2025/08/29
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住まいの省エネ化は補助金でお得に!家事ラク設備で子育て負担も軽減
2025年にリフォームをするなら「子育てグリーン住宅支援事業」の活用がおすすめです。省エネ性能を高めるリフォームと一緒に家事ラク設備の導入や空気清浄機能付きエアコンの設置、バリアフリー化などが補助金の対象です。対象工事や設備についてご紹介します。
その他の家事ラク動線の記事はこちら住まいの省エネ化を推進する国の補助金
「子育てグリーン住宅支援事業」は、既存住宅の省エネリフォームを推進する支援制度です。子育て世帯だけでなくすべての世帯が対象になります。
住まいの省エネ性能を高めるリフォームや、子育てしやすい住まいにリフォームする場合、一戸につき最大60万円の補助金が支給されます。補助を受けるには、必須工事の実施や必要な要件を満たす必要があります。
希望するリフォームが「子育てグリーン住宅支援事業」の対象であれば、補助金でリフォーム費用を抑えることができます。
補助金の手続きは、事業に登録しているリフォーム会社などが行うため、工事を依頼する場合は、登録をしている会社に依頼が必要です。
「子育てグリーン住宅支援事業」とは
「子育てグリーン住宅支援事業」は、国土交通省と経済産業省、環境省が合同で行う「住宅省エネ2025キャンペーン」のひとつです。
省エネリフォームを含む、幅広いリフォーム工事が補助の対象になっています。住宅の窓ガラス交換や内窓の設置、外壁や屋根・天井または床の断熱リフォームのほか、高効率給湯器や蓄電池などエコ住宅設備の設置など、住宅の省エネリフォームを行った場合、工事内容にあわせて補助金が受けられます。
省エネリフォームと合わせて「子育て対応」や「防災性向上」「バリアフリー」などのリフォームを行なった場合も、補助の対象になります。
【補助対象】
①~⑧に該当するリフォーム工事などが対象です。④~⑧については、①~③のうち、いずれか2つ以上の工事と一緒に行う工事が対象になります。
<必須工事>
① 開口部の断熱改修
② 躯体の断熱改修
③ エコ住宅設備の設置
<任意工事>
④ 子育て対応改修
⑤ 防災性向上改修
⑥ バリアフリー改修
⑦ 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
⑧ リフォーム瑕疵保険等への加入
【補助限度額】
必須工事①~③のすべてを実施した場合、1戸あたり上限60万円
必須工事①~③のうち、いずれか2種類のリフォームを実施した場合、1戸あたり上限40万円
断熱改修とエコ住宅設備の設置が必須
「子育てグリーン住宅支援事業」では、必須工事(①開口部の断熱改修 ②躯体の断熱改修 ③エコ住宅設備の設置)のうち2つ以上の工事を行った場合が補助金の対象になります。
①開口部の断熱改修は、複層ガラスに交換、内窓の設置、新たな窓やドアに交換するなどの工事のことです。
②躯体の断熱改修は、外壁、屋根・天井または床を一定の性能以上に断熱する工事のことです。
③エコ住宅設備の設置は、節水トイレや高断熱浴槽、節湯水栓などの省エネ機器を設置することです。
- ※①~③で使用する製品や設備は、すべて登録された型番の製品を使用した工事のみが対象になるので注意が必要です。
様々なエコ住宅設備に補助金
②のエコ住宅設備の設置は、様々な住宅設備が対象になります。対象になる設備を具体的に紹介します。
●エコ住宅設備の対象になる設備
- ・ 節水型トイレ
- ・ 高断熱浴槽
- ・ 節湯水栓
- ・ 高効率給湯器
- ・ 蓄電池
- ・ 太陽熱利用システム
●節水型トイレ「アラウーノ」
節水機能に加えて、掃除しやすい機能があるトイレが補助金の対象です。
パナソニックのトイレ「アラウーノ」は、少量の水で勢いよく流す「ターントラップ方式」を採用。いつも通り使っていても節水になります。また、便器はスゴピカ素材(有機ガラス系)を使用。ぬめりや黒ずみの原因となる水アカがつきにくいので、汚れがたまりにくくキレイな状態を保ちます。
●高断熱浴槽「保温浴槽Ⅱ」
お湯の温度が下がりにくい機能を持つ浴槽が対象です。補助金の条件は、JIS A5532:2011 に規定する「高断熱浴槽」と同等以上の性能があることです。一定の条件下でどれくらいお湯の温度が下がるかを測定し、4時間後の湯温低下が2.5℃以内であることなどが決められています。
パナソニックの「保温浴槽Ⅱ」は、断熱材で浴槽を包み風呂フタにも断熱材を使用。高い保温効果を発揮し、お湯の温度を保ちます。時間が経ってもお湯が冷めにくいので、追い焚きの回数を減らして光熱費を削減できます。
