日々を楽しむ小さな工夫
切り絵作家 YUYAさん
パン・お菓子研究家 スパロウ圭子さんvol.2
「床上にモノが増えないように、
壁面に棚を作りました。
それぞれの棚を決めて
自由に使っています」
仕事場は2階の1室を共有しています。作品やデザイン制作、おふたりで営むアトリエ・フォークに関する事務作業、在庫管理などを行う場で、一日の長い時間をここで過ごすそう。
室内は背中合わせにデスクを据えた集中しやすいレイアウト。それぞれのデスクまわりに仕事道具を配置していますが、1階のLDK同様、ここでも造りつけの壁面収納が大活躍です。
「すでにデスクなどがあるので、これ以上床面積を減らさないよう、頭上にぐるりとボックス型の本棚を設けました。その上には、商品サンプルや個展の設営道具なども置いています」とYUYAさん。
高い位置なので動線を邪魔せず、見た目もすっきり。ふたりで振り分け、それぞれが思うように使っているそうです。
「整え方にも気を配って、
気分よく過ごせるようにしています」
切り絵の材料や道具、資料本、書類、そして商品サンプルやPCなど、6畳ほどの仕事場には実にたくさんのモノが集まっていますが、不思議と圧迫感はなく、すっきり整っています。
デッドスペースを活用した壁面収納はもちろん、見え方を考えた収納の仕方にもそのポイントがあるようです。メモを貼るバランスやきれいな本の積み方、ちょっとした小物の並べ方にも少し気を配ることで、モノが美しく映えて気持ちよく整った空間に。
室内には民芸の器や郷土玩具のディスプレイもちらほら。お気に入りの品々に癒されながら、快適な仕事時間を過ごしています。
壁面に本棚を造りつけて資料を収納し、
床やデスクをすっきり整理
仕事にまつわるモノがたくさんありますが、高い位置に設けた壁面収納が“すっきり”に一役かっています。
- 左側がYUYAさんの、右側がスパロウ圭子さんのスペース。突き当りにはアトリエ・フォークの商品のストックやサンプルなどを管理。
- 頭上の本棚には、仕事に使う資料本やファイルなどがずらりと並びます。
- 天井板をはずしているので開放感があり、本棚の上にさらにモノを置く余裕も。本棚の上に並んだ箱は「煩雑に見えないようにデザインを揃え、ラベリングして中身がわかりやすいようにしています」。
空間の無駄が出ない
ジャストサイズの家具を手作り
「限られた空間を無駄なく使えるように」と、DIY得意なYUYAさんが作った家具が大活躍。
- もともと本棚にするつもりで作った棚。既存の箱がぴったり収まり、現在は商品サンプルのストックを収納。
- スパロウ圭子さんの事務作業用。空きスペースの幅に合わせたサイズで、なおかつ、持っていた引き出しが入るように作りました。
仕事の合間に癒しを生む、
お気に入りのディスプレイコーナーも
仕事の合間に眺めようと、YUYAさんが壁面に棚をつけ、海外の民芸品などを飾った特設コーナーにしました。YUYAさんを癒し、励ましてくれる同志のような存在になのだとか。
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vol.3 お気に入りと暮らす
空間の作り方にクローズアップ
Profile
YUYA・スパロウ圭子
YUYA・Keiko Sparrow
個展の開催や各種媒体でのイラスト・デザインの仕事、商品制作など幅広く活動する切り絵作家のYUYAと、天然酵母を中心としたパンやお菓子、ジャムの販売や教室などを行うパン・お菓子研究家のスパロウ圭子。夫婦で東京・中野の「アトリエ・フォーク」を運営している。
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