▼材料
- ・包装紙(長方形。ここでは、市場などで魚を包むのに使われる耐水紙を使用)
- ・台紙(ボール紙などを正方形にカット。包む物がおさまるサイズで)
- ・ひも(ここではサテンリボン5mm幅を使用)
※長さは、作り方の工程6の三角形の高さ×5倍を目安に適宜調整を。ロールのまま作業するなど、長めを意識するのがおすすめ。
「喜んでもらえそうなラッピングを
考えることは、
贈る相手を想う
作業でもあるんです」
包装紙や袋、マスキングテープなど、ラッピングに使える素材を多く扱う雑貨店「stock」を営む傍ら、コラージュ作家としても活動するオギハラさん。好きなことを凝縮した現在のお仕事のルーツは子ども時代にまでさかのぼります。
「当時から、気に入った包装紙は全部保存していて、お店のカウンターで商品が包まれていく様子を眺めているのが大好きだったんです」。
お店を持った今でも、ラッピングのデザインを考えるとわくわくする気持ちは変わりません。「贈り物は中身が主役ですが、ラッピングによって期待感はさらに高まると思うんです。相手の好みを考えながら素材を選び、包む過程は、自分自身も楽しいですね」。
「ラッピングのビギナーさんには
失敗しにくい袋使いがおすすめ。」
ラッピングというと、包装紙で美しく包んだものをイメージする人が多いかもしれません。が、それなりに難易度があり、せっかくの紙を無駄にした経験がある人もいるのでは? オギハラさんは、初心者や手先に自信がない人には、袋がおすすめだと言います。
「袋タイプなら包む過程で失敗することがないですし、仕上げにかわいいひもで結んだり、タグやシールで飾ると個性が加わり、見映えもよくなります。包装紙を使いたい場合は、厚すぎない紙の方が包みやすいですね。いろいろ経験すると、相性のいい素材がわかってきますよ」。
さらに、中身に合わせてラッピング素材を選ぶことも重要なポイント。たとえば、焼き菓子などを包むときは、油染みができない梱包素材が必須。また、強度を軽視すると、包装が破れて中身が落ちるといったハプニングにつながることも。
見た目だけに気をとられず、機能にも配慮して素材や包み方を考えるのが大切です。
「意外な素材も使いながら
自由に楽しむのがおすすめです」
また、せっかく自分でラッピングするのだから、個性やユーモアを加えたいものです。かわいい袋や包みを使うのはもちろんですが、オギハラさんの提案はもっと自由。好きなスタンプを押してオリジナルの包装紙を作ったり、野菜のネット袋や縁日の金魚すくいで使用される袋など、意外なアイテムを取り入れることも多いそう。
「ユニークな素材に出合うと新しいラッピングアイディアが浮かんでくるんです。日頃からいろいろなものに目を向けてストックしておくのがおすすめです」。
ピラミッドのような形が目を引く
三角包みのラッピング
ちょっと目を引く四角錐のラッピング。実はフランスではパティスリーなどでおなじみの包み方で、ケーキやパン数個分くらいのサイズ、重さに適しています。かわいさはもちろん、ひもを底部にまわすので、安定しているのも特長。ひもはアクセントになる色を選ぶときれいです。
▼材料
▼作り方
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vol.2 紙や布で空間や持ち物を飾る
アイディアにクローズアップ
Profile
オギハラナミ Nami Ogihara
コラージュ作家。キッチュでパンチの効いた国内外の雑貨や文具、ラッピング素材などを集めた雑貨店「stock」の店主でもある。コラージュの作品はカレンダーや雑貨に仕立てて店でも販売している。著書に『雑貨&フード ラッピングブック』(誠文堂新光社)、『ラッピングアイデアブック』(朝日新聞出版)など。
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