リフォーム・リノベーションのヒント集

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2024/08/30

地震から家族を守る!リフォーム時の対策と安心・便利な電気設備

予測できない地震。突然の地震に慌てないよう、普段の対策が必要です。住まいの耐震性の見極め方や、地震に強い家の条件のほか、リフォーム時に一緒に検討したい住まいの設備について紹介します。

いつ建てられたかが耐震性を判断する基準に

1981年に建築基準法が改正され、建物の中にいる人の安全確保のため、震度6強から震度7程度の地震でも倒れない耐震性が求められるようになりました。木造住宅では、2000年にさらに厳しい基準になり、地盤調査やバランスの良い耐力壁の配置などが必要になりました。

建築時期によっては、耐震性能が十分ではないことがあります。今のお住まいに不安を感じる場合は、リフォームの際「耐震診断」を受けることをおすすめします。
耐震診断や耐震補強は、地域で補助金を設けている場合があります。費用の一部が補助されるので、リフォーム会社やお住まいの市区町村に確認しましょう。

※地域によって異なります。詳しくは、各地方公共団体にお問い合わせください。

住まいの地震対策もさまざま

リフォームをする時、わが家はどのような地震対策がされているのか、また、どの耐震リフォームがふさわしいのかを確認しましょう。
地盤の強さに応じて基礎がつくられ、頑丈な壁や筋交いなどがきっちりと施工された家なら、耐震性は高くなります。

建物自体の強度を高めている「耐震構造」のほか、「制震構造」や「免震構造」という、揺れのエネルギーを吸収する装置を導入する住宅も出てきています。

広々としたリビングに大きな窓もいいのですが、壁が少なく開口部が広いデザインは、地震に弱くなるおそれがあります。地震に強い家に必要なのは、しっかりとした基礎と壁の量です。

リフォームをするときは、デザインも大切ですが、耐震性のことも考慮しましょう。「耐力壁」と呼ばれる頑丈な壁が全体にバランスよく配置されていることが大切です。耐震性をしっかり確保しながら、希望のデザインが可能か、リフォーム会社に早めに相談しましょう。

今すぐできる家具の転倒防止

家族が集まるリビングと寝室は、大きな地震で家具が倒れないように対策しておきたいですね。家具が倒れると、ケガの危険があるだけでなく、避難時の通路をふさぐことにもなります。
置き家具は、L字型の固定金具や、家具と天井の間に挟み込む突っ張り棒などの転倒防止グッズで固定。ガラス面には飛散防止フィルムを貼るなどの対策をすると安心です。タンスや本棚など、上下に分けられる家具は連結しておきます。
テレビには粘着マットを引いて、テレビ本体をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定しましょう。

リビングには万が一の揺れにも慌てない壁面収納を

リビングの収納家具は、地震で倒れないように、金具でしっかり壁面に固定するタイプの収納にリフォームすることをおすすめします。耐震性を備えた製品なら、さらに安心です。
壁面収納にすれば、壁一面にものが収まるので、空間がスッキリします。

キッチンは割れ物対策と、非常食の常備を

キッチンにはお皿など硬くて割れやすいものがたくさんあります。地震の揺れで中身が飛び出さないよう、しっかりと対策しましょう。食器などの収納棚は、地震時に扉がロックされるものにしておくと、いざという時に安心です。
キッチンには、大型の電化製品や食器、ガラス製品、包丁など、危険なものがたくさんあるので、地震の際はキッチンからなるべく離れましょう。

キッチンには、床下収納など、非常食をストックできるスペースがあると便利です。水や非常食は、本来一週間分の備蓄が望ましいと言われていますが、保存する場所の確保や、賞味期限のチェックが大変です。防災の日に中身をチェックするなど、決まりを作っておくと忘れません。
保管場所がない場合は、保存ができて普段も食べられる食品を多めに購入しておき、食べたら補充する「ローリングストック」を取り入れるといざというときに安心です。

安心して就寝できる寝室に

寝室は、家具が倒れて出入り口をふさがないように、ベッドまわりはもちろん、ドア近くにも家具を置かないようにしましょう。衣類の収納は、ウォークインクローゼットなどが安心です。収納量も確保でき、防災リュックなどを常備しておけます。

普段は足元灯、非常時は懐中電灯になるあかり

夜間の災害に備え、非常用のあかりを用意しておきましょう。寝室には、停電時に自動点灯する照明器具「かってにナイトライト」があると安心です。普段は足元灯として使えるので、夜間にトイレに行くときにも重宝します。
「明るさセンサ付ホーム保安灯」は、コンセントから取り外して携帯電灯としても使えます。廊下にも自動点灯の非常灯があれば、家族の様子を見に行ったり避難したりする時に安心です。

停電になっても、流せるトイレ

停電時でも排水ができるトイレだと自宅避難時にも安心です。パナソニックのトイレ「アラウーノ L150シリーズ」や「アラウーノ S160シリーズ」、は、停電時でも乾電池を使ったボタン操作や手動で水を流すことができます。また、「New アラウーノVシリーズ」は、手動で水を流すことができます。
停電が長引いたときのために、家族の衛生面も配慮しておきたいですね。お手入れがしやすいので、普段から清潔に保つことができるトイレです。

断水時にお湯や水が使える

「エコキュート」は、大気の熱を利用してお湯を沸かす高効率の給湯機。タンクにお湯を貯めて使うので、断水時にはタンク内のお湯や水を生活用水として利用することができます。震度7相当にも耐える耐震設計なので、災害時にも心強い味方です。

太陽光発電と蓄電池があれば、停電でも電気が使える

家は地震に耐えられても、停電が長引くと生活に影響が出ます。太陽光発電システムと蓄電池があれば、長期間の停電でも自宅で電気を確保することができます。

昼間は太陽光で発電し、蓄電池にためることで、夜や悪天候のときは蓄電池から給電できます。携帯電話を充電できれば、情報を集めたり、外部と連絡を取ることができるので安心です。

また、持ち運びができる蓄電システムがあります。バッテリーと充放電器をセパレート型にした「イーブロック」なら、小型・軽量で手軽に持ち運ぶことができます。停電時はもちろん、災害時、避難の際にも電気を使うことができます。

電力消費を抑制するスリープ処理の搭載で、1年に1回の充電で長期間保存が可能。非常用バッテリーとして保管しておくこともできます。

地震時にブレーカーを遮断する分電盤

建物の耐震性を確保したら、次に重要なのは防火対策です。今は、大きな地震が起きたらガスを元から止めるマイコンメーターが普及しています。

電気は、停電が復帰した後の電気配線のショートや倒れた電気ストーブなどによる火災が心配です。「地震あんしん ばん」は、震度5以上の揺れを検知すると自動で電源をストップする分電盤です。電気の元栓ともいえるブレーカーを強制的にOFFにします。

リフォームを考える際は、万が一のときに備えて住まいや家族を守る設備を導入しておくと安心ですね。

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