2025.09.22

浴室(システムバス)選びの第一歩

一日の疲れを癒し、心と身体をリセットしてくれる浴室。湯船に浸かってリラックスする時間や、シャワーで気分を切り替えるひとときなど、家族それぞれにとって欠かせない役割を担う空間です。近年の浴室は、浴槽の形状やサイズだけでなく、断熱性や清掃性、快適機能まで大きく進化。入浴の快適さに加え、掃除の手間や光熱費の軽減など、暮らし全体の質を高めてくれる存在です。
本記事では、広さやプランの違い、掃除のしやすさ、快適機能、将来を見据えた安心設計まで、浴室選びのヒントをご紹介します。家族にとって心地よい“わが家らしい浴室”を見つけるための参考にしてください。

「浴室サイズ」からプランを考える

浴室には大きく分けて「在来工法」と「システムバス(ユニットバス)」があります。在来工法は自由度が高く、こだわりの空間づくりが可能ですが、防水や断熱性能の確保が難しく、工期やコストがかかる傾向があります。現在では、施工性・断熱性・清掃性に優れたユニットバスが主流となっており、多くの住宅で採用されています。

浴室サイズの目安と特長を知っておく

ユニットバスには共通のサイズ規格があり、「1616」「1818」のように幅と奥行き(内寸)をmm単位で表します。例えば、「1616サイズ」は幅1600mm×奥行1600mmの浴室を意味します。坪数の目安と対応する代表的なサイズは以下のとおりです。

0.75坪サイズ(1217、1316、1317サイズ)
狭小住宅やマンションなどで使われることが多く、洗い場スペースはややコンパクトですが、工夫次第で快適に使えます。

1坪サイズ(1616、1717、1818サイズ)
戸建て住宅で一般的な広さ。浴槽と洗い場のバランスがよく、家族みんなが使いやすい設計です。

1.25坪サイズ(1621サイズ)
浴槽がゆったりし、洗い場にも余裕が出るため、介助や子どもとの入浴にも便利です。

1.5坪サイズ(1623サイズ)
ゆとりある設計で、介助や複数人での入浴にも対応。ホテルライクな広々とした空間も実現できます。

浴槽の形状を考える

浴槽はバスルームの中心となる設備であり、形状によって入浴の快適さや使い勝手が大きく変わります。「どんな入り方をしたいか」「誰と使うか」をイメージすることが大切。リラックス重視か、子育てや介助を考慮するかによって、最適な形は異なります。
身体をまっすぐ伸ばして浸かれるストレート型、深めでしっかりあたたまれる深型、二人並んで入れるワイド型、洗い場を広く確保できるコーナー型など、種類は多彩です。さらに、半身浴に適した節水設計の浴槽や、内部にステップを設けて小さなお子様や高齢者も安心して入れるデザインも人気です。
浴槽の深さやまたぎやすさ、節水性なども選ぶ際のポイント。パナソニックのバスルーム「BEVAS」では、こうした使いやすさと安全性を両立した浴槽設計が展開されています。

リフォーム対応と設置条件を確認する

浴室リフォームでは「どこまでできるか」が重要です。特に在来工法からユニットバスへの変更では、床下や壁の構造、防水処理などの制約が発生する場合があります。梁や柱の位置によっては、希望のサイズやプランが採用できないケースも。また、ユニットバスの設置には天井高や換気経路、窓の有無も影響します。
例えば窓がある浴室は、明るさや通風を確保しやすいが、断熱性やプライバシーへの配慮が必要。窓がない浴室は、浴室換気乾燥機を組み合わせれば、湿気やカビ対策が可能になります。
さらに給排水管や電気設備の位置もリフォーム可否に直結します。浴槽の向きを変えたい、洗い場を広げたいといった希望がある場合は、配管ルートの変更が必要になることも。事前確認をしっかり行い、現実的な範囲で理想のプランを実現しましょう。

「掃除のしやすさ」で選ぶ

浴室は水アカや皮脂汚れ、カビの発生など悩みが多い空間。だからこそ、清潔を保つための掃除のしやすさが重要です。最近では、浴室全体の清掃性を高めるための工夫を施したシステムバスが増えています。
パナソニックのバスルームでは、素材・形状・換気機能までトータルに清掃性を追求。水や汚れをはじく素材や、カビを抑える換気システム、排水口の工夫など、細部にまでお手入れのしやすさが考えられています。こうした機能を知って選べば、清潔感が長続きし、入浴の心地よさもいっそう高まります。

