リフォーム・リノベーションのヒント集

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2024/09/30

戸建てのリノベーションのリフォームとの違いやポイントについて紹介

長年住み続ける戸建てをリノベーションで現代的な住宅にアップデートしたいと考える人は少なくありません。リフォームと比べて施工費用や期間がかかる一方で、新築当時より高性能な住宅に作り変えることができるのが、リノベーションの大きなメリットと考えられます。

この記事では戸建てのリノベーションの基本や、リノベーションの施工検討ポイント、費用の目安などを紹介します。今後リノベーションを検討している人は、ぜひ読んでみてください。

戸建てのリノベーションとは?

戸建てのリノベーションとは、古くなった住宅を改修したり、新たな設備を導入したりして、現代的な住宅にアップデートすることです。単に元の状態に戻すのではなく、新築当時とは大きく異なる住宅デザインにすることも可能ですし、最新鋭の設備や機能を導入して、新築当初より居住性を向上させることもできます。

リノベーションの基本

リノベーションとは、建物全体や内部のデザインやレイアウトを変更し、新たな価値を創造することを目指します。新築当時には存在しなかった設備や機能の導入、現代的な間取りやデザインのトレンドなどを取り入れて施工するため、新築当時よりも高機能な住宅に作り変えることが出来ます。

リノベーションでは、しばしば大がかりな工事が必要になります。施工業者や建築士などと共に、ニーズや予算をもとにしっかりと計画を立てて、希望に沿ったリノベーションを実現させましょう。なお、パナソニックの「ショウルーム」ではリノベーションの相談やプランニング、条件に合った施工業者の選定など様々なお手伝いが可能です。

リノベーションのメリット

戸建てのリノベーションには以下のようなメリットがあります。

  • ・デザインの自由度が高い
  • ・快適な住環境を維持できる
  • ・現在や将来の家族構成やライフスタイルにあった住宅にできる
  • ・建物の寿命を延ばせる
  • ・資産価値を高められる

リノベーションでは予算次第で自由度高く住宅をデザインできます。特に戸建てなら、マンションと比べて間取りを大きく変更したり、増改築で占有面積を増やしたりといったように、リノベーションの選択肢はさらに広がる場合があります。

また、外構部分でも、庭や外構設備の変更、車庫や倉庫の建設など、デザイン変更や機能性向上の選択肢は豊富です。現代は持続的な住宅をデザインする技術の向上やノウハウの蓄積が顕著なため、住宅の持続性を高める方向性でリノベーションを施せば、長期に渡って快適に住める戸建て住宅が手に入るでしょう。

新築当時と今で家族構成やライフスタイルが変化している場合もあります。また、将来さらなる家族構成の変化が予想される人もいるでしょう。リノベーションによって、自宅を現代や将来の状況にマッチした状態に作り変えられます。

また間取りを柔軟に変えられるようにする、バリアフリーを取り入れるなど、将来の変化を想定した住宅をデザインすることもできます。リノベーションによって耐久性や耐震性を高め、さらに高品質な設備を導入すれば、長い期間にわたって快適に暮らせる住宅が手に入るでしょう。

リノベーションによって住環境を改善した家、耐久性を高めた家は資産価値にもプラスに働く場合があります。将来売却するとなった時には、より高い価格で売却できるかもしれません。

戸建てのリノベーションの目的

戸建てのリノベーションでは、住環境の改善や向上、ライフスタイルにあった住宅への変更や、耐震性の向上などのさまざまな目的が考えられます。これらのポイントに課題を感じている人は、戸建てのリノベーションを検討してみるのがおすすめです。

中古物件や築古物件の居住環境を改善する

中古物件や築古物件は、年月の経過による劣化や使い勝手の悪さが問題となることがあります。リノベーションを行うことで居住環境を改善し、快適な生活を実現することが可能です。

壁や床材への施工によって防音性や断熱性を高めることができる場合があります。またキッチンやトイレ、バスルームなどに最新の設備を導入すれば、家事や日々の生活が便利で快適になるでしょう。費用をかければその戸建ての新築当時よりも機能を高めることもできます。

