2022/01/12
- {{ $store.state.categories[pageInfo.category] }}
家庭内の転倒事故を防ぐ!
「つまずかない・転ばない」住まいの工夫
意外と多い、家庭内での転倒事故。足腰が衰えてくるとすり足気味になりがちなので、バスマットやじゅうたんに引っかかることがあります。上吊り引戸や手すりなど、便利な設備を取り入れて、安心して過ごせる住まいにしたいですね。
意外に多い家庭内の死亡転倒事故。高齢者は特に注意
歳を重ねて足腰の力やバランス感覚、視力が低下してくると、少しの段差や引っ掛かりでつまずいてしまいます。
高齢者(65歳以上)が不慮の事故で亡くなる原因は、交通事故や自然災害を抑え「転倒・転落」が最も多く、その内の56%が家庭内で起きています。
一番くつろげるはずのわが家は、安全な環境であってほしいもの。設備のリフォームで安心・安全な環境を整えましょう。
思わぬもので転んでしまう
家の中で転びそうになって、ドキッとした経験は誰にでもあるはず。階段などの段差はもちろん、バスマットやじゅうたんなど敷物の端や、引戸のレールなど、普段は段差だと思っていないものにつまずく場合もあります。
高齢者本人も気が付かないうちに、すり足気味になっていることも多く、意外なところでつまずいてしまうのです。家中を低い視線で点検し、危険なところがないかよくチェックしましょう。
ドアは、足腰への負担が少なく開閉がラクな引戸がおすすめです。上吊り引戸にすれば、レールがなく床面がフラット。ほこりがたまりやすいレールがないので、お掃除もラクになります。
バリアフリーの基本。段差をなくし、手すりを設置
玄関の上がり框や部屋の敷居など、家の中には意外と段差があります。家の中での転倒を防ぐには、こういった段差をなくすか、できるだけ低くすることが大切です。段差を解消したら、同時に階段や廊下などに手すりを付けるとよいでしょう。握力が弱い人に配慮した手すりもあります。
玄関やトイレ、浴室など、立ち座りの動作が発生する場所に手すりがあると転倒を防ぎつつ、動作もラクになります。
うっかり…を防ぐ、コードを引っ掛けない工夫
コンセントが少なくて、延長コードを使っていると思わぬところまでコードが伸びていることがあります。
暗いところ、荷物を持っている時などは足元が見えづらく、つまずくと大きなケガにつながることも。事故を防ぐためには、コンセントを増やしたり、引っ掛けてもすぐに外れるマグネット式のコンセントに替えるのがおすすめです。「マグネットコンセント」は、転倒防止だけでなく、コンセントを抜くとき、差すときにも力が要らないのでラクに使えます。
階段は、高さ・踊り場・手すりがポイント
急な角度で一直線に続く階段は、若い人でも怖いものです。リフォームするときは、勾配はできるだけゆるく、蹴上げ(一段の高さ)も可能な限り低くしましょう。
途中で踊り場を設け、そこから折れ曲がるようにすれば、万一転倒しても、一番下まで落ちるのを防ぐことができます。スペース的にこうしたリフォームが難しい場合でも、間取り全体を見直すことで階段スペースが広く取れることもあります。希望があれば、リフォーム時に専門家に相談してみましょう。
また手すりは、昇り降りどちらも利き手で使えるように、両方の壁に設置しましょう。
あかりの工夫で視力の低下をカバー
寝起きは足元がふらついたり、寝ぼけて部屋や廊下がよく見えないことも。トイレが近くなり、視力も低下する前に、寝室や廊下には常夜灯を設置するようにしましょう。
睡眠を妨害しないようやわらかな光のものや、センサーで人の動きを検知して点灯するものなど、さまざまな機能の常夜灯があります。