エコキュートとは?
仕組みやメリット・注意点、
最適な選び方まで徹底解説

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エコキュートとは? 仕組みやメリット・注意点、最適な選び方まで徹底解説

公開日:2025年12月22日
更新日:2026年1月20日
執筆・編集:パナソニック 給湯企画推進部 編集部

監修者紹介

パナソニック株式会社 空質空調社|給湯企画推進部 部長|渡邉則孝

はじめまして、(パナソニック株式会社 空質空調社)渡邉則孝(わたなべ のりたか)です。
私は約27年間にわたり、住宅設備の給湯機器の商品企画・マーケティング業務に携わってきました。ガス、石油、電気温水器からエコキュートまで多岐にわたる給湯機器を担当し、市場ニーズの分析から商品企画、販売戦略の立案まで幅広く経験してきました。
現場の声を製品に反映させる仕事を通じて、ユーザーが本当に求めている機能や使いやすさ、コストパフォーマンスについて深く理解することができました。
機種選びのポイント、設置環境に応じた最適な提案、故障時の対応方法など、長年の経験で培った実践的な知識をもとに、給湯器選びに役立つ情報をこのブログで発信してまいります。
給湯器の購入や交換を検討されている方が、安心して選べるような情報源となることを目指してまいります。

エコキュートの導入や給湯機の交換を検討する際、「光熱費は本当に安くなるのか?」「初期費用は高いと聞くけど…」「どんな種類があるのか?」といった疑問や不安があるかと思います。
本記事では、こうしたお悩みを解消するため、エコキュートの仕組みから、他の給湯器との違い、メリット・注意点、そして選び方まで、徹底的に解説します。
この記事を通して、エコキュート導入を総合的に判断するための必要な情報が提供できれば幸いです。

エコキュートとは?「ヒートポンプ」の仕組みを解説

エコキュートとは、正式名称は「家庭用自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機」と呼ばれる給湯システムです。
「大気の熱を利用してお湯を沸かす、地球環境への負荷をおさえた経済的な給湯システム」のことを指します。
最大の特徴は、一般的な給湯器のようにガスや電気で直接お湯を沸かすのではなく、空気中の「熱」を利用する点にあります。

空気中の熱を「移動させる」ヒートポンプ技術

エコキュートのふしぎな冒険物語

エコキュートは「ヒートポンプ」という技術を利用しており、これは、家庭用エアコンや冷蔵庫と同じ原理です。熱をある場所から別の場所に移動させることで、少ないエネルギーで大きな熱エネルギーを生み出す仕組みです。
具体的なエコキュートの仕組は以下の通りです。

  1. 大気の熱を吸収:
    「ヒートポンプユニット」が、ファンを回して外気を集め、その熱を「CO2冷媒」と呼ばれる媒体に吸収させます。
  2. 圧縮して高温化:
    熱を吸収した冷媒を、コンプレッサー(圧縮機)で圧縮すると、冷媒の温度が大幅に上昇します。これは、気体を圧縮すると温度が上がる物理法則を利用したものです。
  3. 冷媒の熱を水へ伝える:
    高温になった冷媒の熱をタンクからの水に伝え、お湯を沸かします。
  4. 膨張させ温度を下げる:
    冷媒を膨張弁で再び低温・低圧に戻し、このサイクルを繰り返してお湯を作ります。

この「空気中の熱を移動させる」という仕組みで、エコキュートは少ない電力消費量でお湯を作ることができるので、高い省エネ性を実現しています。

これが、家庭のエネルギー消費の約3割※1を占める給湯分野において、国がエコキュートの普及を強力に推進している理由であり、国のエネルギー戦略における重要な役割を担っています。

※1資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」

エコキュートは環境に配慮した技術を用いていることから、その普及が推進されています。

参考:エネルギー需要サイドにおける今後の省エネルギー・非化石転換政策について (経済産業省)

【徹底比較】ガス給湯器・電気温水器との違いは?

エコキュートの導入を検討する上で、既存のガス給湯器や電気温水器と比較して、どのような違いがあるのかを正確に理解することが重要です。以下の表では、主要な項目を比較しています。

