブ工法
あらかじめ工場などで部材の加工・組み立てを行ったものを現場で組み立てる方法。
プロジェクター
スクリーンに映像を投射して、映画館のような大画面が楽しめる装置。プロジェクターの投影方式は、「LCD(液晶)方式」「DLP方式」「LCOS方式」の主に3つある。
分筆
1筆の土地の所有権を細分する場合、土地を分割して数筆の土地にし、新たに地番を付けて土地台帳に登記し直すこと。
ベイウインド
屋外に向かって台形に張り出した出窓。 室内に広がりが生まれ、 外観のアクセントにもなる。
平面図
床から1mくらいの高さで建築物を水平に切り取って、真上から見た状態で図面化したもの。間取り図のこと。部屋の配置や出入口、窓の位置のほか、寸法が細かく記されている。
ベタ基礎
建物を支える下部構造のこと。建物の下全面にコンクリートを打ち、1枚の盤状にしたもの。縁の下をもたない床をつくる場合や軟弱な地盤の上につくる基礎構造。
ペンダントライト
天井から、コード・チェーン・パイプで吊り下げる照明器具。主にダイニングに取り付けられる。
ボウウインド
弓形に張り出した出窓。室内の採光と外観のアクセントとして設けられる。
方形(ほうぎょう)
こう配が1点に集中し、四方向にこう配する角錐状の屋根。
保温材
保温のための材料。断熱材。保冷材の意味を含める場合もある。グラスウール、ロックウール、発泡スチロールなど一般には熱伝導率が特に小さい物質を用いる。軽量で空気を多く含み、使用温度範囲での耐熱性、変質しにくいことなどが求められる。
ほぞ
木材や石材などの2つの部材を接合するために、部材の片方の端につくる突起のこと。突起を受ける側の部材の穴を「ほぞ穴」といい、突起をはめ込む接合方法を「ほぞ継ぎ」という。
HEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)
発電状況やエネルギーの使用状況を細かく測定し、グラフなどで表示するシステム。使用状況を把握して効果的な節電方法を考える基礎資料を提供してくれる。機種によっては設定した使用電気量を超えそうになったらブレーカーを落とすなど、自動的に節電対策を実行するものもある。またパソコンや携帯電話で外部から電気機器を遠隔操作できるものもある。
ホームオートメーション
別名ホームエレクトロニクス。住宅内にさまざまなエレクトロニクス機器を取り入れ、ホームセキュリティー、照明、エアコンなどの各種電気製品の管理を集中コントロールパネルで行うことができるだけでなく、電話回線で外部から電気製品を管理することができるシステム。
ホームシアター
映画などを大画面テレビやスクリーン、プロジェクターや、音響のスピーカーシステムなどを使い、自宅で映画館のような迫力を愉しむためのシステムのこと。手軽に高画質、高音質が体験できるDVDや大画面テレビが普及したことにより、ホームシアターの導入を考える人が増えてきた。
現在では、リビングにホームシアターの機能をもたせたものを「リビングシアター」という呼び方をすることもある。
ホルムアルデヒド
刺激臭のある無色の気体。シックハウス症候群の原因となる室内空気汚染源のひとつ。合板などの製造に使われる接着剤のほか、塗料、繊維の加工などにも利用されている。空気や水蒸気によって他のものに吸収されやすい性質を持っている。2003年7月からの改正建築基準法の施行で、ホルムアルデヒドを含む建築材料は規格によって使用する面積が制限されている。
本瓦葺き
本瓦葺きとは、曲面の瓦を凹凸交互に重ねる葺きかたをいう。朝鮮半島より瓦が伝来して以来の形式で、主に寺院の屋根に多く用いられる。