汚れにくい素材で掃除をラクに

パナソニックのバスルームでは、独自の「スゴピカ素材(有機ガラス系)」を採用した設備が多数展開されています。

スゴピカ浴槽

水アカや汚れがつきにくく、サッとひと拭きでキレイに。陶器にはない美しい光沢感も魅力です。

スゴピカ水栓・スゴピカカウンター

清掃性とデザイン性を両立。水はねや石けんカスも残りにくく、見た目もスッキリ。

床・排水口の工夫で、カビやぬめりを防ぐ

スミピカフロア

床の端が立ち上がった構造で、防水性に優れています。汚れがたまりにくく、掃除がラクに。

ささっとキレイ排水口

髪の毛やゴミがまとまりやすく、捨てやすい形状のステンレス製ヘアキャッチャー。汚れもサッと洗い流せます。

シャワーの工夫で、壁や床の汚れも軽減

勢いのある直線的な水流で、壁や床の汚れを洗い流しやすいビームシャワー。浴室全体の清掃がしやすくなります。

湿気・カビ対策には、換気機能も重要

入浴後の湿気をすばやく排出し、カビの発生を抑制するカビシャット暖房換気乾燥機。暖房・乾燥・換気を一台でこなす多機能タイプで、洗濯物の乾燥にも活用できます。

バスタイムを心地よくする「快適」機能で選ぶ

浴室は、身体を清潔にするだけでなく、心と身体を整える“癒しの空間”。最近は、美容やリラクゼーションに配慮した機能や、省エネ性を高める工夫、光や音で雰囲気を演出する仕組みなど、暮らしに寄り添う快適機能が数多く登場しています。
パナソニックのバスルームも、こうしたニーズに応え、美容・健康、あたたかさ、空間演出など多彩な機能を展開しています。

湯の質にこだわって、肌も心も満たす

お湯の心地よさは、入浴の満足度を大きく左右します。ジェットバスのように水流や気泡で身体をほぐす機能も人気ですが、近年は「湯そのものの質」にこだわる機能にも注目が集まっています。肌へのやさしさやリラックス効果を高め、入浴そのものをグレードアップさせる新しいスタイルです。

酸素美泡湯

酸素を含んだミクロの泡をお湯全体に溶け込ませて、身体をやさしく包み込みます。湯冷めしにくく、入浴後もぽかぽかとあたたかさが持続。泡が肌表面の汚れをやさしく落とすため、清潔を保ちやすいのも魅力です。

オイルヴェール酸素美泡湯

肌のうるおいを守りながらしっとり感が持続。乾燥が気になる季節や美容意識の高い方にもおすすめです。

あたたかさを保ち、冬でも快適に

冬場特有の「お湯が冷めやすい」「浴室が寒い」といった不快感を解消するため、断熱性や暖房機能が進化しています。壁や天井、床に断熱材を組み込むことで外気の影響を抑え、室内温度を安定させる工夫です。あたたかさを保つ工夫は快適性だけでなく、ヒートショック予防にもつながる重要な要素です。

保温浴槽

浴槽全体を断熱材で包み込み、お湯の温度を長時間キープ。追い焚きの回数を減らし、省エネ性と快適性を両立します。

床暖房

洗い場の床をじんわりとあたため、冬場でもヒヤッとしない快適さを実現。高齢者や小さなお子様にとって、安心感のある機能です。

光と音で、リラックス空間に

照明や音の工夫によって、より快適に、より自分らしい空間へと変わります。最近では、くつろぎや高級感を演出する照明スタイルが増えています。 パナソニックのバスルームでは、こうした空間演出にこだわった機能が充実しています。

水盤LED照明

水面に映る光のゆらぎが、リゾートのような非日常感を演出します。

シーリングバスオーディオ

天井スピーカーから浴室全体に音が広がり、お気に入りの音楽とともにリラックスできます。

将来を見据えた「安心」機能で選ぶ

浴室は、今の快適さだけでなく、将来の安心も見据えて選びたい空間です。年齢やライフスタイルの変化に対応できる設計を取り入れることで、長く心地よく使い続けられる浴室が実現します。

バリアフリー設計

段差のない床や滑りにくい素材を採用することで、転倒リスクを軽減。入口から洗い場、浴槽までスムーズに移動できる設計は、高齢者や小さなお子様にも安心です。

スマイル浴槽

またぎやすい高さと滑りにくいステップを備えた設計で、入浴時の動作をやさしくサポート。浴槽の縁に腰かけて入れるため、足腰への負担も軽減します。

手すりの設置

浴槽の出入りや立ち座りをサポートする手すりは、将来的な介助にも対応できる重要な設備です。

おきラクスマート手すり

浴槽の出入り、立ち座り、洗い場での移動など、浴室内での一連の動作を支えることができます。身体の動きに沿ってしっかりと支えてくれるため、安心感がアップします。

床暖房

冬場の浴室はヒートショックの原因にもなる大きな温度差が不安要素。床暖房を設置することで、洗い場から浴槽への移動時も足元からじんわりあたたまり、寒さによる負担を軽減できます。とくに高齢者や小さなお子様にとって安心感が高まり、入浴時の安全性向上につながります。

