暮らしを楽しむ人の心地よい住まい
谷あきらさんvol.1

いま注目を集めているインテリア、ボーホー(Boho)スタイルとは?

世界各地で買い付けてきたアイテムを紹介する人気インテリアショップ「オルネ ド フォイユ」店主の谷あきらさんに、いま話題のボーホースタイルとモロッコラグをはじめショップで人気の民族的なアイテムについてお話しを伺いました。

シンプルでモダンなインテリアに、民族的なアイテムを加えるボーホースタイルに注目!

いま注目されている「ボーホー(Boho)」スタイルは、民族的な要素をデザインに取り入れた「ボヘミアン(Bohemian)」スタイルと、かつてアーティストの街として知られ、現在は高級ブティックと歴史ある建造物が共存するNYソーホー地区の「ソーホー(Soho)」スタイルを合わせた造語です。素朴でナチュラルなデザインと、ときには奇抜にも見えるアイテムをシンプルなインテリアに取り入れる洗練されたミックススタイルに注目が集まっています。

昨年3月にオープンして以来、スタイリストやフラワーアーティストなど、人気のクリエイターたちが展示・販売のディレクションを行って人気を集めるセレクトショップ「オルネ ド フォイユ」でも、モロッコやトルコなど、世界各地からバイヤーたちがセレクトしたホームバブリックや不揃いで手仕事や自然の力を感じる素朴なログスツールな「ボーホースタイル」のアイテムを買い求める方が多いといいます。

パリのアパルトマンで見かけたようなモロッコラグが新鮮!

「オルネ ド フォイユ」を開店する前、パリに渡って14年間インテリアを学んだという店主の谷あきらさんは、パリのアパルトマンで見た「ボーホースタイル」のインテリアが、今でも強く印象に残っているといいます。
「フランス人はDIYが好きで、インテリアづくりがとても上手。自分たちで白く塗り上げた空間に、モロッコのちょっと色鮮やかなラグやインドのカンタ(刺し子刺繍が施された布)を取り入れて、誰にも真似できないような個性的なインテリアをつくり上げていました」。
日本では、インテリアのスタイルが注目されがちという谷さん。「でも、そういうことは気にせずに、自分の好みを大切にしてひとつひとつ違う不揃いの雑貨や一点もののヴィンテージのアイテムなどを取り入れた方が、自分らしい素敵なインテリアになると思いますよ」。
とりわけモロッコラグは「無機質な空間をやわらかい印象に変えてくれるアイテムとして便利」という谷さん。谷さんがパリにいた頃からモロッコラグは目にすることは多かったものの高価で手に入れることは難しかったそう。でも最近はリーズナブルな価格になって、インテリアにも気軽に取り入れられるようになってきたといいます。

モロッコラグ初心者におすすめしたい「ベニワレン」

モロッコラグのなかでも、一番スタンダードで人気を集めているのがベニワレンです。ホワイト地にブラックの幾何学模様のラグは、一度は目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
ベニワレンはモロッコ北部のタザという街の近くに住むベルベル人のベニワレン族が織っています。この地方の羊は毛足が長く、モロッコで最も質の良い羊毛がとれることで有名で、特長的な菱形の模様には「家を守る」と言った意味が込められているそう。

「白を基調とした日本の住まいには馴染みやすく、もこもことした毛足の長いウールの肌触り。飽きのこないデザインで足元を暖かく包む冬のラグとして魅力的です。今冬は、定番のモノトーンのベニワレンに加えて、クッションサイズの小さいファブリックや少しカラフルなラグも買い付けてこようと思っていますので、是非楽しみにしていてください」。

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