長年、お仕事の都合で海外生活を続けて来られたI様。定年退職を迎えて帰国されるにあたり、もともと所有されていたマンションに戻られることに。築27年を迎える住まいは老朽化していた上、動線がスムーズではないことから、セカンドライフを見据えたフルリノベーションを決意されました。帰国後、仮住まいをしながらインターネットなどで情報収集をする中、パナソニックのTokyoリノベーションミュージアム(TRM)を見学されたことをきっかけに計画が具体化し始めました。
香港、インド、アメリカと世界各地に赴任され、多忙な日々を過ごされていたI様ご夫婦。定年退職後はのんびり楽しく暮らしたいと、住まい計画はじっくり練られたそう。「雑誌やインターネットで幅広く情報を集め、ショウルームもいろいろ見学しました。雑誌で見て気になったパナソニックのTRMを訪問したのですが、展示されていた実物大のリノベーションプランがとても印象的で、ひとつの住まいが、デザインテイストも間取りもまったく異なる2パターンにリノベーションされているのを見て”こんな斬新なプランもできるのか!”とおどろきました。そこでコンシェルジュに相談し、リノベーション会社を紹介してもらいました」とご主人。
フルリノベーションを考えていたのには理由がありました。所有されていたマンションには、移設の困難な給排水管や使い勝手の悪い動線など、単に設備を入れ替えるだけでは解決しづらい“悩み”があったのです。「とくにキッチンまわりの動線が悩みでした。 リノベーション前も対面式キッチンでしたが、配膳する際に料理はカウンター越しに受け渡すか、2つの扉を通ってダイニングまで運ぶかしかなく大変でした」と奥さま。またキッチンの給排水管、給排気管の位置が決まっており通常のシステムキッチンがぴったり収まらない原因になっていました。
動線問題を解決するため、2つあったドアを1つにして位置を移設しダイニングへの行き来をスムーズに。梁は取り除くことができないため、一部の出っ張りを壁まであえて延長し空間のアクセントとしました。「キッチンには、梁や配管を避けながらサイズをきめ細かくカスタマイズできるパナソニックの『Lクラスキッチン』を選びました。すっきり収まり、とても満足しています」。現役時代とは異なり、住まいで一緒に食事をする機会が増えることを考慮し、二人で料理ができるよう動線に優れた”コの字型”キッチンを選ばれました。
ご主人の頭上にあるグレーの部分は上階の配管を隠すための化粧梁。大空間LDKのアクセントになっています。コンロは『トリプルワイド IH』に。「コンロが横に3つ並んでいるので二人でも作業しやすく、コンロ手前のスペースに調理道具も置けて良いですね」とご主人。
手持ちの調理道具に合わせて間隔が細かく変えられる仕切り付き。たっぷりと収納できる上、出し入れしやすいのが特徴です。
動線の悩みだけでなく、キッチンを明るく開放的にしたいという点もご夫婦の強い希望でした。しかし明るくするために吊り戸棚をなくしてしまうと、収納量が減ってしまいます。「開放感とたっぷりの収納を両立するため、ダイニングの壁一面を収納にしました。食器棚などをバラバラに置くよりもLDK全体がすっきりしますし、収納量もかなり多くなります」。システム収納にぴったり収まる棚はご主人が厳選されたもので、ストック食材や食器などをたっぷり収納されています。「新型コロナウイルスによる緊急事態宣言時には、ストック品をたくさん入れておけるため買い物に行く回数も減らせて助かりました」とご主人。
I様は家電全般にもこだわりがあり、プランニング前に使いたい家電をすべて設計士に伝えられました。家電一つひとつの収納場所、コンセント位置などを綿密に計画されたそうです。ご夫婦のきめ細かな検討と設計士のアイディアが、機能と美しさを兼ね備えたキッチン空間につながったようです。
ダイニングの壁面に設けたシステム収納。使用時はフルオープンに、使わないときは扉を閉めれば、LDK全体がすっきり。急な来客があっても安心です。
「センサー水栓は、触らずに水が出せるので衛生的。感染症対策にも良いですよね」と奥さま。『グラリオカウンター』は重厚感のある御影ブラックをチョイス。汚れが目立たずお手入れがラクだそう。
キッチンカウンターの目立たない場所に設置された『クッキングコンセント』。フードプロセッサーやスープメーカーなど、調理道具を使う際に重宝されているそう。
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