栄養士の資格を持ち、「料理研究家」として幅広いメディアで活躍する阪下千恵さん。
子育て経験を活かし、栄養バランスに優れたおいしいレシピを提案するほか、
「家事研究家」として、衣食住にまつわるお役立ち情報を発信されています。
活動についての想いや、時短家電との付き合い方、ご家族との家事シェアのコツをお伺いしました。
また、食洗機で洗えて食卓でも使いやすい食器についてもご紹介いただいています。
阪下千恵さん
料理研究家/栄養士/家事研究家。外食大手企業、食品宅配会社を経て独立。テレビ、ラジオ、書籍、雑誌、レシピ開発、食育関連講習会など多岐にわたって活躍中。『耐熱ガラス容器で毎日ラクチンレシピ』、『キッチンがたった1日で劇的に片づく本』など、著書は25冊以上。YouTubeチャンネル『MIKATA KITCHEN』ではレシピや家事動画を公開中。
YouTubeチャンネル:『MIKATA KITCHEN』
Twitter:@chie_sakashita
Instagram:@chiesakashita
LINE BLOG:料理研究家 阪下千恵 オフィシャルブログ
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昨日より今日、今日より明日の皆さんの暮らしが、ほんの少しでもラクになって、楽しくなればいいなと思いを込めて日々の情報発信をしています。
今の考えに至るきっかけは、結婚して子育てと家事に追われながら、栄養士の資格を取るために短大に通っていた時期、テレビで「もっと料理に手をかけないとだめ」と怒られているお母さんを見たことです。こんなに頑張ってるのにって、自分も怒られているみたいでショックを受けました。私の周りでもまったくそんなことないのに、自分は全然だめだと思っている自己肯定感の低い主婦の方がたくさんいるように感じます。皆さんと一緒に、丁寧すぎない「普通の暮らし」を肯定していきたいと思って活動をしています。
私の専門は料理ですが、料理だけでは生活を改善できません。衣食住はすべてつながっていますから、目標にしているのは生活全体のクオリティアップです。我が家では食洗機をはじめ、時短家電をフル活用しています。昔は時間の余裕がないどころかマイナスでしたが、時短家電を取り入れることで、それがゼロになりやっと人間らしい生活になりました。今は子どもが成長したことも大きいですが、自分のために使える時間も増えました。
食器洗いって本当に重労働です。「洗う」だけじゃなくて「拭く」までを考えると、特に細々した洗い物が増えるのってとても憂鬱なんですよね。その点、食洗機があれば目立つ汚れを水で流してセットするだけで「洗う」+「拭く」を完了できます。仕事柄、計量スプーンや菜箸などを気兼ねなくどんどん使えるのはうれしいですね。食洗機を導入してから気持ちにも余裕が生まれました。
他には、シンクがすっきりするのも食洗機の大きなメリットですね。シンクに洗い物がたまっていると散らかって見えますし、料理をするにもまず食器を洗って、シンクを片付けるところから始めないといけないのですごくストレスになります。
実は最近、食洗機が故障してしまって買替えまでの2週間は手洗いでした。すべての洗い物を洗って、拭いて…それはもう大変でしたね。食洗機のない生活はもう考えられません。
先ほど言った通り、最近食洗機を買替えて、今はパナソニックさんのNP-45RS9Sを愛用しています。以前は他社さんの旧タイプを使っていたのですが、洗い上がりや使いやすさの違いにびっくりしました。まずガラス類が格段にきれいになります。油の混ざったパスタソースや茶渋もすっきり落ちて、もう1回洗わなきゃ! というのがなくなって本当に快適です。我が家は焼き魚をよく食べるんですが、臭いが気になるから魚を乗せたお皿はあんまり食洗機にいれたくないなと思っていたんです。現在の食洗機になってからは、除菌もできて、臭いも気にせず使えるようになりました。
また、上カゴが横についているので、シンクから食器をセットする動線も短くなりました。上カゴは半分ずつ折りたためるので、洗い上がって下にセットしたお箸や食器をすぐに取り出したいとき、全部片づけなくて良いので本当に便利です。内部のピンがお皿に引っかかりやすく、セットした食器が倒れなくなったのもうれしいポイントです。
細かな部分ではありますが、扉の開閉もスムーズですし、ボタンの押し具合が軽やかなのも気に入っています。ちょっとしたストレスもなくて、気持ちよく使えていますね。
今でこそ、家事シェアがうまくいっている我が家ですが、そこに至るまでは簡単ではありませんでした。順調に進みはじめたきっかけは、やはり時短家電の導入です。家電はマニュアルがあって使い方が決まっていますから、時短家電のおかげで、ぐんと家事シェアがしやすくなります。我が家で最初に夫が取り掛かった家事も食洗機に食器をセットすることでした。
分担するうちに、「やりづらさ」を感じたら、その理由をしっかり家族で話し合うことが大切だと思います。たとえば、我が家には料理を作らない人が洗い物をするというルールがあります。料理をするのは私であることが多いので、食器洗いは夫がメインで担当してくれています。当初は食洗機対応と非対応の食器が混在していて、それを判別するのが負担だったようなので2人で相談し、一緒にお店に買いに行って、食洗機対応の食器にすべて入れ替えました。今では食器をセットするのは夫のほうが得意ですし、使いこなしていますね。
個人的に食器で使いやすいと感じているのは北欧食器です。薄くて軽いので食洗機にセットしやすく、しまうのもラクです。メイン皿なら、20センチ前後のサイズが食洗機に入れやすくて重宝しています。柄ものは和洋どちらのお料理も映えるし、メイン皿以外は白色をベースにそろえれば組み合わせやすいですよ。
食洗機は自分時間がマイナスだった私を助けてくれた家電のひとつです。使っていない方、迷っている方がいたら「損はしないからまずは使ってみて!」と伝えたいですね。以前使用して悪い印象があったとしても、家電は短期間でものすごく進化するので、今の製品をぜひ試してみてください。
私自身、これから年齢を重ねて体力がなくなったとき、家事が大きな負担になるのではと考えています。だから新しいものに抵抗が少ないうちに時短家電を導入して、負担を少しでも減らしていく。そういった老後対策として考えてみたら、取り入れるのは早ければ早いほどいいのかな、と思います。