みんなの介護相談 Q&A

介護されるご家族が直面する様々な質問やお悩みを解消するポイントをまとめました。

「介護保険について知っておきたいこと」編

Qそもそも、介護保険ってどういうものなんですか?

A要介護状態になった高齢者やその家族を社会全体で支えるため、2000年4月に作られた制度です。

介護保険は、高齢者に介護が必要になったとしても、住み慣れた地域や家庭で自分らしく生活できるよう、また、介護をしている家族の負担が軽減されるよう、みんなで保険を出し合って社会全体で介護を支え合う仕組みとして2000年4月に作られた制度です。

介護をサポートするためのさまざまなサービスを、1割負担(一部の高額所得者は2割負担)で利用することが可能です。

介護保険制度の担い手であり、ユーザーでもある「被保険者」は、40歳以上の国民すべて。介護保険のサービスを利用するためには、要介護認定調査を受け、「要支援1~2」「要介護1~5」と認定される必要があります。

介護保険制度を運営する「保険者」は市区町村が担当しており、主に下記のような役割を果たしています。

  • ・保険料の金額を決めて、被保険者から集める。
  • ・65歳以上の第1号被保険者に介護保険証を交付する。
  • ・被保険者の申請に基づき、要介護認定を行う。
  • ・「要支援1~2」「要介護1~5」と認定した被保険者の所得状況に合わせて、サービスを利用した場合の自己負担が1割か2割かを決め、負担割合証として交付する。
  • ・地域包括支援センターを運営する。
  • ・3年ごとに「介護保険事業計画書」を策定し、サービスの確保や整備を行う。

要介護者に対して実際にサービスを行うのは「サービス事業者」。

市区町村から指定を受けた民間企業、社会福祉法人、医療法人、NPO法人などが、地域包括支援センターやケアマネジャーが作成したケアプラン(要介護者をどのように介護するのかをまとめた計画書)に基づき、さまざまなサービスを提供しています。

上記は、いわゆる「公的な介護保険」についての説明です。これとは別に、保険会社などと独自に契約を結ぶ「民間の介護保険」というものもあり、契約に定められた心身状態になった場合、一時金や年金がもらえるといった内容となっています。

この「契約に定められた心身状態」は、保険会社や加入する保険によって大きく異なります。公的な介護保険の「要支援1~2」「要介護1~5」といった要介護度と連動しないものも多いので、加入の際はパンフレットや契約書をよく確認しましょう。

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