●節湯水栓「新W節水シャワー」
お湯の使用量を減らす機能を持つ水栓が対象です。補助金の対象は、JIS B2061:2023 に規定する「節湯形」の水栓と同等以上の機能を持つことです。
パナソニックのバスルームは、いつも通り使いながらお湯の使用量を減らす「新W節水シャワー」が選べます。流量を抑えながら使い心地はそのままなので、快適にシャワーが使えます。また、手元で出し止めができる一時止水ボタンがあるので、こまめに止めることができます。
●高効率給湯器「エコキュート」
高効率給湯器は、エコキュート、エコジョーズ、エコフィール、ハイブリッド給湯機などの設備が対象になっています。それぞれ給湯保温効率や連続給湯効率の基準が決められています。
エコキュートは、JIS C9220:2018 に基づく年間給湯保温効率、または年間給湯効率が3.0 以上(ただし寒冷地仕様は2.7 以上)が条件です。
パナソニックの「エコキュート」は、「AIエコナビ」が搭載されている商品の場合、センサーが入室を検知し、設定温度まで追い炊きを開始。入浴していないときの自動保温による追い炊きを防ぎ、エネルギー消費を抑えます。
●蓄電池「[住宅用]創蓄連携システムS+」
蓄電池は、電気を貯めたり、電気機器などに電気を供給したりすることができる設備のことです。補助金は、置き型タイプの蓄電池で、一般社団法人環境共創イニシアチブにおいて令和4 年度以降登録・公表されている蓄電システムが対象です。
パナソニックの蓄電池は、ライフスタイルや設置環境に応じて、多彩なシステムラインアップから選ぶことができます。
また、太陽光発電と蓄電池を上手く連携させ、効率よく電気を活用できる「創蓄連携システム」は、普段は太陽光発電で作った電気を有効活用し、買う電気を減らして電気代を削減します。停電時には、自動切換にしておくことで、停電時に使用したい機器に自動で給電します。
●太陽熱利用システム
集熱器によって集めた太陽熱を給湯などに利用するシステムが対象です。強制循環式のもので、JIS A4112:2020 に規定する「太陽集熱器」の性能と同等以上の性能があることが条件です。
省エネ化+家事負担の軽減に役立つ設備で補助金
「子育てグリーン住宅支援事業」では、リフォームの際、必須工事と一緒に家事負担の軽減に役立つ住宅設備を取り入れた場合にも補助金が支給されます。
「子育てグリーン住宅支援事業」に登録された型番の製品を使用した工事のみが対象です。
●家事負担の軽減に役立つ住宅設備
- ・ ビルトイン食器洗機
- ・ 掃除しやすいレンジフード
- ・ ビルトイン自動調理対応コンロ
- ・ 浴室乾燥機
- ・ 宅配ボックス
●ビルトイン食器洗機「食器洗い乾燥機」
ビルトイン食器洗機は、キッチンに埋め込まれたタイプの食器洗い乾燥機が対象です。
食器洗い乾燥機は、食器洗いの時間を短縮できるだけでなく、水道代も削減できます。パナソニックの食器洗い乾燥機は、キッチンにスッキリ収まるデザイン。食器洗い洗剤が食器量や汚れ量に応じて自動で投入するタイプも登場。洗剤の投入も運転コースも自動だから、家事の手間を大幅に軽減します。
●掃除しやすいレンジフード「ほっとくリーンフード」
汚れが落ちやすい加工が施されていること、着脱ができ掃除しやすいものなどの条件を満たしたレンジフードを取り入れる場合、補助金の対象になります。
パナソニックの「ほっとくリーンフード」は、ファンの掃除が「10年に1回※1※2」でOK。ファンは毎回自動で掃除するので、普段のお手入れは、整流板、ラクウォッシュプレート、レンジフード本体をさっと拭くだけです。
- ※1 10年間使用してもファンの汚れは当社従来品(S73AH3F2)の1年分しかたまらない設計。一般財団法人ベターリビング優良住宅部品評価基準換気ユニットのフィルターの油捕集効率試験での値。
- ※2 10年使用相当の汚れ付着での基本性能試験の値(当社調べ)
●ビルトイン自動調理対応コンロ「トリプルワイドIH」
自動温度調整機能があることや、自動調理機能があるコンロを取り入れる場合は、補助金の対象になります。
パナソニックの「トリプルワイドIH」は、横一列にコンロが並んでいるので、無駄な動きが少なく調理が可能。同時に3つの料理を調理することができます。
●浴室乾燥機「カビシャット暖房換気乾燥機」
バスルームの換気運転時に換気運転と連動して温風で浴室や衣類の乾燥を行う機能があるもので、天井や壁に設置されているものが補助金の対象です。
