2023/12/27
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子どもの独立を機に、「減築」リフォームで
ゆとりある暮らしを実現

床面積を減らしコンパクトな住まいにする「減築」。ライフスタイルの変化で使わなくなった部屋を整理したり、耐震性を高めたり、暮らしやすい住まいを実現できます。2階部分をすべて撤去する場合は、階段がなくなり、移動がラクになることもメリットです。
ライフスタイルに合わせて、減築リフォーム
減築とは、使わなくなった部屋を撤去したり、2階建てを平屋にするなど、床面積を減らすことです。子どもが独立して部屋が余っている、仕事をリタイアして家で過ごす時間が長くなった――など、ライフスタイルが変わった時に、減築リフォームを考えてみるのもいいかもしれません。
部屋数が減ることで、暮らしが窮屈になるのでは?と心配になるかもしれませんが、その分、庭を広げたり、部屋を1つにまとめてゆったり広々と過ごすなど、より豊かな暮らしが可能になります。
掃除はラクラク、光熱費も削減。“手ごろな広さ”の魅力

家族が減っても広い家に住み続けていると、いろいろ負担がかかります。部屋数が多いと掃除は大変だし、照明の消し忘れに気がつかなかったりすることも。また、部屋が広いとエアコンなどの電気代も気になります。

減築リフォームをすることで、部屋の日当たりや、風通しが良くなることもあります。日当たりがいいと照明をつける時間が減って電気代が節約できます。さらに、リビングに引戸を設置して、エアコンを使うときだけ部屋を仕切れば、節電効果が期待できます。
減築リフォームは、耐震性を見直すチャンス
2階建て住宅で、子どもが独立して部屋が余っている。こういった場合、2階部分を撤去すれば、荷重が大幅に減るため、耐震性が向上する場合があります。もちろん必要な壁までなくしてしまっては逆効果なので、専門家に見てもらう必要はありますが、減築リフォームは、住まいの安全性を見直す絶好の機会になります。
耐震基準に適合させるリフォームをした場合は、所得税の控除や、固定資産税が減額される場合があります。
メンテナンス費用も軽減。気になる部分は同時にリフォームを

住まいに定期的なメンテナンスは欠かせませんが、部屋数が減れば、それだけメンテナンスの手間や費用が軽減できます。また減築に合わせて、家を総点検し、気になる部分をリフォームすれば、次のメンテナンス時期まで、安心して暮らすことができます。
例えば電気配線。コンセントの数が足りずに、家じゅうたこ足配線になっていませんか?古くなった配線を放置すると、差し込み口がゆるくなったり、ほこりがたまって火災の原因になることも。
使いやすい高さにスイッチを移動させたり、引っかかったら挿し込み口からすぐに外れるマグネットタイプのコンセントを取り入れるなど、スイッチやコンセントの位置や形態なども見直せば、無駄な配線が避けられ、より安心して暮らせます。
USBから直接充電できるコンセントがあると、枕元でスマートフォンなどの充電ができるので便利です。
バリアフリーは家族みんなが喜ぶやさしいデザイン

バリアフリーも減築リフォームで考えておきたいポイントです。段差をなくしてフラットにした床にすれば、自分たちだけでなく、孫が遊びに来た時も引っかかる心配がなく安心です。
他にも、すべりにくい浴室でバスタイムを楽しむなど、リフォームをすることで、前向きに人生を豊かに過ごせます。
シニアにとって安全な住まいは、家族みんなが安心できるうれしい住まいでもあります。
監修協力

前海 佐季子(まえうみ さきこ)さん
沖縄県で活動する住まいコンサルタント。一級建築士・インテリアコーディネーターとして20年に渡り約120件のマイホーム建築に尽力。経験に加え、住まいの悩みを心理学・脳科学を使って解決。学んだ"空間デザイン心理学®"に基づいたカウンセリングで「世の中の悩めるお母さんたちの力になりたい」と、2021年に独立。「模様替え」からリノベーション設計まで幅広く、数々の住まいの悩みや家庭内のトラブル解決に努める。空間デザイン心理士®、2児の母。