築古の中古物件をリノベーション前提で購入する人も

近年では築古の物件を購入して、リノベーションして自分好みの住宅に作り替えてから住む方もいるようです。

こうした手法をとる目的は主に二つあり、一つは新築対比で費用を抑制する場合です。元の物件の状態にもよりますが、相対的に施工箇所が少なければ新築購入より費用を抑えられる可能性もあります。

一方で古民家などをリノベーションで再生すると、新築と同等かそれ以上のコストがかかる場合も。それでも、古民家の趣に近年のデザインセンスや機能性を取り入れて独自の自宅を手に入れたいと考えて、あえてリノベーション目的で古民家を購入する人もいます。

自宅の外観や内装を一新する

外観や内装のデザインや雰囲気を変えることで自宅をより魅力的にし、個性を表現することができる場合があります。外壁や屋根の塗装、床や壁のリフォーム、新たな照明の導入などにより、居住者のニーズにあった現代的なデザインの住宅に作り変えられます。

外構や建物の外壁などへの施工により外観を一新できる場合も。デザイン性の向上を主な理由としてリノベーションを検討する方もしばしばみられます。

自宅を広げる・コンパクトにする

家族構成やライフスタイルの変化に伴い、広さや使い勝手が不足してしまうことがあります。リノベーションによって間取りを変更し、広々とした空間を作ることができる場合があります。

例えば、間仕切り壁の撤去やリビングとキッチンの統合、ダイニングスペースの設置・拡充や収納スペースの工夫などが考えられます。戸建ての場合は増改築によって既存の建物よりも間取りや収納のキャパシティを拡大することもできます。

逆にあえてコンパクトにして、室内での移動の手間を減らすリノベーションを行う方もいます。家族が高齢でかつ人数が少ない場合、二階建てだった家を平家にしたり、余剰な部屋を無くしたりして、居室内の移動を減らした方が利便性が向上する場合があるのです。

自宅の拡大・縮小はマンションでは実現ができないので、戸建てだからこそ検討できる手法といえるでしょう。

ライフスタイルに合った自宅に変更する

家族のライフスタイルや現時点及び将来の見通しに合わせて、間取りをカスタマイズする場合があります。

例えば、子供の成長に合わせて子供部屋を作ったり、高齢の親との同居を見据えてバリアフリー機能を高めたりといったケースが考えられるでしょう。二世帯住むためにリビングや台所などを増やしたいと考える人もいます。

また、近年頻度が増えたリモートワークに対応するために、ホームオフィススペースを確保することで、自宅での作業を便利にすることもできるでしょう。

今と将来で家族構成やライフスタイルが変化する場合には、可変的な自宅を求める人も。例えば一部の部屋の壁の設置・撤去を簡単に行えるようにして、間取りを調整できる自宅へのリノベーションなどが考えられます。

耐久性・耐震性を高める

住宅の耐久・耐震技術は年々進化しており、リノベーションを通じて新築当時よりも耐久性を高められる場合もあります。

現代ではSDGsの考え方の普及などもあり、長きにわたり快適に住める住宅へのリノベーションを求める居住者、それに応える施工業者ともに増加傾向に。天災や地震など災害リスクの多い日本において、長きにわたり快適に住み続けられる住宅が手に入るでしょう。

マンションの場合は、一居住者が躯体に影響を与えるような施工を進めることは困難であるため、耐久性・耐震性を改善させるリノベーションは現実的ではないと考えられます。耐久性・耐震性の向上は、戸建てだからこそ実現可能なリノベーション目的といえるでしょう。

戸建てのリノベーション箇所

戸建てのリノベーションでは、住宅内のさまざまな箇所に工事を行う場合があります。これからリノベーションを計画する人は、次のポイントそれぞれについてどのような修繕・更新ニーズがあるか整理しておくと、リノベーションの検討がスムーズに進むでしょう。