項目 エコキュート 電気温水器 従来型ガス給湯器
お湯の沸かし方(仕組み)の違い 空気中の熱を利用したヒートポンプ式 電気ヒーターで水を直接加熱する電熱式 ガスの燃焼熱で水を加熱する燃焼式
年間のランニングコスト(東京地区例)
算出条件は※2ご参照
約37,200円 約157,200円 約70,800円
※都市ガス
環境性(給湯省エネ2025事業補助金) 対象
設置場所 2つのユニットを設置する広いスペースが必要 エコキュート同様に広いスペースが必要 壁掛型、据置型、PS設置型など多様なタイプがあり、設置場所の柔軟性が高い
災害時の備え タンク内の湯水を生活用水として利用可能 タンク内の湯水を生活用水として利用可能
※2ランニングコストの算定基準(当社調べ) 下記条件にてランニングコストのめやすを試しています。
  • ● 家庭用ヒートポンプ給湯機:HE-JPU37LQS
    電気温水器:DH-37G5QU
    従来型ガス給湯器(熱効率82.5%にて試算)
  • ● 運転モード:「おまかせ節約」
  • ● 外気温、給水温度:東京地区
  • ● 給湯負荷:日本産業規格 JIS C 9220の年間給湯保温モード熱量
  • ● 電気料金:東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」燃料調整額除く 基本料金含まず ※2025年9月 当社調べ
  • ● ガス料金:東京ガス 従量料金単価: 147.01円/m3(税込)で算出(基本料金含まず) ※2025年9月 当社調べ
  • ● JISで規定されている年間給湯負荷を熱量換算し、熱効率で割った値に燃料単価を掛けて光熱費を算出
※機器等の購入費用や設置・施工費用は含みません。

(1) お湯の沸かし方(仕組み)の違い

給湯器のコストや環境性能は、お湯の沸かし方の違いに起因します。

  • ● エコキュート:
    空気中の熱を利用する「ヒートポンプ式」です。エコキュートは少ない電力消費量でお湯を作ることができるので、効率が良いのが特徴です。
  • ● 電気温水器:
    電気ヒーターで直接水を加熱する「電熱式」です。電気を熱に変えるため、電気を多く使用します。
  • ● ガス給湯器:
    ガスの燃焼熱で水を直接温める「燃焼式」で、お湯を供給する仕組みです。エコジョーズ※3は熱効率が向上しています。
※3正式名称は潜熱回収型ガス給湯器です。

(2) 年間ランニングコスト

エコキュートのランニングコストは、効率よくお湯を沸かして貯めておくため、大変経済的です。

各エリアのランニングコストのシミュレーションはこちらのページで確認いただけます。

(3) 環境性(給湯省エネ2025事業補助金)

家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率給湯器の導入支援を行う経済産業省の事業です。

参考:給湯省エネ2025事業概要

パナソニックエコキュートも対象となっています。対象商品はこちらのページをご確認ください。

(4) 設置場所

エコキュートは、お湯を沸かすための「ヒートポンプユニット」と、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つの機器を設置する必要があります。

(5) 災害時の備え

エコキュートと電気温水器は、どちらもタンクに湯水を貯めることができるため、断水などの非常時にタンク内の湯水を生活用水として利用できます。

エコキュートの最大の特徴は、燃焼を伴わず、消費エネルギー以上の熱量を生み出す「空気中の熱の高効率な利用」にあるという点です。

今後、2050年カーボンニュートラルの実現に向けてエコキュートのCO₂排出量削減効果はさらに注目されると考えられます。この技術は、未来のクリーンなエネルギー社会に向けて重要だと言えます。

購入する前に知っておきたいエコキュートの注意点3つ

エコキュートの導入を検討する際は、メリットだけでなく、注意点も理解しておくことが大切です。

(1) 初期費用が高くなりやすい

エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器に比べて割高になる傾向がありますが、各種補助金制度を活用することで、軽減できる可能性があります。

(2) 設置スペース

エコキュートは、お湯を沸かす「ヒートポンプユニット」と、湯水を貯める「貯湯ユニット」の2つの機器を設置する必要があります。

(3) 湯切れに注意

学習機能によってご家庭のお湯使用量に合わせた沸き上げを行いますが、タンク式のため、急にいつもより多くお湯を使うと湯切れする可能性があります。早めに沸き増しスイッチを押すことをお勧めします。

エコキュート導入のメリット3つ

エコキュートを導入することで得られる具体的なメリットを、3つのポイントに絞って解説します。

(1) ランニングコストを削減

エコキュートの最大のメリットは、給湯にかかるランニングコストを削減できることです。

参考:低ランニングコスト|はじめてのエコキュート|エコキュート|給湯・暖房|Panasonic

初期費用は割高になりやすいですが、ランニングコストの削減効果を考えると、長期的に見れば家計の負担を減らすことができるかもしれません。

(2) 災害時の生活用水として活用できる

近年、地震や豪雨などの災害が増える中で、非常時の備えは大きな関心事です。エコキュートは、停電時にはタンクにお湯がある限り、停電前の設定温度で出湯できます。※4断水時はタンク内の湯水を生活用水※5として活用できるという大きなメリットがあります。

いざという時のトイレや手洗い、食器洗いなどの生活用水として非常に心強い備えとなります。

※4湯温調節ができない為、高温のお湯や水が出る場合があります。必ず湯温を確かめてからお使いください。水温の低い冬場などは、湯温が低くなる場合があります。
また、タンクのお湯が無くなると水が出ます。集合住宅等ポンプで給水をしている場合は、お湯が出ません。
※5下部の非常用取水栓にホースをつなげば、タンク内のお湯や水が使えます。飲用はおさけください。
(注意)非常用取水栓を使用する際、熱湯・水になる場合があるので注意してご使用ください。非常用取水栓からのみではすべてのお湯(水)を取水することはできず、
タンク容量よりも実際に取り出せる量は少なくなります。

