住宅リフォームのヒント集

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2023/03/10

インテリアのプロに聞く!
北欧と日本を組み合わせた
「ジャパンディスタイル」のポイント

「ジャパンディスタイル」は、北欧と和のインテリアテイストを組み合わせたスタイルのこと。ジャパンディスタイルをリフォームで取り入れるポイントについて、インテリアコーディネーターで株式会社Laugh style代表のMAKOさんにお聞きしました。

「ジャパンディスタイル」とは?

「ジャパンディスタイル」とは、Japanese(日本)とScandinavian(北欧)のインテリアデザインの要素を組み合わせたスタイルのこと。新しいインテリアスタイルを表す造語でSNSなどでも話題になっています。
寒い時期が長い北欧では、室内で過ごすことが多いため、家を快適にする工夫がとても上手。
北欧の家具やファブリック製品などの洗練されたデザインは日本でも人気です。そんな北欧のスタイルに日本の要素を取り入れたのが「ジャパンディスタイル」。北欧が7~8割、日本が2~3割くらいの割合になるように全体をレイアウトします。

内装はニュアンスカラーでまとめる

内装のカラーは、ニュアンスカラーを使うのがおすすめ。複数の色味が混ざったような曖昧な色と言われるニュアンスカラーは、どんな素材とも合わせやすく飽きのこないカラーです。「ジャパンディスタイル」以外のインテリアスタイルに挑戦したいと思った時にも、そのまま使うことができます。
また、ホワイトやグレー、アイボリーにすると、どんなインテリアにもなじみます。

インテリアを活かすために部屋をスッキリと

「ジャパンディスタイル」を取り入れるなら、部屋に雑貨などの数は、多くない方がよさそうです。机や棚の上のものは片付けて、床もスッキリとさせておきましょう。家具は扉付きのものを選ぶと部屋がスッキリと見えます。

家具の形状は、線が細いものや圧迫感のないもので、自然界にある色を使ったベージュやブラウン、テラコッタ、モスグリーンといったアースカラーがおすすめ。木製品やラタン(籐)素材などをプラスするのもいいですね。

自然を感じられるものを取り入れる

「ジャパンディスタイル」では、自然を感じられるものを取り入れるのもポイント。家具を木製にしたり、観葉植物などのグリーンを取り入れるのもおすすめです。花を飾る場合は、色数を増やさずシンプルに。大振りの枝ものを飾ったり、同じ種類の植物を2~3本生けると空間になじみます。

一部に「和」要素を取り入れる

和の要素は、カーテンやロールスクリーンに取り入れやすいかもしれません。生地感が和をイメージするものだったり、和風の柄が入っているものや、リネン素材を取り入れるのもいいですね。
スクリーンは、透け感のある素材を選ぶことで圧迫感を軽減する効果も。選ぶ素材によって空間の印象をガラッと変えられます。

部屋の一部の壁だけクロスの色や柄を変える、アクセントクロスもおすすめです。色の濃淡があるクロスやテクスチャーに特徴があるタイプ、和風柄などを使うと異なるテイストでも上手に組み合わせることができます。

照明器具に北欧ブランドや和のデザインを取り入れる

照明は、均一に明るくするのではなく陰影に差をつくることで、空間に広がりや奥行きを演出することができます。フロアスタンドやペンダントライトであかりを集めた「あかりだまり」を部屋に複数つくるのがおすすめです。ダイニングテーブルにあかりだまりをつくると、みんなが集まりたくなる場所に。部屋の隅につくれば、広がりを感じられる空間になります。

照明器具は、北欧のブランドの照明や和を感じられるようなデザインのものを選びます。装飾は少なめで、シンプルなタイプの照明器具が合います。

北欧と和の割合を確認する

「ジャパンディスタイル」を成功させるには、北欧と和のテイストのバランスが大切。和の要素が多いと和モダンと区別がつかなくなったり、北欧に偏りすぎると北欧スタイルになってしまいます。
北欧の割合を多くして和テイストは少なめにすることが、「ジャパンディスタイル」成功のポイントです。

取材協力

MAKO(まこ)さん

株式会社Laugh style
代表取締役/インテリアコーディネーター
モデルハウス・モデルルーム、個人宅のインテリアコーディネートのほか、セミナー講師、コラムの執筆など、幅広く活躍中。テレビや雑誌の取材も多数。

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