戸建てのリフォーム・リノベーション箇所についてはパナソニックのWebサイト「戸建のリフォーム」でも紹介していますので、合わせて見てみましょう。

水廻り

主に次のような箇所が水廻りとなります。

  • ・キッチン
  • ・バスルーム
  • ・洗面所
  • ・トイレ

いずれも年々便利で機能的な設備が開発・販売されているため、新しい設備にアップデートすることにより、日々の生活や家事がより便利で快適なものになるでしょう。

システムキッチンは、キッチン自体の機能性のほか、キッチンスペースの広さやデザイン、リビング・ダイニングなども含めた動線なども検討材料になります。日々の調理や料理の運搬にストレスがかからない構造にするのがおすすめです。

バスルームについてはユニットバスを導入するのが主流です。またバスルームの広さは以前より広めに取るのがトレンドとなっています。快適に入浴ができるバスルームのサイズとユニットバスの種類を検討していきましょう。

トイレや洗面所は、便器や洗面台自体の更新のほか、収納スペースの設置、内壁のデザイン変更などを行うことが可能な場合もあります。

どれも日々生活する上で頻繁に使う設備であるため、居住性に大きな影響を及ぼす可能性があります。リノベーションを通じて最先端の設備を導入して、住環境を改善させるのがおすすめです。

リビングダイニング

リビングダイニングは家族が集まる場所であり、くつろぎやコミュニケーションが生まれる重要なスペースです。リノベーションにおいてもリビングを重点的に計画を立てる人が多くみられます。多人数が集まっても快適な広々とした空間をデザインしましょう。

また、食事やテレビ鑑賞時のくつろぎの場として適した構造や家具の配置などの工夫が必要な場合があります。食器や一部雑貨、オーディオ関連などの収納スペースも確保するとよいでしょう。

デザインについては家族全員の意見を取り入れて、それぞれが快適に暮らせるリビングづくりを工夫をするのがおすすめです。一般的には天井が高く、明るく広々としたデザインが好まれる場合が多いです。

リビング・ダイニングはテーブル、ソファ、いすやオーディオ類、収納設備や照明など、配置する家具についても、いろいろ検討しなければなりません。リノベーションにおいては家具の配置や製品も合わせて検討を進めることで統一感のあるデザインのリビング・ダイニングが実現するでしょう。

キッチンのリノベーション・リフォームについてはパナソニックのWebサイトの記事「憧れの対面キッチンにリフォーム!わが家に合ったスタイルの選び方」も参考にしてみてください。

壁・天井・床

壁や天井、床のリフォームによって室内の雰囲気を一新することができます。クロスや塗装、天井の照明などを変更することで、居住者の嗜好に合った快適な空間を作り出せるでしょう。

居室内全体を同じコンセプトのデザインにして統一感を持たせることもできますし、それぞれの部屋の主な利用者の意見を反映して、部屋ごとに異なるデザインを導入することも可能です。

また、断熱効果や防音効果について、壁や天井・床材を変えることで性能を向上させられる場合も。そのようなニーズが強い場合には施工業者に相談して、最適な建材を導入してください。最近では防汚や抗菌の機能がある建材もみられます。

窓・玄関扉・バルコニー

窓や玄関扉、バルコニーなどの外部要素は、外観の印象を左右します。リノベーションによって現在の居住者の好みに合ったデザインに住宅をアップデートできる場合があります。さらに、窓は室内の明るさや断熱性能を左右することも。高性能で大きな窓を取り入れれば居住性もアップするでしょう。

また、バルコニーは洗濯物を干すなどの用途に使用する場合もあります。面積のひろいバルコニーは休日などの憩いのスペースとして活用されることも。それぞれの用途にあった広さおよびデザインのバルコニーを検討すると良いでしょう。

各個室

寝室や子供部屋などの個室がリノベーションの対象となる場合も。まずはデザインや機能性について、それぞれの部屋を利用する人の意見を尊重するようにしましょう。収納の改善や間取りの変更によって快適な個室が実現します。例えば、クローゼットや本棚の追加、仕切り壁の撤去などが行われる場合があります。