パナソニックの「カビシャット暖房換気乾燥機」は、センサーで浴室をかしこく乾燥。節電しながら浴室内をしっかり乾かします。また、衣類乾燥は、衣類の量に応じて乾燥時間を設定するだけで、温風と送風を使い分け、ヒーターの使用時間が短くなるように制御しながら乾燥させます。
●宅配ボックス「e- COMBO LIGHT(イーコンボライト)」
宅配ボックスは、保管箱の防水機能が確保されていることや、錠の施錠強さがあること、使用時に安全性が確保されていることなど、指定されたすべての条件を満たしたものを取り入れた場合に補助金の対象となります。
パナソニックの宅配ボックス「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)は、キーが不要の電気錠タイプ。受け取りだけでなく、荷物の発送もできます。電池式なので配線工事が不要で設置が簡単。本体は、軽量ながら堅牢性を確保しているため、安心して利用できます。
●子育て対応改修は、対面キッチンリフォームも対象になることも
子育て対応改修は、家事負担の軽減に役立つ住宅設備を取り入れるほか、防犯性の向上のための開口部のリフォーム、生活騒音への配慮に対応する窓やドアの設置、キッチンセットの交換を伴う対面キッチンリフォームも補助金の対象になっています。
これらは、すべて細かい要件があるため、希望する設備が基準に合った設備かどうか、リフォーム会社に確認することが必要です。
補助金対象のその他のリフォーム
必須工事と合わせて行う場合に補助金の対象となるリフォームは他にもあります。例えば、防災性の向上、バリアフリー対応、空気清浄機能付きのエアコンの設置などです。
●防犯性向上改修
飛来物の衝突に対して、安全性を有することが確認された合わせガラスまたは、合わせ複層ガラスであることなどが補助金の条件です。
窓ガラスは、性能によっては「先進的窓リノベ2025事業」の補助金の対象になる場合もありますので、どちらで申請するかリフォーム会社と相談して決めることをお勧めします。
●バリアフリー改修
手すりの設置や段差の解消、廊下幅の拡張、衝撃緩和畳の設置などが工事の要件です。
手すりは、転倒の予防や移動のためにトイレやバスルーム、脱衣室、玄関などに取り付ける工事が対象です。廊下幅の拡張は、介助用の車いすで移動するために通路や出入口の幅を拡張する工事が対象になっています。
●空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
国や地方公共団体などの試験期間で効果が確認された空気清浄機能を持つエアコンや換気機構があるエアコンの設置工事が対象です。
●リフォーム瑕疵担保保険等の加入
リフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険への加入が対象です。
補助金活用は締め切りに注意
「子育てグリーン住宅支援事業」は期限があります。交付申請は遅くとも2025年12月31日までですが、それまでに予算上限に達した場合は、締め切られるので、注意が必要です。
【期限】
・交付申請の予約は、予算上限に達するまで(遅くとも2025年11月14日まで)
・交付申請は、予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
- ※ それぞれ要件や契約締結期間など決まりがありますので、詳しくは子育てグリーン住宅支援事業のホームページなどでご確認ください。
補助金以外に減税制度の活用も忘れずに
住宅省エネ2025キャンペーンの補助金と併用できる制度があります。
「住宅ローン減税」は、住宅ローンを組んで一定の要件を満たしたリフォームを行なう場合、所得税、住民税について最大で140万円が控除されます。
「リフォーム促進税制」は、省エネ対応リフォームなど一定の要件満たしたリフォームを行う場合、所得税や固定資産税の減税が受けられます。
補助金と併用できる制度など、詳細は国土交通省のサイトやリフォーム会社に確認をお願いします。
監修協力

熊谷 一志 さん
家づくりコンサルティング株式会社
CFP®(日本FP協会認定)・1級FP技能士・宅地建物取引士
不動産・建築業界を経てきた経験を活かし、住宅購入専門のファイナンシャルプランナーとして2006年に家づくりコンサルティング株式会社を設立。延べ5000件を超える住宅購入時のお金に関する悩みのコンサルティングを行っている。フジテレビ「笑っていいとも!」、日経CNBC「マーケット経済専門チャンネル」などメディア出演の他、企業での講演やセミナー講師など幅広く活躍中。