日々を楽しむ小さな工夫 
整理収納アドバイザー Emiさんvol.1

日々を楽しむ小さな工夫030-vol1 “心地いい暮らし”は、実生活の不便や悩みを解決することから始まる

「子どもの頃から家事や住まいに
関心がありました」

整理収納アドバイザーであり、ライフスタイルショップのオーナー、そして二児の母でもあるEmiさん。衣食住にまつわるオリジナル商品開発やショップ運営を行うほか、書籍や雑誌などを通じて、暮らしを快適にする幅広いアイディアを発信し続けています。
「実は昔から母が買ってきた主婦向け雑誌をよく読んでいて……。生活にまつわるアイディアを知るのが元々好きだったんです」。
小さな頃から“暮らし”全般に関心があったEmiさんですが、本格的にキャリアがスタートしたのは、新卒で大手通販会社に就職した時から。収納商品を企画開発する部署に配属されたのを機に、日常生活に生じる悩みや不便さを見つめ、商品づくりに生かす日々が始まりました。在籍中に整理収納アドバイザーの資格を取得し、プライベートでもインテリアや収納について発信するブログを開設。結婚、出産も経て独立し、自身の会社を立ち上げてからは、提案の幅をさらに広げる日々です。

「家族がストレスなく行動できる
仕掛けづくりが、
私にとっての整理収納です」

整理収納の分野に広く携わるEmiさんですが、“住まいを整える”のに必要なのは、“見た目を整える”ことではないと言います。
「大切なのは、家族がいきいきと暮らせる住まいであること。ストレスなく、やりたいことがサッとできる環境が理想的だと思います」。
例えば、子どもがすぐに工作や勉強に取り掛かれるスペースがあったり、必要な調理器具がすぐに出し入れできるキッチン……。家族がアクションをおこしやすい住まいなら、日々の暮らしもスムーズです。
「とはいえ、どう工夫しても“きれい”が長続きしないことってありますよね。それは、使いこなせない家族が悪いのではなく、“仕組みが合っていない”だけ」とEmiさん。毎日のことだから、快適さを無理に維持するのはストレス。自分や家族の性質に合ったしまい方や場所、取り出しやすさなどを総合的に考えて、一連の動作がスムーズに進むようになるまでは、トライ&エラーを繰り返すのがポイントだそう。

子どもの目線から片付けやすさを考える

現在12歳の双子のお子さん用の衣類収納。ジャンル別に仕分けしやすいよう、引き出しにイラストで記しているのがポイント。文字で記すよりもパッとひと目で認識できるので、お片付けのハードルが低くなります。また、引き出しを置いたのは洗濯機からも脱衣場からも近い洗面スペースなので、出し入れの動作がスムーズ。「保育園児だった時から、ずっとこの方法で収納しています」。

画像提供/OURHOME

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整理についてクローズアップ

Profile

Emi

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整理収納アドバイザー。双子の母。大手通販会社にて商品企画をしながら、結婚を機に2008年にブログ『OURHOME』をスタート。独立後は暮らしの情報発信とオリジナル企画商品を扱うショップ「OURHOME」(兵庫県・西宮)をオープン。みつかる、私たち家族の"ちょうどいい"暮らしを軸に、著書やSNS、ショップなどを通じて、情報を発信している。著書に『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』『マイノートのつくりかた』(ともに大和書房刊)、『OURHOME ~子どもと一緒にすっきり暮らす~』、『私がラクする家事時間』(ともにワニブックス刊)ほか多数。

https://ourhome305.com

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