2024/10/31
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憧れの対面キッチンにリフォーム!
わが家に合ったスタイルの選び方
キッチンは家族とコミュニケーションが取れる大切な場所。対面キッチンなら、家族との距離がもっと近くなります。さらに料理が楽しく、片付けもラクに。対面キッチンのメリット、注意ポイントを確認し、生活スタイルに合ったキッチンを選びましょう。
対面キッチンとは
対面キッチンとは、リビングやダイニングなどの生活空間に対面する形で作業ができる開放的なキッチンスタイルのことです。開放的であるということから「オープンキッチン」と呼ばれることもあります。
対面キッチンが増えてきた理由は、キッチンが単なる作業場としての役割から、住まいの中心として重要な位置づけに変化してきたためです。
対面キッチンなら、同居している家族、遊びに来た友人などとコミュニケーションを取りながら、料理や洗い物ができます。
またキッチンで作業しつつ、リビングで遊んでいる子どもの様子も見ることができるのも対面キッチンが増えた理由と言えます。
対面キッチンのメリット
対面キッチンには以下のようなメリットがあります。
- 1.料理しながらコミュニケーションが取れる
- 2.開放感がある
- 3.配膳や後片付けがスムーズ
- 4.家族の様子を観察できる
詳しく紹介します。
料理しながらコミュニケーションが取れる
対面キッチンの最大のメリットは、やはりコミュニケーションが取りやすいことです。キッチンで料理や洗い物をしながら、リビングやダイニングにいる人と目を見ながら話ができます。
開放感がある
開放感がある点も対面キッチンのいいところです。従来型のキッチンは、閉ざされたスペースに作られていることが多く、窓がない場合だと圧迫感があり、空間が暗くなることがあります。
しかし、対面キッチンだとリビングと一体化しており、リビングの明かりや、時間帯によっては太陽光も入ってくるため、明るい空間で作業できます。
また近年の対面キッチンはデザイン性も高いため、おしゃれな空間を演出できる点もメリットです。
配膳や後片付けがスムーズ
対面キッチンでは、料理した後の配膳、食事後の後片付けもスムーズです。対面キッチンとリビングの間にカウンターがあれば、キッチンからリビングに料理を運ぶ手間、リビングからキッチンに食べ終わった後の食器を運ぶ手間もなくなります。
運んでいる時に食器の落下や転倒などのリスクがなくなる点も対面キッチンのメリットです。
家族の様子を観察できる
対面キッチンは、キッチンで料理や洗い物をしながらリビングで子どもが過ごしている様子を見ることができます。危ないことをしていたり、普段と様子が違うなど、すぐに気が付くことができるので安心です。
対面キッチンのデメリット
対面キッチンにはいくつかデメリットもあります。
- 1.音やにおいが広がりやすい
- 2.油はねや水はねが気になる
- 3.リビングからキッチンを見た時の見え方が気になる
- 4.収納スペースが限られる場合がある
対面キッチンはリビングと一体化しているので、どうしても調理のにおいが充満しやすくなります。換気扇をしっかりと回すなどして、におい対策をすることが重要です。
また対面キッチンだと、料理中の油はねや洗い物中の水はねがリビングを汚す可能性があります。この点はシンクやコンロの前に衝立を立てるなどして、物理的に予防するのがおすすめです。
さらに対面キッチンは、リビング側から見た時に、手元が丸見えになる可能性があります。調理器具や洗い物がキッチンに散乱している状態だと、気になることも。この場合は、腰壁を設置するなどして物理的に見せないことで対策することができます。その他、対面キッチンは、吊戸棚を設置できないなど、収納スペースを増やしにくい場合があります。
対面キッチンにはいくつかデメリットもありますが、対策すれば、気にせず快適に利用できます。
対面キッチンのレイアウト
一口に対面キッチンと言ってもさまざまなレイアウトがあります。
I型
コンロやシンクを横一列に並べたコンパクトなタイプ
