日々を楽しむ小さな工夫
アウトドアクリエイター
YURIEさんvol.3
「いいアイディアが沸くように、
心地よい空間で仕事をしたいですね」
YURIEさんの暮らすログハウスは2LDK+屋根裏部屋。空間の広さや雰囲気に合わせ、目的やイメージを持って部屋づくりをしています。
住まいのメインとなるLDKは、仕事場としても機能し、1日の多くを過ごす場所。
「仕事ではアウトドア商品などのデザイン案を練ったりもしますし、いいアイディアが沸く気持ちのいい場所であって欲しいんです。生活感はできるだけ消して、いつも整っているように心がけています」。
天井の高さを生かして、念願だった大きな照明でインパクトを出したほか、ご主人が選んだ北欧の家具、お気に入りのラグで仕立てたタペストリー、ガラス雑貨、郷土玩具など、さまざまなスタイルのお気に入りアイテムをみごとに調和させ、日常の暮らしに特別感を装っています。
「三角屋根のロフトは、
秘密基地のような雰囲気を
生かして籠る趣味部屋に」
「屋根裏部屋っていうだけでワクワクしませんか?」とYURIEさん。このログハウスの特長的な空間でもある屋根裏部屋は、物件を見たときから気に入って「映画を観たり本を読んだりしよう」と趣味の籠り部屋をイメージ。天井の高さに合わせてDIYしたローソファーを配置して、プロジェクター用にカーテンをサッと引くだけのスクリーンを用意したり、本棚を設えたり……。また、周囲には旅先で手に入れた品を飾るなどして、YURIEさんの“好き”を集めた部屋にしました。
一方、1階の4畳半ほどの部屋は、アウトドアツールの収納に徹しています。実用重視ですが、こだわって集めたツールの数々が特注のオープン棚に一覧でき、旅への期待感を搔き立てる空間です。
「夜はベッドに入って
ゆっくりお茶を飲んだり、
本を読んだり」
「家でもっとワクワクしたい」という発想でインテリアを整えているYURIEさん。最近新たに整えたのが寝室です。アーミッシュの映画を観てからずっとキルトが気になっていて、長い家時間が続くこの機会がチャンスと、アーミッシュキルトを主役に据えたカントリースタイルで部屋づくりをしました。ぬくもり感あふれる雰囲気のなかでゆっくりお茶を飲み、読書を楽しむことをイメージしていて、壁面にはカップを置ける棚を新たに設えています。
過ごし方を具体的にイメージして部屋づくりをすることで、インテリアのコンセプトが一層鮮明になり、各部屋に入ればたちまちその世界観に浸ることができます。
なかなか遠出がしづらい今だからこそ、家で過ごす時間をとことん満喫中! いずれ来る旅生活に備えて、行き先を思い描きながら、ワクワク感を持って住空間を整えています。
Fin
次回は、切り絵作家のYUYAさんと
「食のアトリエ・スパロウ」主宰の
スパロウ圭子さんの
お住まいをご紹介します。
Profile
YURIE(ユリエ)
アウトドアクリエイター
1988年群馬県生まれ。趣味で始めたキャンプの様子をInstagramにて紹介し、アウトドアを楽しむ“ソトアソビ”を女性目線で提案。現在はアウトドアに関連して商品の企画プロデュースを手がけるほか、PR業、雑誌の連載なども行う。著書に『THE GLAMPING STYLE ~YURIEの週末ソトアソビ~』(KADOKAWA刊)。
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