また、清掃や物の出し入れなど家事においてストレスがかからないよう工夫するとよいでしょう。掃除機を使用しやすい、物の収納や取り出しがしやすいといったポイントにも気を配るのがおすすめです。

収納

整理整頓やスペースの有効活用といった観点で、収納スペースは重要な役割を果たします。リノベーションによって収納スペースを増やしたり、使い勝手を向上させたりすることができる場合があります。居室内の収納スペースを広く確保し、かつ使い勝手の良い構造にすると住環境が改善するでしょう。

また、ウォークインクローゼットやシューズインクロークといったように、収納のための部屋を設けるリノベーションを行う方もみられます。部屋のクローゼットや家具の設置だけでは収納キャパシティが不足する人は、導入を検討するのも一案です。

最近はテレワークが増えていることをふまえて、収納を利用したワークスペースを設ける人も増えています。収納を利用したワークスペースを設ける際のポイントについては「緩やかに仕切る、開放的なワークスペースづくりのアイディア」も参考にしてみてください。

玄関周り

玄関は家の顔とも言える重要なエリアとなります。玄関ドアや玄関収納、玄関の床材などをリノベーションすることで、快適で魅力的な玄関空間を実現できる場合があります。

また、玄関ポーチやエクステリアのデザインも考慮すると、さらにデザインに統一感をもたせられるでしょう。さらに、外から見た玄関のデザインは、塀や通路タイルなどの外構、庭や車庫・倉庫などと一体でデザインすることで、一段と統一感が出ます。

郵便ポスト、宅配ボックスの設置、監視カメラなどの設備はセキュリティを高める上で役立つでしょう。

その他の外構

外壁の塗り替えや外壁材の交換などはしばしばリノベーションの施工内容の一つとなります。自宅の外観を一新し、かつ防火性や防汚性などの性能を向上させることも可能な場合があります。

戸建て住宅には車庫や倉庫が付いている場合もあります。これらのスペースもリノベーションの対象となり、使い勝手や収納性を向上させることができます。

例えば、車庫の改修や棚の設置などが考えられます。庭などにスペースがあれば、新たに倉庫を増設することも選択肢の一つとなります。アウトドア系の趣味がある人や、外作業用の収納が不充分と感じる人などは、検討して見るとよいでしょう。

戸建てのリノベーションでは、庭や外構のデザインも重要な要素となる場合もあります。庭の植栽やデッキ、ガーデンスペースなどをリノベーションすることで、居心地の良い外部空間を作り出せるでしょう。

戸建てのリノベーションの注意点

戸建てのリノベーションを検討する際には、以下の点に留意しておくとよいでしょう。これらの注意点がどうしても気になる人は、施工規模の縮小しリフォームにとどめる、新築への住み替えを検討するなどの方法が考えられます。

完成に時間がかかる

戸建てのリノベーションは、工事が大掛かりなものとなるため、完成まで時間がかかる場合があります。特に見落としがちなのが、計画を策定する段階に意外に時間がかかることです。家族のニーズと予算を整理した上で、リフォーム製品の販売会社や施工業者やなどと具体的なプランニングを進めるだけで数ヶ月かかる場合もあります。

なお「パナソニック ショウルーム」では、設備の見学、設備のプランニングと、プランに合ったリフォーム会社選びのご相談が一貫して行えるので便利です。

また、増改築を伴う大掛かりな工事などの場合には建築確認申請を自治体に提出しなければならず、その対応にも一定の時間がかかる場合もあります。

もちろん工事が大規模化すればそれだけ工期自体も長期化する傾向に。長い間工事中の自宅に住んだり、時には仮住まいを用意したりしなければならなくなるため、不便を強いられる可能性もあるでしょう。

