日々を楽しむ小さな工夫 
エッセイスト・整理収納アドバイザー 
柳沢小実さんvol.1

日々を楽しむ小さな工夫018-vol1 衣類の出し入れもスムーズに。ラクに衣替えする仕掛けづくり

「その時期に身に着ける衣類だけを
クローゼットに並べるようにしています」

エッセイストで整理収納アドバイザーの資格も持つ柳沢さん。おいしいものやかわいいもの、快適に暮らすコツを追求するのが好きで、生活にまつわるモノやコトを中心に執筆活動をしています。
ファッションも大好きで、服と快適につき合うことも大切なテーマです。その工夫のひとつが、簡潔で便利な衣替え。面倒な片づけも、混み合って使いづらいクローゼットもストレスなので、作業のしやすさとライフスタイルに合わせたルーティーンをつくっています。
「春夏物、秋冬物と2回に分けて衣替えされる方が多いと思いますが、私はクローゼットにその時着られる服だけを並べておきたいので、もう少し細かいタイミングで行っています。その方が1回ずつの負担が少なくなるし、衣替えの際にやっておきたい作業にきちんと向き合えるんです」。

「次のシーズンに残すかどうかの見直しも
衣替えのルーティーンに入れています」

柳沢さんの場合3シーズン着られる衣類が多いので、実は大方の衣類は定位置に収納したまま。それ以外の季節物を少しずつ出し入れするのが基本スタイルです。
具体的な流れとしては、3月頃に厚手のニットやコートなどをしまう→5月頃に薄手のコートや薄手のニットしまう→夏に真夏服を出す→9月頃に夏服と薄手のコートを入れ替え→12月に厚手のニットやコートなどを出す、といった具合。
かさばるコート類はクリーニングに出したときに、有料サービスで預かってもらうそう。
そのほか、衣類の見直しもこの流れにのせて。十分着尽くした衣類、もう着ないと判断したものは切ってウエスにしたり、状態のいいものは人に譲ったりと、クローゼットに不用品を溜めないルーティーンをこなす機会としています。一度自分がやりやすい流れをつくれば、あとはラク。
「衣類の量や種類は人によってさまざまなので、自分に合わせた流れを考えてみるのがおすすめです」。

季節の小物はカゴに入れて
取り出しも入れ替えも簡単に

ストールなどの巻き物や帽子など季節感のあるファッション小物は、カゴにまとめるのが柳沢さんの基本収納。オープンなので取り出しやすいし、衣替えのときもオンシーズンの同アイテムをすっぽり入れ替えるだけなので簡単です。

インテリアの衣替えも
コンパクトに

インテリアの衣替えも、柳沢さんの定番は簡潔。「収納場所をとる布物はポイントを絞って衣替えします」と柳沢さん。メインはクッションカバーと家での仕事で一年中マストなひざかけです。年2回替えて、ほんのり季節感をリセット。スリッパはオールシーズン使える素材を選び、冬は厚手のソックスを活用するなどして調整します。これで、場所も時間もコンパクトに。その分、最近は季節の花のサブスクリプションを利用して季節の彩りを楽しんでいるそうです。

next

vol.2 クローゼット内の
使い方にクローズアップ

Profile

柳沢小実 Konomi Yanagisawa

柳沢小実さん 写真

エッセイスト。整理収納アドバイザー。ファッションや料理、器、インテリア、旅など多くの趣味を持ち、それらにまつわる著書は30冊以上。もともと片づけが苦手だったのを克服して以来、収納に楽しみを見出し、整理収納アドバイザー1級を取得。ストレスなく身軽に暮らすためのアイディアを常に考え、提案している。
近著に『おうち時間の作り方』(だいわ文庫)、「これからの暮らし計画』(大和書房)など

https://www.furarifurari.com/

tokyo_taipei

すむすむはSNSでも
住まいに関する情報をお届け!
ぜひフォローください