パナソニックエコキュートは耐震性に配慮しています。貯湯ユニット脚部を4本化し、震度7相当※6に耐える設計です。

※62013年6月以降発売の角型モデル370L・460L貯湯ユニットにおいて。試験条件:JMA神戸波120%にて加振(当社調べ)。設置状況等によって異なります。

4本脚で基礎にしっかり固定することで、満水のタンクの揺れを低減します。

(3) 政府の補助金制度を活用できる場合がある

高効率給湯器の普及を目的として、経済産業省が実施している給湯省エネ事業など、政府や自治体による補助金制度を活用することで、初期費用を抑えることができます。

パナソニックエコキュートの対象機種導入で、補助金を受けられる場合があります。2026年度も補助金情報の掲載は随時更新して参ります。

参考:給湯省エネ2026事業概要

エコキュートの選び方4つのポイント

ご家庭に最適な1台を選ぶための4つのポイントを解説します。

(1) 家族の人数で選ぶ「タンク容量」

タンク容量は、家族の人数や生活スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

  • ● 2~4人家族: 195L~300L
  • ● 3~5人家族: 370L
  • ● 4~7人家族: 460L
  • ● 5~8人家族: 560L
  • ▲角型370L(例)

  • ▲角型560L

ご家族の人数など3つの質問に答えるだけで、ご家庭にぴったりのパナソニックエコキュートがわかるかんたん選び方ガイドもご用意しています。

(2) おふろの使い方で選ぶ「給湯タイプ」

エコキュートには、おふろの機能に応じて3つの給湯タイプがあります。

  • ● フルオート: お湯はりから、たし湯までを全自動でコントロール。追いだきも可能
  • ● セミオート: 自動でお湯はり可能。高温さし湯、たし湯もできます
  • ● 給湯専用: 手動で蛇口からお湯はりするシンプルタイプ

ライフスタイルに合わせて給湯タイプを選びましょう。

(3) 設置場所で選ぶ「タンク形状とサイズ」

ご家庭の環境に応じて多彩なエコキュートもラインアップしています。

角型タイプが一般的ですが、狭小地住宅などでは幅が狭くスリムな「薄型タイプ」が適しています。

特にパナソニックの薄型モデルは奥行わずか44cmとなっており、設置がしやすくなっています。その他にも高さが低い低背モデルや、よりコンパクトなモデルもあり、狭い場所でも設置しやすいラインアップをそろえています。

(4) 寒い地域や海浜地域にあったエコキュートを

住んでいる地域の気候や環境も、エコキュート選びの重要なポイントです。

  • ● 寒冷地: 外気温が低い地域では、-25℃でも安定した性能を発揮する「寒冷地仕様」を選ぶ必要があります。※7
  • ● 海浜地域: 塩害が懸念されるエリアでは、サビに強い「耐塩害仕様」をおすすめします。※8
※7外気温が-20℃を下まわる地域は屋内設置用タイプを使用し、貯湯ユニットを屋内に設置してください。
ヒートポンプユニットは-25℃で最高約80℃の沸き上げが可能ですがタンク全量沸き上げできない場合があります。
※8海水及び潮風に直接さらされることを極力回避するような場所に設置してください。
室外部材に付着した塩分等が雨水により十分洗浄されるような場所に設置してください。
据付け状態を定期的に点検し、必要に応じて再防錆処理や部品交換などを実施してください。
海岸地域での据付け品については、付着した塩分を除去するために、定期的に水洗いしてください。水はけの良いところに設置してください。

まとめ:エコキュートはランニングコストを抑えたい家庭の強い味方!
まずは専門業者様に相談、買替えならP-SPECでのシミュレーションを

エコキュートは、初期費用がやや割高になるという注意点がある一方で、空気中の熱を活用する高効率な仕組みによって、ランニングコストを削減できる給湯システムです。

また、災害時の備えとしてタンク内の湯水を生活用水に利用できる安心感も大きな魅力と言えます。特に補助金制度を活用すれば、初期費用の負担を軽減することも可能です。

こうした点を総合的に考えると、エコキュートは「長期的にランニングコストを節約したい方」や「災害時の備えをしたい方」にとって、最適な選択肢だと言えます。

しかし、最適なエコキュートを選ぶためには、家族構成、おふろの使い方、設置場所、地域の気候など、様々な要素を考慮する必要があります。ぜひ、信頼できる専門業者様に相談し、ご家庭のライフスタイルにあわせて、最適な1台を選びましょう。

エコキュートの買替えを検討されている方向けに、P-SPECという弊社サービスもご用意しています。
現在お使いの給湯器から最適なパナソニックエコキュート製品への買替えをご提案いたします。
パナソニックエコキュートに買替えされた際の、電気料金の変化もシミュレーションできますので、ぜひご活用ください。

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