日々を楽しむ小さな工夫
おもてなしユニット
てとてとさんvol.3
カラフルな食材選びで
ゲストの目も楽しませる料理を。
「てとてと」が開催するホームパーティはすべてオーダーメイド。参加するメンバーの好みやその日のテーマ、季節に合わせてメニューや飲食スタイルを決めていきます。
ビュッフェスタイルで提供する時は、ダイニングテーブルやワークテーブルいっぱいに料理を並べることも。「僕の料理は味はもちろん、見た目や色合いもとても重視しています」と語る豪希さんの言葉通り、並んだ料理はとてもカラフル。例えば紫キャベツやビーツで染めた半熟卵、キンカン、キウイ、パプリカなど、彩りを添える野菜やフルーツをふんだんに使います。また、秋ならリンゴや栗といった旬の素材を積極的に用いることで、華やぎと季節感を加えるように意識しています。
器はおもてなしを完成させる
大切な要素のひとつ
一方、ホームパーティの演出で総指揮をとるのは桃子さんの担当。テーマ設定や構成を考えるところから、食卓に飾る花までのすべてをコーディネイトします。なかでも器はおもてなしの演出に欠かせない重要なアイテム。
「器を選ぶ時は、できるだけ作った方に会いに行き、お話を聞いてから購入するようにしています」。
1点、1点丁寧に選んだ器はキッチン壁面の棚の中に収納。パーティが決まると料理との組み合わせについて、毎回真剣に検討します。
「てとてと」のおもてなしに使われるのは、シンプルなフォルムの器が中心。作家の個性も生かしつつ、鮮やかな料理との相乗効果によって、訪れる人の舌と目を楽しませます。
ゲストの年齢や構成に配慮して
みんながリラックスできる
スタイルに
ホームパーティに参加した人たち同士の会話が弾むように配慮するのも、桃子さんが心掛けていることのひとつ。時には庭先も活用したりと、趣向の異なるコーナーを設けることで、訪れた人が流動的に動き、あちこちで交流が生まれるような空間づくりを意識しているそうです。
例えば、気の置けない友人とその家族を招いたパーティでは、庭を使ったピクニックスタイルを提案。シートを敷いた庭先に座って食べるシチュエーションが非日常を感じさせ、パーティ気分をさらに盛り上げます。小さな子どもが参加するパーティでは、庭にミニテントを張ることも。参加者全員が楽しめる小さな仕掛けが好評です。
見た目にも美しいハーブシロップ
今回は、香りさわやかなハーブシロップの作り方を教えていただきました。冬はぬるめのお湯、夏は冷たい炭酸で希釈するのがおすすめだそう。色鮮やかなグリーンのドリンクはパーティでもちょっとしたサプライズになりそう。季節や好みによって、ハーブの組み合わせを変えて楽しんでみて。
- ▼作り方
-
- 香り高いフレッシュハーブの葉を数種類カットし、ひたひたの水で煮出す。
強火で加熱して沸騰直前に弱火にする。
(ハーブの組み合わせはお好みで自由に楽しんで。おすすめは、比較的手に入りやすいペパーミントやレモングラス) - 水と同量の白ザラ糖を加えて煮溶かす。
- コーヒー用のペーパーフィルターで2を濾す。お好みで食用の緑の天然色素を加えると、さらに鮮やかなグリーンのシロップに。
- 香り高いフレッシュハーブの葉を数種類カットし、ひたひたの水で煮出す。
Fin
次回は、
コラージュ作家
オギハラナミさんに登場いただきます。
Profile
井上豪希 Goki Inoue
井上桃子 Momoko Inoue
夫婦ユニット「株式会社TETOTETO」代表。おもてなし夫婦ユニットとして、自宅でのホームパーティや料理教室などを開催するほか、食材のブランディングやコンサルティングなど食にまつわるさまざまな活動を展開。現在はリアル店舗での食の提供を計画中。
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