SNSやブログ、書籍などで『簡単・時短・節約』をテーマとしたレシピを発信し、
多くの方の共感を集めている料理研究家のMizukiさん。
日々レシピを開発しているキッチンには、パナソニックのビルトイン食洗機がありました。
今回はMizukiさんに食洗機をどのように使いこなしているのか、
後片付けのコツや食洗機の使い方などをお聞きしました。
Mizukiさん
料理研究家。調理師免許とスイーツコンシェルジュの資格をもつ。ほぼ毎日更新中のブログ「Mizukiオフィシャルブログ~奇跡のキッチン」では、日々「簡単・時短・節約」をテーマにレシピを発信続けている。レシピ開発、雑誌、テレビなど、多方面で活動中。著書に『今日のごはん、これに決まり!Mizukiのレシピノート決定版!500品』など。
ブログ:Mizukiオフィシャルブログ~奇跡のキッチン
Instagram:@mizuki_31cafe
twitter:@mizuki_31cafe
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「料理をすること」は「片付け」もセットでついてきますから、やらなきゃいけない。でも作って食べたあとに片付けるのは、やっぱり面倒です(笑)。皆さん同じではないでしょうか。
フォロワーさんに料理に関するお悩みを募集したとき、「後片付けをラクにする方法が知りたい」という声がありました。考案するレシピもフライパンひとつで作れるなど、なるべく洗い物が少なく、片付けがラクなものを意識しています。
私自身、片付けはあまり得意ではありませんが、調理がしやすいように工夫はしています。調理中、モノを出しっぱなしにしていると、調理や盛りつけするスペースがなくなっていくので、調理をしながら使い終わった食器類はどんどん食洗機に入れます。散らかりにくく、キッチンのスペースを有効活用できます。
他の家電製品と比べると、食洗機は使った後のお手入れがラクな点もうれしいですね。炊飯器やオーブンレンジなどは使ったら、洗ったり拭いたりの手入れが必要ですが、食洗機の場合、日々のお手入れは残さいフィルターを洗うくらいなのでサッとすみます。毎日のことなので、お手入れがラクなことも重要なポイントですね。
普段はレシピ開発をしたり、動画の撮影をしたり、1日10時間くらい仕事用のキッチンにいます。いくつも試作を作るので、その分洗い物もたくさん出ます。自分で洗うなら「調理器具をいろいろ使いたくない」となりがちですが、食洗機にまかせられるので気になりません。1日1~2回使っていますね。食洗機がない生活はもう考えられないです。なんでも食洗機に洗ってほしいと思っているので、できるだけたくさん食洗機に入るようにと、フライパンもボウルも、食洗機に入るサイズを選ぶようになりました。小さめのフライパンなら2つくらい入りますよ。
私が使っているのは深型タイプです。工務店の人が「絶対深型がいいですよ」と勧めてくれました。調理器具をたくさん使うので、深型タイプにしてよかったと思います。バットや菜箸も立てて入れられて便利ですよ。調理器具類は手洗いしにくいものが多いので、食洗機の洗浄力がよくわかります。粉ふるいやザルなど目の細かいもの、泡だて器などに詰まった汚れもスッキリ落ちます。油がまったく残らないのも、手洗いとの大きな違いですね。オイルポットなど手洗いすると、少し油が残ったりしますが、食洗機だと50℃以上の高温で洗うので、本当にピカピカになります。
こびりついて乾いた汚れは、軽く落としてから入れますが「洗う」まではしないです。油でベトベトのフライパンも、予洗いはほとんどしません。カレー鍋など、あまりにも汚れがこびりつくものは、さっと水洗いするくらいです。食洗機は実家でも使っていたので、良さは知っていました。私が中学生のとき、家のキッチンをリフォームして、IHクッキングヒーターとビルトイン食洗機が入ったんです。母は仕事をしていたので、それまで食器は朝と夜の分をまとめて洗っていました。食器類が山のようにシンクに溜まって、洗い物は大変そうでしたが、食洗機を使ってからすごくラクになったのを見ていたので、自分のキッチンにも当然入れるもの、と考えていました。
そんな私ですが、実は食洗機を入れてから1年ほど、まったく使っていなかったんです。収納スペースが少なかったので、食洗機の庫内に撮影用の小道具など、いろいろ入れてしまってそのままに…。これではいけない!と、中のモノを片付けてからは、毎日使っています。あまりにもラクになったので、なんでもっと早く使わなかったのかと後悔しました。
レシピ本の撮影では、1日に何十ものレシピを作って、早いサイクルで何度も調理と洗い物をする必要があるので、アシスタントさんが手伝ってくれますが、一人でいるときは、食洗機がアシスタントのような存在です。
食洗機があると、洗い物をする時間を確保しなくていいんですよね。食器を洗う時間を、レシピを考えたり、ブログの原稿を書いたり、仕事をする時間に充てられます。食洗機の稼働時間を考えて、作業スケジュールをたてているくらいです。作ることを自分の仕事としてしっかりやっていくために、食洗機は欠かせません。
最新の食洗機は洗剤を自動投入する機能があると知り、私はたまに洗剤を入れ忘れることがあるので、とてもいいなと思いました。買替えるときは洗剤自動投入機能付きにしたいですね。私のレシピのコンセプト「簡単・時短・節約」は、食洗機にも通じますね。食洗機は稼働時間が長いので、電気代や水道代がかさむと思われがちですが、実は手洗いより節約できます。
自分が使って良かったと思ったものは人に勧めたくなるので、祖母や父にも食洗機を勧めました。一人暮らしをしているので卓上型ですが、一人に一台「マイ食洗機」です。最初はいらないと言っていたのですが、私が「いいから一度使ってみて。絶対便利だから!」と推しました(笑)。使い方を実際に見せながら教えてあげて、ピカピカに洗い上がった食器も見せました。簡単さが分かってからは、毎日使うようになりました。祖母も今では「もう手放せない。もっと早く使っていたらよかった」とまで言っています。洗い物の負担が減ると、料理することもラクになるようです。
食洗機は使ったことがなければ、良さが実感しづらい商品かもしれません。でも使ったら手放せない必需品になります。迷われている方には「とにかく一度使ってみて!」と言いたいですね。