I型キッチンとは、アルファベットのIの形をしたキッチンです。最もベーシックなデザインで、多くの対面キッチンで採用されています。コンロやシンクが横一列に並んでいるため、コンパクトに納まります。
また、どのような空間にもなじみやすいのが特長です。従来の壁向きのキッチンが、そのままリビング方向を向いていると考えると、I型キッチンをイメージしやすいかもしれません。
ペニンシュラ
ペニンシュラキッチンとは、キッチンの左右の端どちらかが壁に接しているタイプです。キッチンとリビングの往来もスムーズにできます。開放感がありながら、省スペースで設置できるのも特長です。
アイランド型に比べると、狭いスペースでもペニンシュラキッチンを設置可能です。そのため多くの住宅で取り入れやすい対面キッチンと言えます。
十分なスペースはないものの対面キッチンを取り入れたいと考えているなら、ペニンシュラキッチンを検討してみるのもいいかもしれません。
L型
L型キッチンとは、アルファベットのLの形をしたキッチンです。一般的には壁側にコンロ、リビング側にシンクがあり、その間に調理スペースがあります。
I型キッチンと比べると、L型キッチンはスペースが広いことが特長です。食材を切るスペースや調味料を置くスペースなどが十分に確保できるので、効率よく料理ができます。また、L型になっているので、調理動線が短く作業がしやすいキッチンです。
コンロは壁側に向いている分、リビングへの油はねの心配がない点もL型キッチンのメリットです。
アイランド
壁から離れているので、キッチンのまわりを回遊できるアイランドキッチンは、キッチンがどの壁からも完全に離れており、独立しているタイプのキッチンです。島のような形状であるため、アイランドキッチンという名前が付いています。
他のどのタイプと比べても開放感があり、なおかつリビングとキッチンの往来がしやすいのが特長です。キッチンで複数人が料理する場合にも適しています。
しかしアイランドキッチンを設置する際には、かなり広いスペースが必要となります。また、どこから見てもキッチン内が丸見えになるので、こまめなお手入れが必須です。さらに周囲への水はねや油はねがあることは知っておくべき点です。
Ⅱ型
Ⅱ型キッチンとは、シンクとコンロが分かれているタイプです。セパレートキッチンとも呼ばれます。シンクとコンロを2列にすることで、作業スペースを広く設けることができます。
Ⅱ型キッチンは作業できるスペースが広々と確保されているので、作業効率がアップします。またシンク側、コンロ側でそれぞれ高さ調整をできることや、デザイン面での自由度が高い点も大きなメリットです。
ただし2つのキッチンを設置する形となるため、広いスペースを必要とします。また通路部分には、水はねと油はね両方の影響があり、汚れやすい点は気を付けたいポイントです。
キッチンのレイアウトは、家族の暮らし方や空間の使い方に合わせて選ぶといいですね。
リビング・ダイニングからの見え方にこだわる
リビング・ダイニングを見渡せて、コミュニケーションが取りやすいということは、その分ダイニングからキッチン側もよく見えているということ。
カウンターのデザインや高さを変えることで、調理中の手元の見え方やダイニングへの圧迫感が異なります。リビング・ダイニングからどうキッチンを見せたいか、どう使いたいかなどを考えてカウンターを選びましょう。
対面キッチンのプランをご紹介します。
●フラット対面プラン
最も空間を広く感じさせてくれるのは、カウンターがフラットなタイプ。手元を隠すための立ち上がりがなく、奥行きが浅いタイプを選べば、キッチンスペースをコンパクトにできます。
●フロート対面プラン
キッチンのキャビネットを床から浮かせたデザインは、空間に広がりをもたせ、スマートな印象に。両側に通路が確保できるアイランドプランにすることで、より存在感を際立たせることができます。
●セミフロートプラン
ディテールにこだわったキッチンのプランは、インテリアを重視している方におすすめ。足元の周囲を凹ませたデザインは家具のような雰囲気。カウンターとの段差がなく、天面に排気口のないIHクッキングヒーターを選べばキッチン全体がスッキリして見えます。
●Irori Dining(いろりダイニング)
