日々を楽しむ小さな工夫
「テラ・コヤ」建築家・寺林省二さん、
道具店店主・坂本眞紀さんvol.2
「大きさや形を問わず、
何かしら用途が見つかるんです」
素材や機能をじっくり見極めて、生活雑貨を選ぶ寺林さんと奥さまの眞紀さん。特に好きで多用している物のひとつがカゴです。ご夫婦揃って好きなアイテムで、気づけば「テラ・コヤ」の随所に点在しています。
「昔から生活道具として作られてきたものなので、実用品としても優秀。地域によって素材や編み目に特長があったりして楽しいし、自然素材を使って手作りした物はそれぞれに味わいがありますね」。眞紀さんは、ご自身のお店で販売する前に実際に使用してみることも多く、その都度魅力を実感しているそうです。
「耐久性やサイズなど、
それぞれの
特長を生かして便利に収納します」
カゴ類は主に収納ボックスとして活用。大きくて丈夫なものなら食材やビンをごっそり入れたり、浅めのものならトレーのように使ったりと、手持ちのカゴそれぞれの特長を生かして、住まいのあちこちで自在に使いこなしています。
「実は、車のシート脇にも小さなカゴを置いていて、携帯電話やガムなど出しておきたい物をまとめるなど、家以外でも便利に使っていますよ。猫もカゴに入るのが好きなので、要所に置いて居場所をつくってあげています」。
「DIYでアレンジを加えれば
さらに暮らしにフィットします」
カゴの使い道を広げるために、時にはDIYのアレンジを組み合わせることも。浅めのカゴに合わせて木枠を作って引き出しにしたり、米とぎざるなど出番待ちのカゴを飾りながら収納する棚も作りました。デッドスペースになりがちな高い位置に設けたので、目にもとまりやすくて一石二鳥です。
また、編み目がほつれたものをご自身で修繕して使うこともあるそう。手を加えることで愛着も一層深まります。
「テラ・コヤ」流
カゴの使い分けアイディア
カゴの特長に合わせて
しまい方や収納方法を使い分け
- 大きな“御用カゴ”にはお茶缶や調味料、食べかけのお菓子など、隠したいものを一括収納。調味料の小ビンは小さなカゴに入れて仕分けています。
- 状差し(柱や壁に掛けて、受け取った書状などを保管するもの)には、袋の口を留めるのに使うクリップをまとめて取り出しやすくしています。
- 編み目が大きく通気性のいいカゴには野菜のストックを。
写真協力/テラ・コヤ
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vol.3 キッチン道具を機能的に
しまう方法についてクローズアップ
Profile
「テラ・コヤ」
寺林省二さん、坂本眞紀さん
建築家である寺林省二さんの事務所「テラバヤシ・セッケイ・ジムショ」、奥さまの坂本眞紀さんが営む生活道具の店「musubi」、そして、夫妻が娘、猫とともに暮らす家が一体となった職住の場を「テラ・コヤ」と名づけている。寺林さんは建築事務所勤務を経て1998年に独立、2011年に自ら「テラ・コヤ」を設計。眞紀さんは商社、インテリアショップのバイヤーとして勤めた後、2011年に「musubi」をオープン。日常の暮らしに寄り添う“ささやかだけど美しい物”を紹介している。
テラバヤシ・セッケイ・ジムショhttps://terracotta.jp/
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