日々を楽しむ小さな工夫 
アウトドアクリエイター 
YURIEさんvol.1

日々を楽しむ小さな工夫022-vol1 家でも“ワクワク”していたいから楽しい環境は自分でつくる

「旅や外出がままならない今、
夢として抱いていた移住計画を
実行しました」

国内外に旅をしてはその土地の自然を満喫してきたYURIEさん。Instagramでアウトドア活動を公開しつつ、アウトドア商品のプロデュースやPRを手がけるなど、活躍の場を広げています。コロナ禍で外出が制限されがちな昨今、生活は大きく変化したそう。
「以前から漠然と自然の多い場所に住みたいと思っていましたが、出かけられない状況が続くなかで移住熱が高まり、今がタイミングかと」。
いくつもの候補地で物件を検討するなかで出合ったのが、千葉県、外房のログハウスです。ログハウスへの憧れがあったことはもちろん、庭つきの戸建て物件はYURIEさんが思い描く暮らしにフィットしていました。
「仕事で屋外の撮影をすることが多いので、庭でそれが叶うのが助かります。また、住む場所の環境は人生にも影響するので、土地の雰囲気が気に入ったことも大きいです」。
実は一時期、これまで暮らしていた都心の住まいを手離さず、2拠点を行き来していたそうですが、新しい土地に慣れたこと、不便さを感じなかったことから、3カ月後に1拠点に絞りました。

ログハウスということはもちろん、天井が高い家は、YURIEさんが快適に暮らすために大切な条件でした。家具やディスプレイ雑貨もこの家に合わせて刷新したそう。

「念願のログハウスは、
DIYを加えて自分好みに
アレンジしました」

出合ったログハウスは天井が高く、平屋に近い間取り構成や小ぢんまりした広さも気に入りました。せっかく暮らすなら、外出できない分とことん居心地の良いインテリアにしようと、大家さんの許可を得てDIYも加えました。キッチンの面材を白くペイントしたり、棚を設えたり。大きな家具はご主人がコーディネイトし、小物の設えはYURIEさんが担当。自分仕様の住まいに仕上げました。
この空間ではどう過ごそうか、また、どんなインテリアなら楽しいか……。日常を心地よく彩るために手間をかける時間は、とても楽しかったそうです。

  • 大家さんが入居前に交換すると言ってくれた古いキッチンは、自分で好きにアレンジして使いたいと交渉して白くペイント。

  • 「全部が木だとインテリアがほっこりしすぎる」と、床はグレーの塩ビタイルを敷いて、クールな印象をプラスしました。

  • 4畳半ほどの部屋はアウトドアツール専用の収納部屋とし、所有しているモノが一覧できるようにオープン棚を造ってもらいました。

「家時間が長い今、
初めて“暮らす”ことを
経験しているなと実感します」

庭で撮影をし、リモートで打ち合わせする今の日常は、ほとんど家にいなかった以前とは真逆の生活になりました。そんななかで得たことがあります。
それは、“暮らしを営む”楽しさを満喫しているということ。自炊や手作りに費やす時間を持つことができただけでなく、家庭菜園で植物の成長を見守ったり、初めての梅仕事にも挑戦しました。
自然との関わりについても、季節が変化するスピードや様子を一貫して目で追えるので、日々驚きと新鮮さを感じています。「キャンプではできなかったことですね。庭にやってくる鳥や虫にも興味を持つようになりました」とYURIEさん。いずれはまた旅を再開する予定ですが、“今だからできること”にも大きな手ごたえを感じながら、日々を充実させています。

  • 右手のレイズドベッド(底上げしてつくった花壇)には多様なハーブ類、左側は夏野菜。

  • 菜園脇の小さなプランターでは、サルビアやペチュニアなど色鮮やかな夏の花の寄せ植えも。

  • 隣りに住む方からいただいた大量の梅。「とても親切に色々なことを教えてくれるんです」。

一部画像提供/YURIE

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Profile

YURIE(ユリエ) 
アウトドアクリエイター

YURIEさん 写真

1988年群馬県生まれ。趣味で始めたキャンプの様子をInstagramにて紹介し、アウトドアを楽しむ“ソトアソビ”を女性目線で提案。現在はアウトドアに関連して商品の企画プロデュースを手がけるほか、PR業、雑誌の連載なども行う。著書に『THE GLAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~』(KADOKAWA刊)。

https://www.yuriexx67.com/

yuriexx67

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