住宅リフォームのヒント集

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2023/12/27

愛犬が夏にぐったり…リフォームで考えたい、暑さ・熱中症から守る方法

イヌは暑さに弱い動物です。近年の猛暑続きで、熱中症予防を喚起するニュースをよく目にします。人間にとってもつらい酷暑ですが、イヌにとっても深刻な問題です。大切な愛犬を熱中症から守り、夏を快適に過ごせるように考えたいですね。

夏の暑さはイヌの大敵!小さな油断が愛犬の命の危機を招く

人間と違ってイヌは汗による体温調節をほとんどせず、呼吸によって熱を発するため、熱中症にかかる危険性は人間よりも高いといわれています。人間なら我慢できる暑さでも、イヌにとっては生命の危機につながりかねません。

夏場、エアコンを切った部屋の室温は思った以上に速く上昇することがあります。普段は窓を開けて風通しを良くして快適な状態でも、外出などで窓を閉めきる時は、エアコンで温度や湿度の調整をしましょう。

その場合、エアコンをつける時間が長くなるので、省エネ性能の高いものにしたいですね。ただし、人を検知する機能がついているエアコンの場合、イヌを検知できずに電源を切ったり、一定の時間が経つと自動で電源を切ったりするものもあるので注意が必要です。

快適な部屋を探して、自由に行き来できるペットドア

夏の暑さ対策には、エアコンを上手に活用することが大切です。しかし、いくらイヌが暑さに弱いからといっても、冷えすぎもよくありません。リフォームのときにドアをペットドア(小さなくぐり戸付きドア)に交換すれば、エアコンのない部屋にもイヌが自由に行き来できます。快適な場所に自分で移動できるようにしておきたいですね。

また、暑い季節のイヌの居場所は窓から少し離れた直射日光が当たらないところに設置し、温度管理をしやすくするのも良いでしょう。壁面収納キュビオスで収納とケージ置き場を組み合わせて作れば、愛犬のグッズもスッキリ収まります。

愛犬にとって快適な床材を選ぶ

フローリングなら夏はヒンヤリして快適に過ごしやすくなります。部分的に涼しいタイル張りのスペースを設けるのも暑さ対策のひとつです。床暖房対応フローリングなら、冬は床暖房を付ければ暖かく過ごせます。

フローリングを選ぶときは、イヌのひっかき傷や汚れにつよい床材にすると、お手入れがしやすくなります。掃除がしやすい、夏はサラサラして気持ちがいいフローリングですが、愛犬にとっては滑りやすいので注意が必要です。ほこりや抜け毛で滑らないようにこまめに掃除し、滑りに配慮したイヌにやさしいフローリングを選択して、愛犬が滑らない工夫をしてあげたいですね。

熱交換型換気で、愛犬の健康と省エネにも配慮

イヌは、湿度が高すぎると口の呼吸による体温調節が難しくなり、湿度が低すぎると呼吸器や皮膚の病気になりやすいため、適度な室温、湿度を保つようにしましょう。リフォームの際には換気システムの見直しもおすすめです。
住まいで最も採用されている換気システムは、外気をそのままの温度・湿度で室内に取り込むものです。熱交換気なら外気をあらかじめ室温に近づけて給気し、屋外の湿気の影響も受けにくくするため、室内の快適な温度・湿度を保ったままの換気を実現します。換気による熱ロスが少ないのでエアコン費用の節約にもつながります。

雨水を使った打ち水でまわりをひんやり冷却

打ち水は、気化熱による冷却効果があります。日が当たって熱くなった外壁やエアコンの室外機周辺に打ち水することで、室内を快適に保ちやすく愛犬の熱中症対策にもつながります。こんなとき、水道水を節水して水まきができる雨水貯留タンク「レインセラー」があるとエコ活動にもつながります。

監修

いしまるあきこさん

一級建築士 ・猫シッター

代表を務める 一級建築士事務所ねこのいえ設計室では、建築士の視点で猫と犬との住まいの設計・アドバイスと小規模リフォームの施工も行っている。猫シッター「ねこのいえ」では猫と犬のシッターだけではなく、お世話方法や暮らし方のアドバイスも。建築士と猫シッター2つの視点で猫と犬の行動や習性をふまえ、人と猫と犬がバランスよく快適で安全に暮らせる住まいを提案している。パナソニックの犬猫向き「わんにゃんSmile」建材を監修。

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