好きをかたちにする、新しい住まいのつくり方 vol.2

  • 好きをかたちにする、新しい住まいのつくり方 扉の向こうに私らしい新しい暮らしvol.2
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“ふたりらしさ”を
大切につくり上げる
10年後も色あせない
思い出と住まい

扉をあけた先にあるのは、
これから始まる新しい暮らし。
パナソニックの内装ドア「クラフトレーベル」が
提案する新たなドアのスタイル。
好きをかたちにして、自分らしい
ライフスタイルを送る女性のお話から
これからの暮らしや住まいのヒントが見えました。

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第2回はフリーランスのウェディングプランナーとして活動する、黒沢祐子さん。既成の結婚式にとらわれない、ふたりらしいウェディングをかたちにする提案が多くの支持を集めています。結婚式と住まいづくりの意外な共通点、心地よい空間コーディネイトのポイントなど、黒沢さんならではの視点からお話を伺いました。

2018年撮影(取材時)の情報です。ショウルーム展示品は入替え等により展示していない場合もございます。

結婚式も住まいづくりも、
お互いを知る過程が大事なのは同じ

インタビューに答える黒沢さん①

私がお手伝いする結婚式は、ご夫婦が「お互いを知ること」をスタートにしています。そのために必ず書いていただくのが「ウェディングプランノート」というもの。好きな色や好きな季節、音楽、ファッションなど、知っているようで実は知らないお互いのことを、あらためて文字にして整理してもらいます。そこから浮かび上がってくるふたりのキャラクターや好みをキャッチし、実際のウェディングプランを提案する材料にしています。

その段階を踏んでもらうのは、結婚式本番はもとより、ふたりで一緒に何かを考えたり選んだり、そこに至るプロセスに意味があるという想いから。自分たちが主催者になって準備し、お互いの大切な人を招いて、その中で新生活のスタートを切ることは、式の規模の大小にかかわらず大切なことだなと思っています。

家づくりのプロセスも同じではないでしょうか。家族の好きなことや考えていることを出し合い、整理して、一緒に主体となって取り組む。その過程を大切にしたいですよね。

10年後も「素敵だ」と思えるように
ふたりらしく、普遍的であること

クラフトレーベル シックなネイビーオーク柄
リアルな木目の再現がクラフトレーベルの特長のひとつ。シックなネイビーオーク柄は黒沢さんもひと目でお気に入りに

ウェディングプランを提案するうえで意識するポイントのひとつは、“ふたりらしさ”。ふたりの好きなものを反映した、ふたりにとって落ち着く空間とはどんなものか。ときには住まいの雰囲気やインテリアなど、背景にあるライフスタイルも関わってきます。

例えば、家に人を招いてわいわい過ごすことが大好きなあるカップル。打ち合わせで伺ったお宅はリビングにあるソファと大きな絵が印象的で、会場のホテルにソファと絵を持ち込んで、空間を再現してはどうかと提案しました。運ぶのは大仕事でしたが(笑)、とてもふたりらしい演出になりました。

インタビューに答える黒沢さん②

もうひとつのポイントは、“普遍的”であること。わかりやすくいうと「流行りに流されない」ことです。10年後に写真を見ても色あせず「素敵だね」と思える結婚式であるかどうかは、常に心がけています。そのときの流行だからではなく、親族やゲストから見てどうか、そして未来の自分が振り返ったときにどう感じるか。

“普遍的”であることは住まいづくりでも大切です。自分たちが10年後も住みやすく「いい家だ」と感じられるかどうか。新商品やSNSで見たほかのお宅など、いろいろな情報に目移りしがちだと思いますが、特に壁や床といった簡単には変えられないベースの部分は将来も見据えて検討したいですよね。

「リライフスタジオ フタコ」ではミニチュアでドアと壁紙の組み合わせをシミュレーションできます
「リライフスタジオ フタコ」ではミニチュアでドアと壁紙の組み合わせをシミュレーションできる。「試してみると意外な色や柄同士が似合うことがわかったりして、楽しいですね」と黒沢さん

