介護されるご家族が直面する様々な質問やお悩みを解消するポイントをまとめました。
要介護認定の当日、どのような受け答えをするかも、認定結果にかかわってくるポイントとなります。
要介護認定調査を受ける当日は、次のような点を心がけましょう。
要介護者だけで認定調査を受けると、プライドや思いこみなどのために普段できないことでも「できる」と答えてしまうことが珍しくありません。調査当日は必ず家族が立ち会い、実情を詳しく伝えましょう。また、担当のケアマネジャーにもご相談ください。
要介護度認定調査票には特記事項を記入する欄があり、要介護者の日頃の様子や行動などの具体的な記入があれば、介護認定審査委員会で要介護度を検討する際の参考としてもらえます。調査員から質問されることだけではなく、気づいたことや日常生活で困っていることなどがあれば、どんどん伝えて、特記事項に書いてもらいましょう。
困っているという状況を伝えるだけでは、調査員も正確な判断をすることはできません。「足の力が弱くなったので、洋式トイレでも手すりがないと立ち上がれない」「関節痛で膝が痛くて曲がりにくいので、和式トイレが使えない」「大たい骨を骨折して人工骨を入れる手術をしたため、股関節が開きにくい」など、できるだけ状況を具体的に伝えるようにしましょう。
要介護者まかせで実際の介護状況より控えめに伝えてしまうと、適切な要介護認定を受けることができなくなってしまいます。また逆に、要介護度を上げてもらおうと思って実際よりオーバーに伝えてしまうと、介護認定審査委員会で「主治医の意見書と合わない」と判断され、再調査を受けることにもなりかねません。
調査員からの質問には、できるだけ正直に、ありのままの状況を正しく伝えるように心がけましょう。