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S様邸は、山梨県甲府市の緑豊かな住宅街にあります。晴れた日は、富士山が眺められるという絶好のロケーションの住まいは、限られたスペースを最大限に活用した機能的な2.5階の5層構造のスキップフロア。高気密・高断熱の建材で家を覆い、住宅ローン「フラット35S エコ」の技術基準を満たしています。太陽光発電システムを搭載し、光熱費大幅削減に成功した住まいです。
施主のS様ご夫婦は、30代。家を建てた友人の「わが家はいいよ」という話を聞き、「まだまだ…」と思いながらも、友人の家を建てた工務店に話を聞いているうちに、だんだん興味がわいてきました。心配だった資金面は、住宅ローンや補助金、住宅エコポイント(2011年終了分)のことが分かってきて、「今が建て時だ!」と判断。話を聞いた工務店に建築を依頼、住宅用地もなじみの深い甲府市郊外に求められました。
S様ご夫婦が家の基本プランでこだわったのは、コンパクトな家であること。また、来客にも驚いてもらえるようなおもしろさがあればよいということでした。これらのご希望
をお聞きして、工務店の方が提案したのが、5層のスキップフロアの住宅プランでした。
2.5階で5層になったスキップフロアの住宅のプランを見てS様は、すぐに「これだ!」と思われたそうです。半地下には収納庫、1階は、LDKの共有スペース。中2階には、トイレ、洗面室、バスルームの水まわりがまとめられています。さらに2階には、洋室が2部屋あり、2.5階の最上階には、フリールームがあります。
キッチン横の半地下の大収納スペース(5.5畳)は、少ない段差で行き来できるので使い勝手もよく、「収納がたくさん欲しい」と希望していた奥様も大満足。半地下で室温が安定しているため食品などのストックにも適しています。
甲府は晴れの日が多く、日本一の日照時間を誇ることでも知られています。S様は最初、太陽光発電システムの設置を考えていませんでしたが、工務店の社長に「この地の利を利用しないのはもったいない」と勧められてメーカーの説明会に参加。そこで売電価格が年々変わっていくという話や補助金のこと、新築時なら設置費用が住宅ローンにも組み込めるということを知り、設置を決められました。
迷って設置した太陽光発電でしたが、住み始めてちょうど1年経ち、太陽光発電のすごさを実感しておられます。
設置したパネルは18枚、毎月の平均発電量は420kwh、夏には売電額が月額2万円を越えていることもあるそうです。毎月電力会社から来る、売電価格の通知を見るたびにガッツポーズが出るというS様。設置時に予想をしていた売電価格よりはるかに高い金額に、工務店や施工した大工さんにもビックリされるそうです。
リビングに付けているエネルギーモニターで、太陽光の発電量をチェックするのが日課という奥様。使った電気より創った電気が多い日にお花マークが出るグラフを見て、「夏場は、ほとんど毎日お花がついているんですよ。それに、くもりの日でも発電していることにもビックリしました」と話しておられます。
モニターのおかげで、自然と節電意識が芽生えたというS様ご夫婦。「でも、すごく節電、節電、というわけではなく、暑い日にはエアコンもつけるし、お風呂も毎日湯船に浸かってます。快適に過ごしているのに、前のアパート暮らしより光熱費が半分になりました」と言います。奥様は、「家がコンパクトな上、断熱がしっかりしているおかげで、エアコンはつけるとすぐに冷えるので本当に快適。夜のお得な電力を利用していることもあって、以前より光熱費が安いのかな」と話されています。
構造は、断熱性、耐震性、省エネ性をしっかり考えた住宅。住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35S エコ」の技術基準を十分満たした住宅になっています。
耐火性や吸音性にも優れた断熱材で壁・床下・天井などを覆い、クロスや腰壁はF☆☆☆☆の安全なものを使用、窓など開口部は遮熱性と断熱性の高いLow‐Eガラスを使用しています。また、通風はスキップフロアの構造上、小窓を多く設け、それぞれの窓から対面の窓へ風が通るように工夫。小窓にすることで、防犯上も安心な設計になっています。リビングの大きな窓には、遮光率60%のシェードをつけ、人目を気にせずに窓を開けて、風を通しながら過ごすことができます。
また、建設中に、東日本大震災を経験されたことから、計画していた施工方法や部材を変更、当初よりも耐震性に優れた住宅にしたそうです。
S様邸には、収納家具がありません。すべて造りつけの収納になっています。
2階の洋室には2.1畳のウォークインクローゼットがあり、その上をロフトにすることで大容量の収納が実現しています。脱衣室には、棚の高さが変えられる収納棚が設置されているので、洗面室は無駄なものを置かないすっきりとした空間になっています。階段下は、収納とは別にパソコンを使うワークスペースが設けられ、ダイニング横の壁にも収納棚、キッチン横の半地下の収納とさまざまな場所に収納を確保することで、家具が必要なく部屋を広く使うことが出来ます。
リビングと洋室にはハンモックが吊るされています。工務店の方に勧められたというハンモックは、いろいろな位置に架けられるようにフック位置を工夫。どこでもハンモックでくつろげる空間になりました。ハンモックに寝転ぶとすぐに寝てしまうというS様のお気に入りの昼寝の場所です。
来客のたびにスキップフロアのさまざまな工夫に「何これ!」「おもしろい」という声を聞き、ご夫婦は、「やっぱりわが家が一番。いいね、と言わない日はないくらい。もっと早くに家を建ててもよかったな」と、家づくりの楽しさと住み心地のよさを話されています。