床への気配り
普段のお掃除とともに大切なのが、床へのやさしい気持ちです。
傷やへこみ、シミや色あせ、ひび割れなどのトラブルはちょっとした気配りで防ぐことができます。
傷・へこみを防ぐために。
傷・へこみは、重量物やイスの引きずり・物の落下・砂などのこすれによって起こります。
家具やイスの下には、マットなどを敷くと効果的です。
※ 傷がまったくつかないというわけではありません。
●キャスター
へこみに強い床材以外は、キャスター付きのイスおよび家具のご使用はお避けください。カーペットなどを敷いてご使用いただくことは可能ですが、へこみに強い床材に比べて、へこみや傷、表面材の破損が発生する場合がありますのでご注意ください。 また、キャスターによって1点に集中的に力が加わった場合、へこみに強い床材においてもへこみ傷がつくことがあります。
※球状及び金属製キャスターや、小径のキャスター付き家具はご使用をお避けください。へこみや傷が発生する場合があります。
※キャスターの使用頻度が高い個所には2mm以上のポリカーボネート製のマットを敷いて床表面を保護してください。
推奨マット・・・コクヨ製 チェアーマット(ハードフロア用) CM-1N
※カーペットや床マットをご使用の際、裏面材が床表面に溶着する場合がありますので、ご注意ください。
●車椅子
同じ個所への繰り返しのご使用や、車椅子の材質・形状などの条件によっては、床表面に傷や汚れがつくことがあります。
いつも通る個所にはマットを敷くなどの対策をしてください。
●イスの足
イスの足裏に異物が付着したまま、イスを引いたりした場合、床表面に傷がつくことがありますので、定期的に清掃してください。
イスの足にゴムキャップやフェルトなどをつけると傷がつきにくくなります。
●土足
土足対応以外の商品については、上履き用ですので、土足でのご使用はお避けください。土足対応の商品についても、屋内専用商品となります。
屋外や歩行者が極端に多い個所、および浴室内部など頻繁に水分と接するところには使用しないでください。
また、ひっかき傷、えぐれ傷、へこみ傷など、外敵衝撃が大きい場合に、基材部分におよぶような傷がつくことがあります。
一般住宅以外(オフィス、商業施設、医療施設など)でご使用される場合に特にご注意いただきたいこと
土足の部位にも採用できるように一般床材よりも厚い塗膜を有しておりますが、使用環境により、ひきずり傷、ひっかき傷などの細かい傷がつくことがあります。
汚染物、薬品などを床材表面に接触させると、ふくれ・変色などが発生する可能性があります。
土足で使用した場合は、上履きでの使用よりも摩耗が早くなります。
砂の持ち込みや水がかり防止のために出入り口にはマットを敷いてください。
パブリックトイレなど、水気の多いところでは使用しないでください。
水が付着したら、すみやかにふき取ってください。ぬれた傘・雨靴・マット・ぞうきんなどを放置しておくと、滑りや転倒などの原因となります。また、しみ・変色・ふくれなどで美観を損なうことがあります。
ポリッシャー・スチームモップなどは床材表面を傷つけたり、ふくれ突き上げの原因となりますので、使用しないでください。
大型配膳車は床表面に傷や凹みをつける場合がありますので使用しないでください。
キャスター使用頻度が高い個所は2mm以上のポリカーボネート製のマットを敷いて床表面を保護してください。床表面が損傷する場合があります。
※推奨マット・・・コクヨ製 チェアーマット(ハードフロア用) CM-1N
設置可能目安についてはアイコンおよび、歩行量をご確認ください。
●重量物
ピアノや冷蔵庫などの重量物を置く場合は、根太や下地の補強をした上で、脚部に敷板やインシュレーター(皿状のピアノ用台座)などを敷き、重量を分散させてください。
ピアノなどを移動させる時は引きずらないようにご注意ください。
※カーペットや床マットをご使用の際、裏面材が床表面に溶着する場合がありますので、ご注意ください。
※スチーム掃除機は、膨れや変色等が起こるのでご使用はおやめください。
●ひっかき傷
ペットのつめ、おもちゃ、家具などの引きずりで床表面を傷つける、ひっかき傷が発生するおそれがあります。
掃除機に傷防止フェルトがついていない場合はすり傷がつくおそれがあります。
ロボット掃除機は、使い方によっては床材や幅木の傷、つや変化の原因となります。特に金属片など、硬い物が床面にある状態でご使用になった場合、床材が傷付くことがありますのでご注意ください。
スチームモップは使用しないでください。床材表面が傷むおそれがあります。
