リフォームの検討段階で、だいたいの総費用を知りたい方は多いでしょう。リフォームでは、既存の建物の状態によって工事内容が変わるため、現地調査を行わないと正確な費用を算出するのは難しいのが実情です。ただし、それでは事前の計画が立てにくくなってしまいます。ここでは、実際にどのような費用が必要か。さらに目安となる実例やデータをベースに解説します。お役立てください。
リフォームは、商品代・工事費用“以外”にかかるものも含めて検討を!
リフォームは、商品代・工事代以外に特有の費用が追加されます。例えば、既存部分の解体・撤去費や廃材処理費。間取りを変更するなら設計費。工事期間中、仮住まいの家賃や家具・荷物を預けるトランクルーム費用と引越し費用。また解体後に土台の傷みが発覚すれば補修工事も必須です。ちなみに“予期せぬ費用”でもっとも多いのは「着工後に芽生えた新たな要望」を叶える費用。工事中に「ここもキレイに。新しくしたい」と追加依頼するケースが多く見られます。その可能性も含め、全体の1~2割程度の余裕をみた予算組みをおすすめします。
もちろん予算内で内容を調整するという方法もあります。商品や設備のグレードを調整したり、優先度の高い箇所に予算を集中させ、優先度の低い箇所は割り切って対応するなど、柔軟な予算配分が可能です。とはいえ建物の強度を維持するため、絶対に省略できない工事もあります。現況をしっかりみながら検討しましょう。
データでみる、リフォーム費用の目安
ここでは2023~2024年度にパナソニックの「リフォームショップ紹介サービス」をご利用になった事例2,789件をもとにご紹介します。
戸建てのフルリフォーム
リフォーム費用の平均額は1,064万円でした。(完工事例64件のデータによる)
マンションのフルリフォーム
リフォーム費用の平均額は998万円でした。(完工事例94件のデータによる)
リフォームの費用は、内容によって大きく変わります。
| ケース1 | 間取り変更の有無 間取りを大きく変更すると、リフォーム費用が高くなる傾向にあります。 |
|---|---|
| ケース2 | 設備やインテリアにこだわると、リフォーム費用が高くなる傾向にあります。 |
| ケース3 | 耐震工事や断熱性能の強化など、躯体や下地など補強する場合はリフォーム費用が高くなる傾向にあります。 |
例えば、
❶間取りの変更なし/リフォーム費用約1,000万円
❷間取り変更あり/費用約3,000万円
部分リフォームの場合
キッチンリフォーム
リフォーム費用の平均額は234万円。(完工事例285件のデータによる)
LDKのリフォーム
リフォーム費用の平均額は510万円。(完工事例63件のデータによる)
浴室リフォーム
リフォーム費用の平均額は169万円。(完工事例117件のデータによる)
洗面室リフォーム
リフォーム費用の平均額は41万円。(完工事例106件のデータによる)
トイレリフォーム
リフォーム費用の平均額は38万円。(完工事例274件のデータによる)
リフォームの費用は、内容によって大きく変わります。
| ケース1 | 商品の入替えだけでなく、場所(位置)や、配管、配線などを変更するとリフォーム費用が高くなる傾向にあります。 |
|---|---|
| ケース2 | 設備やインテリアにこだわるとリフォーム費用が高くなる傾向にあります。 |
リフォーム費用の考え方は、
先に予算を決めてから、予算内で検討する。
要望をすべて出して、優先順位を決めてリフォームを検討する。
などもできます。
また、家を守るために絶対にしないといけない工事(安全性、法規に基づいた基準)、今後、長年住むためにしておいた方がよい工事、快適に住まうための工事など、「家自体の耐久性、安全性を確保するためのリフォーム」+「より快適で素敵に暮らすためのリフォーム」のバランスを取りながら、「あと、何十年暮らすのか」「ライフスタイルの変化は?」なども視野に入れて、検討されるとよいでしょう。
さて、リフォーム費用の目安のようなものはイメージがついたでしょうか。さらに詳しく知りたい方は、こちらから。
パナソニックの「リフォームショップ紹介サービス」では、リフォームのコンシェルジュが、リフォームしたいけど、どうしたらいいかわからない。いくらくらいかかるのかしら?そんなご相談から承っています。リフォーム内容にあったリフォーム会社をご紹介し、予算や今後の計画のご相談も承ります。
この内容は2025年9月現在のものです。
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