新築より割高になるケースも

既存の建物に工事を行うリノベーションは、基盤や施工を行わない部分を保護しながら工事を進めなければならないため、新築より割高になるケースもあります。

リノベーションが大規模化する場合には、いっそ新築を建てた方がかえって安くなる可能性も。新築への住み替えも検討可能な人は、費用対効果をリノベーションと比較検討するのも一つの考え方といえます。

戸建てのリノベーションにおける制約

土地と建物を全て所有するケースの多い戸建てでは自由にリノベーションをできると考えがちですが、計画を進めていくと意外に制約が大きいことがわかります。制約により自分の理想の家が実現しないリスクもあるので、計画段階で施工業者としっかり相談し、ニーズとルールを満たす計画を立てていきましょう。

建ぺい率や容積率などの制限を守る必要がある

戸建てのリノベーションでは、建ぺい率や容積率などの法規制を守る必要があります。建ぺい率は建物が占める敷地の割合を、容積率は建物の体積を基準とした制限を示しています。これらの制限は地域によって、もしくは土地の区画ごとによって定められており、基本的に上限を超えることはできません。

特に増改築の際には、建ぺい率や容積率の上限が、建物を広げる上での限界となるのが一般的です。自分の土地だからと言って思い通りに建物を大きくできるわけではない点に注意しましょう。

特に準防火地域などでは建ぺい率・容積率が低めに設定されているケースが多いので、制限をふまえてプランニングをすることをおすすめします。

耐震性や耐久性が下がるリスクも

リノベーションにおける施工内容によっては耐震性や耐久性が下がるリスクもあります。例えば、壁を減らす工事を行えば、建物を支える部分が減ることになるので、耐久性は下がる可能性があるでしょう。

そもそも建築基準法を満たさない形でのリノベーションは、たとえ自宅でもできませんし、範囲内であっても従来より耐震等級が下がる可能性もあります。

これを防ぐためには、耐震性・耐久性を高める施工を同時にすることになりますが、自宅の躯体への施工が必要になることから、費用の増大がネックとなる場合もあるでしょう。

戸建てのリノベーションの価格目安

戸建てのリノベーションには、予算に応じて様々なプランがあります。いうまでもなく費用をかければかけるほど大掛かりな施工や、高額な設備の導入、デザイン性の追求などがしやすくなります。

なお、リフォームではあるもののパナソニックの「戸建のリフォーム費用の相場・目安」にて費用の分布が出ています。

部分リフォームでは〜500万円など低価格で済んでいる人もいますが、約32%が1,001〜1,500万円の費用をかけていて、約26%は1501万円以上の費用をかけています。戸建てで全面的な施工をする場合には高額な費用をかけるケースも少なくありません。

ここからは予算別に取り組める施工内容の目安を紹介します。なお、実際の施工内容と予算の関係性は住宅の広さや構造、地域や時期などによって大きく変わるので、あくまで目安として、より正確な見積もりは施工業者に相談してください。なお、パナソニックでも「ショウルーム」にてリフォーム・リノベーション会社選びの相談を受け付けています。

~1,000万円でできること

多くの家では「リノベーション」もしくは「全面リフォーム」と呼ぶ規模の施工には500〜1,000万円程度はかかる可能性があります。1,000万円程度をみこんでおけば内装全体(壁の張り替え、塗り替えや床・天井の修繕や張り替え)の施工や水廻りの設備更新などが行えます。

ただし、間取り変更は部分的な施工にとどめる必要があるでしょう。一度内装を全て撤去して一から作るスケルトンリフォームのような施工には予算不足となる可能性が高いです。

例えばパナソニックのリフォーム事例として、費用が900万円台の「皆が自然と集う くつろぎのダイニングキッチン空間」が紹介されています。リビングやダイニングをシックで上質な空間にしつつ、開放感あるオープンキッチンの採用、水廻りの設備更新などを中心とした全面リフォームとなっているので、参考にしてみてください。

1,000万円~1,500万円でできること

1,000万円から1,500万円の予算では、さらに充実したリノベーションが可能な場合があります。水廻りの全面的な更新に加え、システムキッチンやバスルームについてはハイグレードな商品の導入も視野に入る可能性があります。

