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一時的に借りるローン「つなぎ融資」

融資金が下りるまでの間、一時的に借りるローン

代金支払いと引き換えに品物を渡してもらうのが普通の買い物ですが、マイホームの場合、そう簡単にはいきません。代金を払うためには住宅ローンを借りなければならず、ローンを借りるには、その前提として購入する家を担保にする(抵当権を設定する)必要があります。金融機関は担保なしでは多額の融資を行ないません。そういう時に利用するのが「つなぎ融資」です。

つなぎ融資とは

つなぎ融資は、住宅ローンを申し込んだ金融機関から融資金が下りるまでの間、一時的に借りるローンのこと。このつなぎ融資で、ひとまず代金を支払い、家をあなたの名前で登記します。それにより担保として設定ができ、あとは金融機関から融資金が下りるのを待ちます。受け取ったら、それでつなぎ融資の借り入れを返済します。

つなぎ融資を使うと思わぬ大きな利息負担も

つなぎ融資の金利は、買い手、つまり住宅ローンを組む人が払うのが一般的。市中金利の変動金利程度の低水準のものが主ですが、それでも3,000万円を金利2%で2か月借りただけで、約10万円の利息を払わなければならないことになります。
そこで、新築戸建てやマンションを買う場合には、不動産会社が買い手の代わりに下りる融資金を受け取ることを条件に、代金を払う前に引き渡しや登記を認める「代理受領」という方法を取ることでつなぎ融資を避けることがあります。つなぎ融資を使うか、あるいは代理受領ができるかどうかは、不動産会社の規模や対応によって違いがあるため、事前に確認しておきましょう。

中古住宅を買うときは売り主のつなぎ融資に注意を

また、中古住宅を個人の売り主から買う場合も、つなぎ融資が登場することがあります。売り主が、今の家をあなたに売ってから、次の家を買う“買い換え”の場合、売り主は代金を用意しないことには次の家を買えません。したがって、普通はあなたに今の家を売ったお金で購入するものですが、何らかの事情で、あなたが入居を急いだ場合には、売り主には一時的につなぎ融資(買い換えつなぎ)を利用して代金を用意してもらい、新居に移ってもらわなければなりません。買い主の都合や希望で、売り主につなぎ融資を使ってもらった場合には、あなたと売り主とで金利を半分ずつ分担して支払うこともあります。

この内容は、2015年6月10日現在のものです。
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