2021/02/10
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冬に多い住宅火災の原因と
リフォームで考えたい「火災対策」
寒くなると暖房機器の利用が増えます。ストーブなどの暖房機器による火災は、住宅火災の中でも多くを占めます。リフォームの際は、火災に対する備えも一緒に考えたいですね。万が一の火災に備える設備、機器をご紹介します。
冬は住宅火災の割合が増加
消防白書によると、令和元年中に建物火災で亡くなった人は、8割以上が住宅というデータがあります※。
秋から冬にかけて空気が乾燥し、建物や家具などに蓄えられている水分量も少なくなることから、少しの火の気で大きな火事につながることも。また、冬はストーブなどの暖房機器を使う機会が多くなることも火災が増える原因です。住宅火災で多い出火原因は、たばこ、ストーブ、電気機器、コンロの順になっています。
暖房機器の火災では、電気ストーブによる火災が多く発生しています。火を使わないから大丈夫と思っている方が多いようですが、電気ストーブに布団や衣類などが接触することで燃え移り、火災が発生します。
ストーブを利用する際は、カーテンなどの燃えやすいものの近くで使わない、就寝前にはスイッチを切るなどの対策を徹底しましょう。
- ※令和2年版 消防白書「火災予防」より
逃げ遅れを防ぐ住宅用火災警報器
住宅火災で亡くなる原因は逃げ遅れが半数近くを占めています※。発見が遅れ、気づいた時には火煙が回り、逃げ道がなくなるということも。また、火災による死者数は、0時から6時までの就寝時間帯が全時間帯の平均の1.4倍※と多くなっています。
逃げ遅れを防ぐためには、「住宅用火災警報器」が有効です。連動型の住宅用火災警報器なら、火元以外の離れた部屋にも火災をお知らせ、住宅用火災警報器のあかりが点灯して夜間の避難をサポートします。
- ※令和2年版 消防白書「火災予防」より
消し忘れを防ぐセンサー付きのコンロ
コンロによる火災は、全火災の7.7%を占め※、特にガスコンロによる火災が多く、出火原因は消し忘れが最も多くなっています。
一般的に天ぷら油は、360度から380度以上になると自然発火すると言われています。また煮物などでも長時間火にかけ続けることで空焚き状態になり、発火につながることがあります。
平成20年以降に製造されたガスコンロには、「Siセンサー」の機能が付いています。鍋底が異常な温度になった時や一定時間つけっ放しになっている時は自動で火を消してくれます。
IHクッキングヒーターは、安全装置が付いているのはもちろん、火を使わないので調理中の衣類への燃え移りや、やけどなどの事故が防げます。火災に対する安心感だけでなく、お手入れ性や操作性の良さなどからも選ばれています。
- ※令和2年版 消防白書「火災予防」より
コンセントからの発火を防ぐコンセント
電気設備機器による火災の多くは、コンセントと差し込みプラグの金属接続部の過熱が原因です。タコ足配線や、プラグの差し込みが不十分だったり、消費電力が大きい機器を複数つないでいることにより、異常発熱が起こります。
また、コンセントにプラグを長時間差し込んだままにしておくと、コンセントとプラグの間にホコリがたまります。そのホコリが湿気を吸収すると、通電している電気によって発火するトラッキング火災の原因になります。特に冬場は空気が乾燥しているため、トラッキングが発火源となることがあります。
「感熱お知らせコンセント」は、コンセント内部の異常な過熱を検知し、音とランプでお知らせ、さらに温度が上昇すると電気を自動で遮断します。長時間コンセントを差し続ける冷蔵庫やテレビ、ヒーターなどの家電製品の場合、特におすすめです。