2025/01/30
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日常も非常時も使える設備を取り入れ
「レジリエンス」が高い住宅にリフォーム

「レジリエンス」とは、「強靭さ、回復力」を意味します。普段は快適に過ごすことができ、災害時には家族と暮らしを守り、災害後も安心して過ごせる住まい。「レジリエンス」が高い住まいと普段も災害時も使える「フェーズフリー」の設備についてご紹介します。
普段も災害時も使える「フェーズフリー」を取り入れ、レジリエンスの高い住まいに
災害に強く、普段は安心して暮らせる「レジリエンス住宅」が関心を集めています。「レジリエンス住宅」と聞くと、災害時に安心な住まいをイメージするかもしれませんが、それだけではなく災害後や普段の生活も安心、快適に過ごせることを考えた住まいです。
レジリエンスの高い住まいは、
1. 日頃の健康、安全性を高める
2. 災害時の安全・減災に備える
3. 災害後の生活に備える
――の3つがポイントです※。
また、「フェーズフリー」の考え方を取り入れることもおすすめです。「フェーズフリー」とは、いつも使用しているものを非常時にも利用できることで、家族の安全を守るという考え。 普段はしまっておく防災用品とは異なり、普段から利用するものを非常時にも役立てます。フェーズフリーのものを取り入れることで、レジリエンスの高い住まいにもなります。
日頃の健康、安全性を高める

レジリエンスの高い住まいは、快適で健康的な毎日を過ごせることが重視されています。
例えば、住まいの断熱性を高めて寒暖差の少ない環境にすれば、ヒートショックを防げます。
手すりや廊下への常夜灯の設置、段差の改善などを実施すれば、家庭内での転落や転倒を防ぎ、バリアフリーに配慮できます。

窓やドアはもちろん、家のまわりに人感センサ付きの照明を取り入れるなど、防犯性を高めることも快適な生活には必要です。
このように、家庭内事故が起きにくいよう配慮されていることや、省エネルギーの住まいになっていることがレジリエンス向上のポイントです。
災害時の安全・減災に備える
レジリエンスの高い住まいでは、災害時には家族を守り、安心して過ごせることが求められます。
地震や台風などの災害時に被害を最小限にするには、建物の強さが大切です。今の住まいが新耐震基準前(1981年)に建てられたのであれば、耐震性能の基準を満たしているかチェックしてみましょう。場合によっては耐震改修をする必要があるかもしれません。

大きな地震の際、家具や大型の家電などが倒れてきたり、飛んでくることもあります。家具や家電を固定したり、食器棚の扉が開かないように工夫が必要です。リビングの収納は、壁にしっかり固定された収納が安心です。

キッチン扉は「耐震ロック機構」が付いているものであれば、地震の揺れを感知して扉をロックし、収納物が落ちるのを防ぎます。
毎日使う場所に防災用品を備える

在宅避難をする際に必要な食料品や水など、防災用品を保管する場所に悩む人も多いようです。食料品は、ローリングストックを取り入れて、普段の食品を少し多めに買い置きしたり、長持ちする食品などを取り入れたりして、日常的に使いながら、一定量の食品を備蓄すると、スペースに困ることがありません。

水やカセットコンロ、簡易トイレなど、普段の生活を守るための防災用品は、普段から使う場所に保管しておくと探すことがなく非常時にサッと取り出せます。たとえば、畳コーナー収納「畳が丘」は、普段はくつろぎのスペースとして活用。畳の下は、大容量の収納スペースになっているので、防災用品などをまとめて保管することができます。
災害後の生活に備える
大きな災害が起きると、水道や電気、ガスなどのライフラインが止まることがあります。家が安全な場合には、数日間自宅で過ごすことも考え、水や食料、トイレなどの備えをしておきたいですね。断水することも考えられるので、飲料水の備蓄も確認しましょう。水は一人1日3リットル必要と言われています。家族分の飲料水の確保が必要です。
停電時には、太陽光発電や燃料電池、蓄電池など、携帯電話や照明のような最低限の家電製品を使用できる電源が備わっていると安心です。
太陽光発電と蓄電池が連携している「創蓄連携システム」であれば、昼間発電した電気を蓄電池に貯めることができ、貯めた電気を夜に使うことができます。

エコキュートがあればタンクの水を生活用水として使うことが可能です。レジリエンス機能を強化したエコキュートも登場しています。気象情報と連携し、警報や注意報が発令されている間、常にタンクがお湯で満水になるように自動で沸き上げを続け、停電時や断水時に備えます。
レジリエンスが高い住まい
住まいのレジリエンスを高めるためには、普段の生活でどんな健康リスクがあるのか、災害時にどんなリスクかあるかを知っておくことも大切です。リスクを知り、対策を考え、日常的に備えておくことが、レジリエンスの高い住まいをつくる第一歩になります。