“普遍的”な住まいのベースがありつつ、遊べる部分、変えられる部分は楽しむ。結婚式でもふたりの好きな色や、記念のできごとを象徴する色があればなるべく生かすようにしていますが、例えばそうした自分らしい色をドアに取り入れてみたら、より愛着のわく我が家になりそうですね。

流行は追わずに、自分らしさを追求する。言い換えれば「オンリーワン」だと思います。流行りのデザインやブランドのウェディングドレスは皆がそれを着たがる。でも、「皆と同じではなく、本当にあなたに似合うものがいいんじゃない?」と伝えることもあります。どこにでも手に入るものではなく、たくさんある中で「本当にこれがいい」と思って、オンリーワンの選択をしてほしいと思います。

暮らしのベースはすっきりシンプル。
植物や小物で、個性や季節感を楽しむ

黒沢さんのご自宅リビングを彩る絵画
黒沢さんのご自宅リビングを彩る絵画は、40歳の記念に友人が描いてくれた作品。
通称「Yukoblue」のあざやかな青は彼女のテーマカラー

家とは、当たり前ですがいちばん安らげる場所であってほしいと思います。家に帰って「ただいま」とドアをあけたら、肩の力を抜いてリセットできる空間。家族の会話が自然と生まれるような、風通しがよくあたたかな雰囲気が理想です。

そのために私が住まいで意識しているのは、シンプルできれいであること。長い時間を過ごすリビングは特に、もので散らかさずにすっきりさせておきたい。

ガラス入り格子ドア
ガラス入り格子ドア。欧米のドアを参考にした採光部が広いデザインがポイント。「ガラス入りのドアは洗面室などに合わせるとかわいいですね」

また、結婚式の空間コーディネイトにも通じることですが、インテリアは基本的に使う色を3色までに抑えるときれいにまとまります。より統一感を出すにはトーンを揃えるのもポイント。例えば壁が白なら、床やドアなどの建具はブラウンやネイビーのダークトーンで揃えるとか。一方でプライベートな洗面室や寝室であれば、花柄の壁紙にしてみるなど冒険してもいいと思います。

住まいのベースはシンプルにしつつ、植物やクッションカバーなどの小物といった部分で、季節感や自分の個性、その時の気分を反映できるといいですね。私は植物が好きなので、家には草花が欠かせません。今週はお客さまがいらっしゃるからその人に合わせて紫の花を飾ってみようとか、その時々に合わせて楽しんでいます。

黒沢さんのご自宅、玄関を入ってすぐの植物コーナー
黒沢さんのご自宅、玄関を入ってすぐの植物コーナー。「季節の花を愛でたり、大切に世話したりすることは、心の余裕にもつながります」

ドアは簡単には変えづらい部分と思っていましたが、「クラフトレーベル」なら、植物や小物と同様に、自由に変えていけるので魅力的です。

「ドアを変える」のは住まいの雰囲気をがらっと変える良いきっかけになりますね。「今日は1日、塗り替えをするぞ!」と、そんな家族の時間の過ごし方があってもいい。作業自体が楽しいし、生活のメリハリになりそうです。何より、自分たちで選べるからこそ、そして手をかけたドアそのものが記念ですよね。

ふたりのしたいことや価値観から
心に残るシーンをつくり出す

インタビューに答える黒沢さん③

日本では結婚式を挙げるとき、情報誌を買って、まず式場を決めて……という流れが大多数ですが、これは日本独特のスタイル。欧米ではまずウェディングプランナーを決め、その人と会場や内容を決めていくスタイルが主流です。

私は場所ありきではなく、ふたりが結婚式で「何をしたいか? どんなイメージにしたいか?」という中身から、会場も含めて決めていくことが大切というスタンスです。

ワイルドオーク柄のドアは市販の塗料で好みに塗装できるのが特長
ワイルドオーク柄のドアは市販の塗料で好みに塗装できるのが特長。表裏で色を変えても楽しい

また、会場を“戻ってこられる場所”にすることも提案しています。結婚式の後も記念日に訪れたり、食事ができる場所。入り口のドアをあけたら、結婚式を思い出せるのは素敵ですよね。

