日々を楽しむ小さな工夫 
料理家・写真家
minokamoさんvol.1

日々を楽しむ小さな工夫010-vol1 何気ない日々の食卓を器選びでもっと楽しく

「まずはお気に入りの器を
見つけてみましょう」

料理家、写真家として活動するminokamoさん。料理の提案とともに、季節やシチュエーションに合わせた盛りつけのアイディアなども紹介しています。
そんなminokamoさんが日々大切にしているのは、料理と同じように、器を楽しむこと。
「まずはお気に入りの器を見つけて、盛りつけてみてくださいね。それだけで料理がおいしく見えてくるし、食事の時間が楽しく感じますよ」。
そのときの気分によって“居酒屋風”“アウトドアスタイル”など、テーマを設けてみるのもおすすめだとか。テーマがあることで、メニューや器選びにいつもとは違う視点が加わって、思いがけないアイディアにつながることがあるそう。
「器を購入するときは、“お寿司屋さん風に盛りつけできそう!”なんて想像しながら選ぶことも多いんですよ」。

「アイディア次第で器の使い道は
どんどん広がります」

大皿から小皿、飯碗、豆皿、ガラス器、漆器……。
minokamoさんは、料理家であるうえに、そもそも器が好きということもあって、素材から形までさまざまな器を所有していますが、「手元にある器だけでも、十分いろいろな使い方が楽しめますよ」と言います。
「たとえば和風のどんぶりに生野菜を盛ればサラダボールになるし、魚料理専用にしがちな長細い皿は、お惣菜を少しずつ盛れば、お店のオードブルのよう。アイディア次第で器の用途は無限に広がりますよ」。

「サイズに迷ったら、6寸や8寸を。
取り皿に、盛り皿に便利なサイズです」

器を購入するとき、大きさで迷いがちですが、minokamoさんのおすすめは、6寸皿(直径18cmの皿)や8寸皿(直径24cmの皿)。
家庭の食卓なら8寸皿があれば、おかずの盛りつけ以外にも、フルーツを盛って卓上を飾ってみたり、ランチのワンプレートにも。6寸皿は副菜を盛るほか、来客時の取り皿にもぴったりのサイズ感です。
「好みの6寸皿に出合うと、その都度1~2枚ずつ購入することが多いです。色柄のバリエーションがあると楽しいし、サイズや形が揃っていれば食卓の上でまとまりがいいうえに、収納もしやすいです」。
minokamoさんが教えてくれたのは、器選びのちょっとしたコツ。「難しく考えず、器を手に取ってみて、どんな料理を乗せるか、どんな場面で使うかを想像することから始めてみては」。

minokamoさんおすすめ
8寸皿盛りつけスタイル

同じサイズでも、つくりはいろいろ。
盛りつけ方で食卓の雰囲気も変わります

写真はいずれも、たっぷりサイズの8寸皿。「深さのある器だと、カレーのほか煮物など汁気のあるものにも使えます」(写真上)。一方、平たい皿に少しずつ料理を盛れば(写真下)、レストランでのひと皿のよう。「たとえばポテトサラダなら、ダイナミックに山盛りにしたり、一口サイズずつ小分けにして盛ったり。同じ器と料理でも、気分が変わって楽しいですよ」。

写真協力/minokamo

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小物づかいにクローズアップ

Profile

minokamo

minokamoさん 写真

岐阜県美濃加茂市出身の郷土料理家・写真家。本やカタログでのレシピ提案と撮影のほか、地域食アドバイザーとして土地の食材を使ったメニュー提案や商品開発も手がける。書籍やイベントで器の盛りつけ提案も多数行う。著書に『ふるさと雑穀のっけごはん』(みらい出版)、2020年9月に郷土料理取材をまとめた『料理旅から、ただいま』(風土舎)が刊行予定。

http://minokamo.info/

minokamo

minokamo(長尾明子)

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