2022/09/13
「災害時に使える」いつもの設備6選

豪雨や台風、地震などで起こる停電や断水。いつ起きるかわからない災害の備えはできていますか?普段使っている設備が災害時にも役立つと安心ですね。リフォームは、住まいの防災について考えるいい機会です。災害時に役立つ設備についてご紹介します。
普段使いの設備が防災対策に
突然の大雨や雷雨、台風による強風、地震など、いつ起こるかわからない自然災害。もしもの時の備えをしていますか?
2019年に発生した台風によって千葉県を中心に起こった停電は、長期間におよび、日常生活に大きな影響を与えました。また、最近はこれまで経験したことがないような異常気象が頻発しているので、早めに家族で災害時の対応を話し合ったり、防災グッズの見直しをしておきましょう。
また、普段使っている設備が、万が一のときにも使えると心強いもの。リフォームや設備の入れ替え時には、災害対応機能があるものを選ぶことで、万が一の時も慌てず過ごせます。
①耐震性を考えた収納

地震で大きく揺れた時に心配なのは家具の転倒や、食器など危険なものの飛び出し。収納は、壁面にしっかり固定されているタイプが安心です。

また、揺れを感知すると自動でロックがかかる「耐震ロック」機能が付いた扉があると安心です。特に飛び出すと危険なものが多いキッチンの収納や、カップボードに取り入れるのがおすすめ。また、万が一ガラスが割れた時の飛び散りを防ぐ「飛散防止フィルム貼りガラス」の扉も危険防止策には欠かせません。
②雷被害から家電などを守る分電盤
雷が鳴りだすと気になるのが、パソコンやテレビなどの故障。電線などを通じて建物内に過剰な電圧がかかり、パソコンやテレビなどの電化製品が故障することがあります。特にパソコンのデータ損失は避けたいものです。
簡単な方法はコンセントを抜くことですが、雷が鳴るたびにコンセントを抜くのは大変です。電源タップ型の雷対策機器もありますが、家の中全体の電化製品を守るためには、避雷器つきの分電盤がおすすめです。雷によって電柱や地面から入ってくる大きな電圧を抑制して家電製品を守ってくれます。
さらに震度5以上の揺れを検知すると自動で電源をストップする分電盤も。ブレーカーを強制的にOFFにしてくれるので、停電が復旧したときに倒れた暖房機器や傷んだコードに再び電気が流れることで、発生する火災を防ぎます。
③停電時も水が流せるトイレ

スッキリとした見た目、節水性能、自動お掃除機能など、デザイン性と機能性を両立したタンクレストイレ。しかし、水を流す際には電気を使うので、停電してしまうと通常は排水することができません。
最近では、停電中でも乾電池を電源にしてボタン操作ができたり、手動レバーで排水できる機能が付いているものが登場。断水の場合は、バケツなどで水を貯める必要がありますが、いつものようにトイレを使うことができるのは助かります。
④断水時、生活用水として使えるエコキュート

電気でお湯をつくるエコキュートですが、貯湯式なので停電時にタンクのお湯を使うことができます。また、断水時には、非常用取水栓からタンク内に溜まったお湯や水を生活用水として使うことも可能です。飲用には使えませんが、洗い物などに使えるありがたい機能です。
また、気象情報と連携し、警報や注意報が発令されている間、タンクにお湯が満水になるように沸き上げる機能がついたタイプもあります。
⑤夜中の避難時に活用できるセンサ付き保安灯

暗い中を手探りで避難するのは住み慣れた家でも危険です。そんなとき、コンセントに差し込んでおくだけで、自動で点灯・消灯する保安灯があれば便利です。
取り外せば携帯電灯として使えるので、夜中の避難時も安心です。普段の生活から災害時まで役立ちます。
⑥停電時も電気が使える「創蓄連携システム」
太陽光発電と蓄電池を連携させて、効率よく電気を使えるのが創蓄連携システム。普段は太陽光で発電を行い、その電気を使いながら蓄電池に充電します。
停電時には、蓄電池に蓄えた電気を使って、家電製品や携帯電話の充電などもできるので、災害情報や避難情報も確認できます。昼間は太陽光で発電した電気を、夜間は蓄電池の電気を使えるから、長期間停電が続いても安心できます。

最近はコンパクトなタイプの蓄電池も登場しています。バッテリーと充放電器をセパレート型にした蓄電池「e-block(イーブロック)」なら、小型・軽量で手軽に持ち運ぶことができます。停電時はもちろん、災害時、避難の際にも持ち出して電気を使えます。