家づくりでもまず「家で何がしたいか? どんな空間にしたいか?」に目を向け、ドアをきっかけにそこで過ごした時間に愛着を持てるような、そんなスタイルで取り組んでみてもいいかもしれません。

黒沢さんとクラフトレーベル

結婚式でも住まいでも、話し合いや調整の中で、「なんでそこにそんなにお金をかけたいの?」という会話が絶対出てくると思うんです。自分がこだわりたい部分について、相手は違う意見かもしれない。

そこでお互いの価値観のすり合わせが必要になってきます。プランノートを書いてもらうのもきっかけになると思うのですが、「自分たちの価値観の基準ってなんだろう」と、対話を通してすり合わせる機会こそが大切だと思います。

例えばドアひとつ選ぶとしても、それをきっかけに生まれたコミュニケーションを経て、選んだものはきっと夫婦のふたりらしい形になる。そういったことの繰り返しがまさに結婚であり住まいづくりであり、家族の歩みなんでしょうね。

ふたりで選んだドアから生まれる、我が家らしさ。
クラフトレーベルはそんな私たち
一人ひとりのストーリーを叶える
きっかけとなる、最初の扉かもしれません。
第2回 Fin.

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Door Coordinate黒沢さんに
「クラフトレーベル」を使った、
自分好みのインテリア空間を
シミュレーションしてもらいました

黒沢さんがシミュレーションしたインテリア空間

デザイン:開き戸 PA型

色:ネイビーオーク柄

床材:ジョイハードフロアーA スモークオーク柄

幅木:しっくいホワイト柄

廻り縁:しっくいホワイト柄

ハンドル:A3型サテンシルバー色(メッキ)

ハンドル:
A3型
サテンシルバー色(メッキ)

蝶番:カバー蝶番オフブラック色(塗装)

蝶番:
カバー蝶番
オフブラック色(塗装)

シミュレーション中の黒沢さん

コーディネイトのポイント

「私の好みはやっぱりシンプルなスタイル。リビングのイメージで、白い壁紙に、落ち着いた雰囲気が出る深い色合いの床とドアを合わせました。ネイビーのドアはブラックよりも重たくならず、シックでおしゃれ感のある絶妙な色合いに惹かれました。近くに大きなグリーンを置いたり、天井からコウモリランをハンギングしたりしても似合いそう。植物が映えるドアと空間だと思います」

Profile 黒沢祐子(くろさわ・ゆうこ)
ウェディングプランナー、
パーティープランナー

東京都出身。大学卒業後、OLを経て(株)Plan・Do・Seeに転職しウェディングプランナーへ転身。2008年、会場探しから一緒にスタートするフリーランスのスタイルで再始動する。現在までに950組ものカップルを担当し新郎新婦の【想い】を大切にしたテーマ・コンセプトのあるウェディングを提案。また本人たちすら気がついていなかった【想い】を引き出し、具現化してきた。現在はウェディングプランナーをメインにパーティープランナーとしても活動中。

http://yukokurosawa.com/

 @yukowedding

黒沢祐子さん
リライフスタジオ フタコ

撮影協力/リライフスタジオ フタコ

二子玉川 蔦屋家電2階、「住まいとくらし」の新しい気づきと発見を手に入れられる、ライフスタイルのコミュニティスタジオ。パナソニックの住宅設備や家電にたくさんの関連書籍・雑貨・インテリアを掛け合わせた、新しいスタイルの提案空間です。

住まいづくりの相談にも、より豊かなライフスタイルの参考にも、幅広くご利用いただけます。ぜひお立ち寄りください。

※リライフスタジオ フタコは2021年12月26日に営業終了いたします

  • 扉の向こうに私らしい新しい暮らしvol.1

    Vol.1
    「 NEXTWEEKEND 」
    代表 村上萌さん

  • 扉の向こうに私らしい新しい暮らしvol.2

    vol.2
    ウェディングプランナー
    黒沢祐子さん

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    Vol.3
    フリーランスエディター
    白澤貴子さん

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