暮らしを楽しむ人の心地よい住まい
麻生圭子さんvol.4

ウッドデッキで楽しむ湖畔の四季。これからの暮らし。

2019年に念願のウットデッキが完成した湖畔の家。「ここは第2のリビングルームです」と麻生さんが語るウッドデッキの楽しみや、これからの住まいの夢を伺いました。

猫たちも喜ぶ、自然を感じるウッドデッキのある暮らし

この夏、麻生さんの水辺の家にウッドデッキが完成しました。もともとの建物にも琵琶湖が眺められる側にはデッキがついていましたが、床部分が朽ち落ちてしまって、撤去したのだそうです。「新しいデッキが早くほしかったんですが、夫のモチベーションがなかなか上がらなくて。セルフリノベーションは夫のご機嫌しだいだから」と笑う麻生さん。自然に囲まれた琵琶湖のほとりの家だから、「やっぱり水と太陽と風といっしょに暮らしたい。そのためにはデッキは絶対に必要だったんです。京都でもロンドンでも、その土地に合う住み方をしたいと思ってきました。だってそれがいちばん自然でしょ。」と麻生さん。
「デッキができていちばん喜んだのは、猫かもしれない(笑)。冬になるまで昼間はずっとデッキにいたくらいです。夫も『がんばった甲斐があった』と言っています」。

朝のコーヒー、昼のヨガ、夜の焚き火

ウッドデッキは、南側のリビングから建物の庭側、キッチンからウォータールーム(浴室、洗面所などの水まわり)まで、建物を半周するように作られています。セルフリノベーションですが、風が強い地域なので、基礎はコンクリート。床板には、足場板を使っています。出来上がったウッドデッキについて麻生さんはこう語ります。
「浴室乾燥機に頼っていた洗濯物も、やっぱりお日さまで干したほうが気持ちいいです。それに大きな窓がデッキとつながったことで、リビングルームが広がったという感覚でしょうか。毎日、その時間によっても違う色になる琵琶湖を眺めたり。夫は夜、夜空を眺めて過ごしています。
お客さまが来たときには、食事を楽しむ場所として、また暖かい時期はマットを敷いてヨガの場所としても活用しています。スタジオでするよりも、自然の風、太陽を感じたほうが呼吸もより深くなるようです」。

リノベーションするごとに住まいは育つ

寒い季節にも温かく過ごせるように、ご主人がキャンプ用のスノーピーク(焚き火台)を用意。「ここでバーベキューをしたり、コーヒーを飲んだり。夫はここに火が入ると落ち着くみたい。焚き火というのは、香りがいいですしね」と、デッキでの冬の暮らしの楽しみも語ってくれました。

この家に住んでから、まもなく4年。来年にはデッキに簡易キッチンをつくる予定とか。ロフトを改修したり、リビングの床もタイルにしたり、まだまだ手をかけたいところ、変えたいところはたくさんあるそうです。
「新築で買っても、手をかけなければ住まいとしての価値は下がってしまうでしょ。でもリノベーションしながら暮らせば、中古住宅でも住む人に合わせて、いい子に育っていってくれる。家も『いきもの』なんだと思います。それに、この家が最後とも思っていませんから」と微笑む麻生さん。次はどんな土地の、どんな自然と付き合う家づくりになるのか。物語は、これからも続いていきそうです。

Fin

第3回は
インテリアショップ「オルネ ド フォイユ」店主の谷あきらさんにご登場いただきます。

Profile

麻生圭子 Keiko Aso

作詞家として数々のヒット曲を手がけた後にエッセイストに。96年に京都に移住し、町家での暮らしを経験。現在は、琵琶湖の畔で、ご主人と愛猫2匹との暮らしを楽しむ。

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