ユニバーサルデザイン

年齢や身体状況に関係なく、誰もが快適に使える設計を目指すのがユニバーサルデザイン。視認性の高い操作パネルや、握りやすい水栓、またぎやすい浴槽など、パナソニックのバスルームでは、細部にまで配慮された機能が充実しています。
軽い力で操作できる「ライトタッチ水栓」、身長や動作に合わせて調整できる「えらべるカウンター」など、お子様から高齢者まで使いやすいように設計されています。
また、座ったままお湯を浴びられる「Theシャワー」は、無理のない姿勢で効率よく身体をあたためられます。入浴時の負担を減らし、より快適なバスタイムをサポートします。

パナソニックのバスルーム「BEVAS」では、足元からの「あったか」と、浴室内での移動に「あんしん感」をプラスした「ヒートセーフstyle」パッケージプランを用意しています。毎日のバスタイムを心地よく過ごしていただくためのご提案です。

自分たち好みの「デザイン」を考える

浴室の心地よさは、機能性だけでなく“雰囲気づくり”によっても大きく変わります。その雰囲気を形づくるのが、色や素材、照明といったデザイン要素。細部まで自分たちの好みに合わせることで、バスタイムは心からくつろげるひとときに変わります。

パネル・浴槽・床のコーディネイトで理想の空間に

浴室の印象を左右するのが、壁パネル・浴槽・床の色や質感。明るいトーンでまとめれば清潔感や広がりを感じさせ、落ち着いた色合いを選べばホテルライクな上質空間に。パナソニックのバスルームでは、全シリーズで50柄以上の壁パネルを展開。木目調や石目調、モダンなグレー系、清潔感のあるホワイトなど、多彩な色柄から選び、床や浴槽と組み合わせることで理想の空間を実現できます。

照明で空間の印象が変わる

照明は明るさを確保するだけでなく、光の広がり方や色味によって、空間の印象が大きく変わります。柔らかな光でリラックス感を高めたり、クリーンな光で清潔感を演出したり、入浴シーンに合わせた雰囲気づくりが可能です。
パナソニックなら、「点のあかり」「線のあかり」「面のあかり」といった多彩な照明スタイルから選べます。幅広いラインアップから好みに合った光を選ぶことで、自分らしいリラックス空間に仕上がります。

点のあかり
ピンホールLED照明

線のあかり
フラットラインLED照明

面のあかり
フラットパネルLED照明

ノイズをなくしたすっきりプランニング

浴室には、カウンターや水栓、収納など、必要な設備が多くありますが、それらをスマートにまとめることで、見た目のノイズを減らし、広がりのある空間に仕上げることができます。
パナソニックのBEVASシリーズでは、「すっきりビバス」という考え方に基づき、設備の機能を集約し、空間全体の印象を整える工夫がされています。

洗面室と統一感のあるデザインテイストに

浴室と洗面室はデザインの統一感を意識することで、暮らし全体の心地よさが高まります。壁や床のカラーを合わせて一体感を出すと広がりが生まれ、同系色でトーンを変えることで「つながり」と「変化」を楽しむこともできます。
パナソニックのバスルームは、洗面化粧台との色柄の組み合わせを考慮したラインアップが充実しており、住まい全体をトータルにコーディネイトすることが可能です。

パナソニックのイメージ検索は、自分のイメージに近い空間を探すことができ、空間コーディネイトの参考に役立てていただけます。

癒しと快適さを備えた、わが家らしい理想の浴室を

浴室は、一日の疲れを癒し、暮らしの質を左右する大切な空間です。広さやプランを確認することから始まり、掃除のしやすさや快適機能、将来を見据えた安心設計、そして自分らしいデザインテイストまで、多角的に検討することが理想の浴室づくりにつながります。
パナソニックでは、浴室を眠る前に過ごす部屋として考え、「おやすみビバス」をご提案しています。ゆったり、深くくつろげるバスルームプランで、さまざまな工夫を凝らしています。自分らしいリラックスタイムを過ごすために、おすすめのプランです。

さらに、洗面室とのデザイン統一まで考えることで、水廻り全体に心地よい調和が生まれ、毎日の生活がより快適に。家族みんなが安心して使え、長く愛着を持てる空間を選ぶことが大切です。 本記事で紹介したポイントを参考に、暮らしにフィットする“わが家らしい浴室”を実現してください。

この内容は2025年9月現在のものです。

カテゴリTOPに戻る

Panasonicの住まい・くらし SNSアカウント

  • すむすむ公式 Facebook
  • すむすむ公式 X
  • すむすむ公式 Instagram
  • すむすむ公式 LINE
  • すむすむ公式 Youtube