※水を使用する床拭き掃除ロボットは、水量が多い場合や運転終了後に放置したままにすると床の継ぎ目から水分が浸透し、膨れ・突き上げなどの原因となる場合がありますので、ご使用の際はご注意ください。
●粘着テープ
ガムテープや両面テープをカーペットや玄関マットなどの固定に使用しないでください。
テープをはがすときに、床表面を傷める可能性があります。
市販の滑り止めシートなどをご使用ください。
●滑り止め機能付きスリッパ
滑り止め機能付きスリッパのご使用は、床材表面の凹凸を摩耗させ、防滑性能の低下を招くおそれがあります。
●出入口部の水や砂
屋外からの出入り口など、砂や水掛かりが想定される個所では、マットを敷いてください。
シミ・色あせを防ぐために。
水やアンモニア、薬品などが床材の内部に浸透するとシミが生じるおそれがあります。水などを床にこぼした場合は、すぐに拭き取ってください。
●コーヒー・しょう油
コーヒーやしょう油が床にこぼれて長時間放置すると、シミや変色が生じるおそれがあります。すぐに拭き取ってください。
●洗剤・カビ取り剤
床表面に洗剤やカビ取り剤などをこぼした場合には、すぐに拭き取ってください。
●観葉植物
鉢からもれる水分が床に染み込むと、シミ・ひび割れ・膨れなどのおそれがあります。
深めの水受け皿を使用し、床に水がこぼれないようにしてください。
●毛染液・靴墨・パーマ液
毛染液などによる汚れはすぐに拭き取ってください。放置すると取れなくなり、シミの原因になります。
ご使用の場合は、床にマットなどを敷いてください。
●ペットの排泄物
ペットの排泄物を放置すると、シミ・変色の原因となります。すぐに拭き取ってください。
ペット用のトイレの周辺にはマットなどを敷いておくことをおすすめします。
●タバコ
火のついたタバコを落とした場合、すぐに取り除いてください。こげ跡がつくと取れません。
タバコのヤニはアルコールを染み込ませた布などで拭き取ってください。
●トイレ・洗面
水・洗剤・尿などが付着した場合はすぐに拭き取ってください。
濡れたまま放置すると、しみ・変色・ふくれなどで美観を損なうことがあります。
トイレと床材の隙間や継ぎ目にもご注意ください。
洗面所では、足ふきマットなど濡れた状態のものを敷いたままにしないでください。
●水・洗剤
水・洗剤をこぼした場合は、すぐに拭き取ってください。
水をこぼしたまま放置したり、ぬれた傘・雨靴・マット・ぞうきんなどを放置しておくと、しみ・変色・ふくれなどで美観を損なうことがあります。
ひび割れを防ぐために。
ひび割れは、湿度や温度変化による床材の伸縮によって起こります。
温風などを直接床に当てないようにし、床に水分がかからないようにしてください。
●暖房器具
電気カーペットによっては、床のひび割れや変色を起こす場合がありますので、床表面に断熱性のあるシートを敷くなどして熱をやわらげてください。
(例)毛足のない3mm以上の厚みのカーペットやフェルト。
床暖房の上にカーペットなどの放熱を妨げるものを置かないでください。床暖房の熱がこもって、ひび割れ・変形・収縮・変色の原因になります。
温風ヒーターの温風が床表面に直接当たらないようにしてください。
温風ヒーターを使用する場合は、マットを敷くなどして、ひび割れ予防をしてください。
●水ぬれ
窓や縁側などからの雨水の吹き込みや、結露などの水滴にご注意ください。濡れたまま放置すると、ひび割れ・塗膜の白化・膨れなどの原因になります。
床表面が濡れていると滑りやすく、転倒のおそれがあります。すぐに拭き取ってください。
常に水が飛び散るおそれのある台所や洗面所周辺などの場所には、水ぬれ及び転倒防止のため、マットを敷いて表面を保護してください。
●冷蔵庫
ひび割れの原因となりますので、冷蔵庫の熱風が床表面に直接当たらないよう、マットを敷くなどして対策をとってください。
※冷蔵庫(特に大型タイプ)を移動させる時は、引きずらないようにご注意ください。
●エアコン・加湿器
エアコンや強制排気型の暖房装置などを連続運転する場合、加湿器などで湿度を調整してください。望ましい湿度は45~70%です。
湿度調節が行われないと、ひび割れ・目すき・浮きなどが発生する場合があります。
加湿器の吹出口近くのフローリング表面が水濡れし、変色やひび割れを起こすおそれがあります。加湿器の位置を高くしたり、吹出口の向きを変えるなどして対策をとってください。
●直射日光
窓からの直射日光が長時間、床表面に当たると、日焼けによる変色や、色あせ、ひび割れのおそれがあります。カーテンなどで直射日光をできるだけ遮ってください。日光や紫外線などによって徐々に色が変わることがあります。