繰り上げ返済で利息を軽減
繰り上げ返済は、元金の返済に充当され、
利息を大きく減らすことができます
住宅ローンの返済期間の途中で、毎月やボーナスなどの決まった返済以外に、まとまったお金を返済することを「繰り上げ返済」と言います。繰り上げ返済には2種類あり、全額を返済するのを「全額繰り上げ返済」、一部を返済するのを「一部繰り上げ返済」と言います。
繰り上げ返済のお金は、すべて元金の返済に充当されます。元金が減ることで、その元金にかかる利息がなくなり、当初の予定よりも総返済額が減るなどのメリットがあります。
繰り上げ返済の方法
「一部繰り上げ返済」では、返済方法が「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2つのパターンがあります。それぞれの特徴は次の通りです。
返済期間短縮型
毎月の返済額を変えずに、借入期間を短縮
返済額軽減型
借入期間を変えずに、毎月の返済額を減らす
例)
借入額2,500万円を金利3%、30年返済で、5年後に100万円繰り上げ返済をした場合を試算してみると、期間短縮型では、1年8か月短くなり、利息も約109万円減ります。一方、返済額軽減型では、毎月の返済額が約4,700円減り、利息も約42万円減ります。総返済額では、期間短縮型が約3,686万円、返済額軽減型が約3,752万円になります。
同じ条件なら、期間短縮型の方が総返済額は少なく、繰り上げ返済の効果が大きくなります。さらに、繰り上げ返済は、毎月の返済額に利息の占める割合の大きい早い時期にするほど、利息カットにつながります。複数のローンを組んでいる場合は、金利の高いローンから繰り上げ返済を考えるのがいいでしょう。
繰り上げ返済でチェックしたいポイント
繰り上げ返済をする場合、金融機関によりその条件が異なります。次の点を確認しましょう。
- 手数料の有無
- 繰り上げ返済の額がいくらから可能か
- 手続きの時期や手続き方法
また、期間短縮型では、その後、短縮した期間を延長することができないケースなども金融機関によって決められています。メリットやデメリットを考慮して、自分に合った返済方法を選択しましょう。
この内容は、2015年6月10日現在のものです。
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