介護されるご家族が直面する様々な質問やお悩みを解消するポイントをまとめました。
要介護認定の結果がどうなるかは、その後の介護を行ううえで、とても重要です。認定結果が出てから「こんなはずでは……」と頭を抱えることにならないよう、しっかりと準備をしましょう。
要介護認定調査を受ける前には、次のような点を心がけましょう。
認定調査の際、質問される項目の数は全部で50以上もあります。何を質問されるのかわからないまま、矢継ぎ早の質問に答えようとすると、普段から思っていることでもうまく伝えられないものです。どんなことについて質問されるのかを事前に調べて、自分なりに回答を整理しておきましょう。
誰が、いつ、どのような介護を行っているのかについて、普段からなるべく細かくメモを取るようにしましょう。特に要介護者が認知症などで混乱がある場合は、それらの行動を記録しておき、調査当日に調査員に手渡すと、当日の様子だけではわからないことも伝えることが可能です。
介護日記などをつけている場合は、特に気になる出来事があった日に付箋を貼っておき、調査員に見てもらうのもオススメです。
要介護認定の際の判断基準の一つである主治医の診断書には、必ずしもすべての既往歴が書かれるわけではありません。介護を行ううえで、気になる病気や怪我の既往歴がある場合は、なるべく細かくメモに取っておき、調査当日に調査員に手渡しましょう。
「何について、どう困っているか」をできるだけ詳しく伝えることで、より正確な調査を行ってもらうことが可能となります。なるべく細かくメモに取っておき、調査当日に調査員に手渡しましょう。
この際、「要介護者が困っていること、不便に感じていること」「介護家族が困っていること、不便に感じていること」の2つに分けて要点を整理しておくと、スムーズに説明できます。
要介護者のなかにはプライドが高く、困っていることや不自由していることを他人に知られることに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。調査員に家族が困りごとなどを伝えること自体を拒否したり、調査当日に家族と違うことを話し始めて調査が混乱することも珍しくありません。
要介護者のこうした気持ちに配慮し、特にメモ等を活用して、調査当日に調査員に手渡しましょう。