日々を楽しむ小さな工夫
料理創作ユニット「Goma」
アラキミカさんvol.3
「数人で使える大きな作業台も備えて
ゲストと楽しめる空間に」
アラキさんが参加する料理創作ユニット「Goma」の活動は、友人たちとのホームパーティーで料理を担当したのが原点。テーマを設けた料理や演出でゲストを喜ばせる工夫をするうちに、自然と仕事につながっていったのだそう。
プライベートでも、ゲストと食を楽しむことを前提に、建築時には大きな作業台をリクエスト。建築家のアイディアで、ダイニングテーブルと合体して大きくできるシステムができ、小さな空間でも料理のセッションや食事が十分に楽しめるスペースになりました。
「好きな小物をあちこちに飾って
自分の気分が上がるようにしました」
カラフルでポップな食の提案が人気の「Goma」ですが、アラキさんのお宅のキッチンを見てみると、そんな作風にもつながる楽しげな雰囲気。マグネットを組み合わせて冷蔵庫の扉にイラストを描いたり、レンジフードに小さなおもちゃを並べてみたり……。「若い頃から買い集めてきたいろいろな“好きな物”が集まっている、“ムダな物が多い場所”なんです」とアラキさん。
キッチンといえば機能性を追求しがちですが、固定されたイメージにとらわれず、自由な空間づくりで料理の場を盛り上げます。
「“洗練されたもの”より
“おもしろいもの”が
似合う家だと思っています」
職業柄、食まわりのアイテムも大好き。特に器は充実しています。
アラキさんがお気に入りと言って見せてくれたのは、どれも色や柄、フォルムなどに「クスッ」と笑ってしまうユニークさをまとったもの。写真左のカラフルな器は、gomaデザインのものです。
「センスの良いシンプルな物に惹かれる気持ちもありますが、わがやでその魅力を生かしてあげられないと思ったら、買わないようにしています」。
アラキさんらしさを大切にした物選びを徹底することで、独創的なセンスが日常の食宅でも生かされています。
子どもと一緒に楽しめるカラフル白玉
白玉をジュースで色づけした目にも楽しいデザート。ジュースの味もつくうえ、白玉をこねるだけの簡単な作業だから、子どもも楽しめます。「何色か作るとよりかわいらしくなります。アイスクリームやフルーツ、餡子を添えたり、シロップ替わりにジュースの中に入れてフルーツポンチ風にしたり、お好みでアレンジしてみてください」。
- ▼材料 (約10玉分)
-
- 白玉粉…20g
- 白砂糖…10g
- お好みのジュースなど…15cc
- ▼作り方
-
- 材料をボウルなどに入れて、手でこねる。耳たぶくらいのやわらかさを目安に、パサつくようなら水を数滴たらしたり、トロトロになってしまったら白玉粉を少量加えたりして調整する。
- 好きな大きさに丸め、沸騰した湯(分量外)に入れて茹でる。
- 白玉が浮いてきた後1~2分そのまま茹でたら、すくって氷水(分量外)を張ったボウルに入れて冷ます。
- お好みのフルーツやシロップなどと一緒に器に盛りつける。
Fin
次回は、
フランス食文化研究家
ペレ信子さんに登場いただきます。
Profile
アラキミカ Mika Araki
中村亮子さんとともに料理創作ユニット「Goma」として活動。料理の提案を始め食器やキッチン雑貨の企画、ワークショップ、イラスト、絵本製作など、食を軸に独創的なアイディアを発信している。著書に『へんてこパンやさん』(フレーベル館)、『Gomaのゆかいな子ども雑貨』(文化出版局刊)、『Gomaのてづくり歳時記』(講談社)など。
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