会話しながら調理も楽しみたい人におすすめ。キッチンのカウンターとIHクッキングヒーターが一体になっているので、料理をしながら食事ができて、みんなが一緒に楽しめるキッチン空間です。
●Idobataスタイル
家族で一緒に食事の準備や後片付けをしたい方におすすめのスタイル。シンクを中心に両サイドに調理スペースを配置しているから、2人一緒に調理をしても肩がぶつかることなく、程よい距離感で調理が可能。
ラウンドアクセスシンクは、ダイニング側からも使うことができるから、向かい合っての作業や後片付けもできます。椅子を設置すればキッチンカウンターが食事スペースにもなります。
●ハイステップ対面プラン
手元が完全に隠れるカウンターの高さに、ステンレスの水切り棚などをビルトイン。洗った食器や調理器具など見せたくないものを隠すことができます。収納スペースも確保できるので、カウンター部分を広く使うことができます。
リビングとのつながりを考えたカラーを
対面キッチンは、リビングの床や壁、家具などと調和するカラーを選ぶと一体感がでてスッキリと見えます。キッチンと収納棚のカラーを変えたり、取っ手など細部にこだわったりしてリビングとのつながりを考えることで、わが家らしいキッチンがつくれます。
ダイニング側のカウンターは耐水性の高いものを
椅子を置いて気軽にお茶や食事をしたり、作業スペースに使えて便利なのがダイニング側にあるカウンターです。
キッチンカウンターの奥行きを利用した対面カウンターは、キッチンと一体になっているので、見た目もスッキリ。カフェやバーのような雰囲気を楽しめます。
カウンターを別で取り付ける場合は、水濡れに強い耐水集成タイプの「インテリアカウンター」がおすすめです。好みに合わせてオーダーすることができます。
シンクや換気扇の音、ニオイに配慮する
食器洗いや換気扇の音などキッチンでの作業は大きな音が出ています。対面キッチンはリビング・ダイニングと近いからこそ、テレビの音が聞こえにくかったり、家族との会話がしづらかったりすることも。
ファンが天井裏に設置されている「静音スリムフード」なら、レンジフードの下で会話ができるほど静かです。換気扇は、油煙やニオイの広がりを抑える排気能力の高いものを選ぶこともポイントです。
スゴピカ素材(有機ガラス系)を使用したシンクなら、汚れや傷に強いからキレイが長持ち。ステンレスタイプのシンクは、気になる流水音やお皿の当たる音を抑える静音仕様になっています。使い方に合わせて機能を選びたいですね。
サッとしまえる、すぐに隠せる収納を確保する
キッチンは片付けていても、雑然と見えがち。家族やお客様からもよく見える対面キッチンでは、サッとしまえる収納スペースを確保しておきましょう。
吊戸棚も1つの方法ですが、収納力がアップする代わりに、視界を遮られてしまうので圧迫感を感じる方もいます。収納量の多い引き出し式や、壁面収納をうまく取り入れると、スッキリ明るいキッチンになります。
手もとコンセントで調理の効率がぐんとアップ
ハンドミキサーなど調理家電を使うとき、手もとにコンセントがあると、作業がしやすく、つなぐときのコードが邪魔になりません。ダイニング側から見えない位置に配置してあれば、見た目もスッキリ。コンセントの位置や高さもキッチンリフォームの際はこだわりたいポイントです。
あかりでキッチンをコーディネイト
キッチンを対面式にリフォームするなら、ダイニングと一体の空間になるようにプランニングしましょう。また、狭い空間で照明の直径が大きい照明を複数選んでしまうと圧迫感が出てしまうので、空間に合わせたサイズを選ぶこともポイントです。
どんなリフォーム会社に頼むべき?
理想のキッチンがイメージできたら、リフォームショップに相談してみましょう。パナソニックの「リフォームショップ紹介サービス」では、お客様の不安や悩みをお聞きしてリフォーム会社選びをサポートします。お気軽にご相談ください(ご相談無料)。
監修協力
MAKO(まこ)さん
株式会社Laugh style
代表取締役/インテリアコーディネーター
モデルハウス・モデルルーム、個人宅のインテリアコーディネートのほか、セミナー講師、コラムの執筆など、幅広く活躍中。テレビや雑誌の取材も多数。