また間取り変更についても従来から全面的に間取りを変えるような大掛かりな施工も可能に。もし内装の施工をコンパクトなものにした場合には、代わりに車庫や庭、玄関などエクステリアのリノベーションも行う余地が出てきます。

スケルトンリフォームも可能ですが、耐震補強など住宅の躯体を補強するような工事には費用不足となる可能性が高いでしょう。

パナソニックのリフォーム事例の中では、費用が1,100万円台の「二世帯の“楽”を叶える 親孝行リフォーム」が紹介されています。二世帯住宅にするためにリビングを一箇所増やす工事を行なっており、大胆な間取り変更が行われています。

そのほか、キッチンは間口を広げて、収納スペースも増やして使いやすくする、トイレも最新設備に変更するなど、さまざまなポイントで住環境を改善させています。
1,000万円くらいでどんなリフォームができるの?」では1,000万円台で行えるリフォームが事例を踏まえて紹介されていますので、予算を検討している方は、ぜひ読んでみてください。

1,500万円~2,000万円でできること

多くのリノベーションは2,000万円まで見ておけば、かなりの施工が可能になる場合も考えられます。

たとえば、内装を中心に済ませる場合には、費用がほぼ2,000万円の「これからも快適に過ごせる住まいに」で紹介されているように、かなり大胆な変更が可能です。

こちらの事例では、特に一階部分は大部分をリビング・ダイニングとすることで夫婦二人でも快適に暮らせる作りとなっています。そのほか、今後高齢化が進むことを念頭に、バリアフリーへの配慮も随所に施しています。また、収納にもこだわり、使い勝手の良い内装に仕上げているとのことです。

さらに高額なリノベーション

建物の施工箇所が広い(建物だけで40坪〜など)、極端に築年数が古い、敷地面積が広く庭が広大であるなどの条件の物件をフルリノベーションする場合には、2,000万円で収まらないケースが考えられます。

また、古民家を現代的なデザインに変える、バスルームをユニットバスの規格にないほど極端に広くしたいなど、特殊なニーズを叶えるリノベーションでも価格が想定より高額になる場合もあるでしょう。

パナソニックでの事例もこの価格帯は少ないですが、例えば「大切な人と楽しむ家玄関直結のおもてなし空間」では5階建ての物件(うち居住部分が4フロア)のうち、3フロアをフルリノベーションしたケースが紹介されています。施工箇所が広く高額になった事例の一つで、2,200万円ほどの費用となっています。

来客が多いことから玄関にパブリックスペースを増やす、収納を充実させる、ペットの猫と過ごすスペースを作るなど、家の各所に現在の要望を取り入れて、今の生活にあった住宅を実現させています。

戸建てのリノベーションもパナソニックへ相談を

戸建てのリノベーションは施工の検討箇所が広く、高額な費用がかかるとともに、計画・工期ともに長い時間がかかります。理想の住宅を実現するために、予算とニーズをしっかり整理して検討を進めるとよいでしょう。

パナソニックでは、リノベーションやリフォーム向けのさまざまな商品を取り扱っています。「住まいの設備と建材」サイトではリノベーションやリフォームに適した住宅設備や内装建材など多数ご紹介しています。検討の参考にご活用ください。

実物を見ながら検討を進めたい方は「パナソニック ショウルーム」もぜひご利用ください。展示商品を見て、触れて、体験しながらプランニングを進めることができます。また、ショウルームではリノベーションやリフォームの施工業者選びについても相談できます。

監修協力

亀田 融さん

亀田 融(かめだ とおる)さん

1級建築施工管理技士/宅地建物取引士/マンション管理士/JSHI公認ホームインスペクター
東証一部上場企業グループの住宅会社に現場監督及び住宅リフォーム事業の責任者として約33年間勤務。その後2015年10月よりホームインスペクション(住宅診断)の専門会社を立ち上げて運営すると共に、小規模リフォーム会社の顧問としても活動中。

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