日々を楽しむ小さな工夫 
整理収納アドバイザー Emiさんvol.3

日々を楽しむ小さな工夫030-vol3 マイノートとは、未来の自分に投資する心の貯金通帳

「心が動いたことだけを
書きとめるノートです。
日常の小さな幸せも
発見しやすくなります」

Emiさんが“マイノート”を書き始めたのは、大手通販会社に入社した22歳のとき。当初は上司の言葉などを書きとめる目的で始めましたが、商品企画のヒントをストックするために、実生活の中で感じた“いい!”や“不便”なども綴るようになったそう。さらに続けるうちに、仕事面だけではなく実生活を快適に導くことにも役立つと気づいたのだとか。
以来、テレビや本で見て心に残った情報や言葉、気になったファッションやショップの情報、友人や家族と交わした会話など、自分の心が動いたことを綴るノートとして継続してきました。
「見返してみると、自分の好きなモノ・コトの傾向が見えてくるんです」。
マイノートは、時折ページを開き、“私らしさ”の気づきを得るのが大きな目的。心に響いた事柄を何度も意識することでアンテナの感度が上がり、日常のなかの小さな幸せを見つけやすくなる仕組みです。

「出来事の羅列で終わらせないこと。
深掘りすることで、
後に気づきがあります」

Emiさんがマイノートを書くうえで大切にしているのは、日記のようにただ出来事を綴ったり、感想を述べるにとどまらず、心が動いた理由をしっかり“深掘り”して記録に残すこと。そうすることで、今まで認識していなかった自分の“好き”や”苦手“が見えてきて、揺らぐ気持ちを整理したり、成長に気づくのに役立つのだそう。
また、必ず“手書き”し、見返した時に読みやすいよう簡潔にすることも日頃から心掛けているとか。
「文字には書いた時の気持ちがあらわれているので、入力した画一的な文字よりもそのときのことを具体的に思い出せるんです。また、読み返した時のために、箇条書きにまとめるようにもしています。これは、自分の考えをまとめる訓練にもなっていますね」。
感じたままに綴り、読み返しながら自信や成長につなげてきたマイノートも、ついに70冊を超えたとか。二度と戻らない“その時の自分”を感じられる1冊1冊が、Emiさんにとっては「心の貯金通帳」。これからも自身を支えてくれる栄養源として続けていきたいそうです。

保管や見返すことを前提に
サイズを揃え、見分けやすい表紙に

ノートはどんどん増えるので、保管しやすいようにサイズを揃えておくのがおすすめだとか。Emiさんは持ち歩きもするので、A5サイズを愛用しているそう。それぞれが見分けやすいように、全てにナンバリング。表紙には気に入った写真などを貼って、1冊1冊を差別化しています。「旅行時の写真など、そのノートを書いている時期に印象深かったビジュアルを貼ると、読みたいときに見つけやすくておすすめですよ」。

書き込むだけでなく
気になるものを貼って、より内容を深く

文字を書き込むだけでなく、気に入ったショップカードや保管しておきたい雑誌の切り抜き、画像をプリントしたものをスクラップ感覚で貼っています。こうして情報を集めることで、より自分の好みや気持ちを具体的に記録することができて、後から見返したときにも得るものが多くなります。

画像提供/OURHOME

Fin

Profile

Emi

Emiさん 写真

整理収納アドバイザー。双子の母。大手通販会社にて商品企画をしながら、結婚を機に2008年にブログ『OURHOME』をスタート。独立後は暮らしの情報発信とオリジナル企画商品を扱うショップ「OURHOME」(兵庫県・西宮)をオープン。みつかる、私たち家族の"ちょうどいい"暮らしを軸に、著書やSNS、ショップなどを通じて、情報を発信している。著書に『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』『マイノートのつくりかた』(ともに大和書房刊)、『OURHOME ~子どもと一緒にすっきり暮らす~』、『私がラクする家事時間』(ともにワニブックス刊)ほか多数。

https://ourhome305.com

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