ももせ いづみ先生楽しく「シェア家事」のススメ

学校や部活など、子どもたちは忙しく過ごしていますが、実は家事をすることで、子どもはさまざまな力を身に付け成長します。家事を子どもとシェアするポイントについて、コラムニストのももせいづみ先生にお話を伺いました。

暮らしの想像力

五感を鍛え、ダンドリ力が身に付き、自主性が育つ「シェア家事」

忙しい人たちへ向けた暮らしと家事のアイディアが支持を集め、さまざまなメディアで活躍中の生活コラムニスト、ももせいづみ先生。ママだけが家事をするのではなく、子どももパパも家族の一員として、家の仕事をすることが大切だと話されます。
多くの家事には前倒しでさまざまな準備をしておくというダンドリ力がとても必要とされるため、子どもは家事の経験を通して暮らしの想像力を身に付けていきます。また、役割を持たせることで、「これをしないと家族が困る」という責任感も育ちます。色や香り、手触りなど五感をフルに使うことも、子どもの自主性を育てるために大きな役割を果たします。こうした家事をシェアするコツについて、ももせ先生に伺いました。

  • POINT1 「シェア家事」に必須のマネジメント力
  • POINT2 「共感力」で家事を一緒に楽しむ
  • POINT3 大切なのは通しで任せること

ももせ先生のプロフィール

コラムニスト ももせ いづみ 先生

暮らしやライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。忙しくてもゆるりと楽しく暮らすためのアイディアが男女問わず幅広い世代に支持されている。「季節のある暮らしを楽しむ本」(だいわ文庫)「やれば得する!ビジネス発想家事」(六曜社)「調理もできちゃうランチボックス!スープジャーレシピ」(タツミムック)など著書多数。

※ももせ いづみ先生の専門家としての見識をお伺いしております。ももせ先生がパナソニック商品を推奨しているわけではございません。

POINT.1「シェア家事」に必須のマネジメント力

「使ってみたい!」道具選びは家事マネジャーの腕の見せ所
POINT1

マネジメント力を発揮して
家事をシェアしやすい環境づくりを

「お母さんが家事の職人にならずにマネジャー発想で全体を管理することがポイント」というももせ先生。家事は全てがつながった一連の作業なので、「掃除」「洗濯」など部分的に考えるのではなく、全体をマネジメントすると捉えると、さまざまな問題は意外と簡単に解決していくといいます。例えば、食洗機を取り入れてみる、軽くて扱いやすい掃除機を選んでみる、片手で使えて楽しいデザインのお掃除グッズを用意するなど。誰もが使いやすい道具選びや気持ちよく参加できる環境整備を行うことで、子どもも簡単に家事に参加できるように。家族の得意不得意に応じて子どもやパパが気分よくやれる仕事を振り分けるのも「シェア家事」のポイントです。

「使ってみたい!」道具選びは家事マネジャーの腕の見せ所

POINT.2「共感力」で家事を一緒に楽しむ

POINT2

「共感」のコミュニケーションで
子どもと一緒に家事を楽しむ

「シェア家事」のマネジメントには、伝える力も大切というももせ先生。「そもそも子どもに家事をしてほしいのはなぜでしょうか。『お母さんが大変だから、手伝ってもらわないと困る?』。でも、本当に大変なことを、進んでやりたい人はいませんよね。『作って食べたらおいしい』『きれいになったらさっぱりする』、そんな毎日の感動や気持ち良さを家族で共有し合えるのが家事の良さだと思います」。
家事の経験を通して、最終的に子どもが自分のことを前向きにやれるようになっていってほしい。そんな願いで「シェア家事」すれば、毎日ハッピーに過ごせそうです。

ピカピカでつるつるになったキレイなお風呂は気持ちいいね!
ピカピカでつるつるになったキレイなお風呂は気持ちいいね!

POINT.3大切なのは通しで任せること

たとえ失敗しても怒らずに「なぜこうなったのかな?」と子どもと一緒に考えましょう
POINT3

暮らしの想像力

ダンドリ力、責任感、豊かな感性…。
家事で育まれる子どもの力

「一つの家事ができるようになったら、一連の家事を通しで任せることがポイント」とも。「長続きのコツは得意なことをやらせること。『結果が出ればよし』とするスタンスで、方法についてとやかく言わないのも大切です」。通しで任せれば、ダンドリ力が育まれます。「7時にご飯が食べたいんだけど、何時にお米を炊けばいい?」など、子どもが時間軸で考えて気づいていけるコミュニケーションを。

そして、「ご飯を炊かないと家族が食べられない、お風呂を洗わないと家族が気持ちよく入浴できない」という状況をきちんと体験させることで、責任感も生まれます。「ゴミ出しを忘れてひどい臭いがしたとか、料理の香りや熱さ冷たさなど、家事には五感をフルに使う場面がたくさんあります」とももせ先生。家事で身に付けた力が、子どもの「生きる力」につながるのですね。

たとえ失敗しても怒らずに「なぜこうなった のかな?」と子どもと一緒に考えましょう

※ももせ いづみ先生の専門家としての見識をお伺いしております。ももせ先生がパナソニック商品を推奨しているわけではございません。