日々を楽しむ小さな工夫
フードユニット「ごはん同盟」vol.3
「自炊の回数が増えたので
具だくさんのお味噌汁が活躍します」
これまで、「ごはん同盟」の日常の食卓は、“ごはんにお味噌汁、副菜は2品程度+ごはんのお供をたくさん”が基本スタイルでした。 外出が減り、3食を自宅でいただくことが多くなった今は、少しずつ変化しつつあると言います。炊飯でいえば、1話でも登場したように1日中あたたかいごはんがいただける炊飯器の活躍が増えたこと。食事内容では「ごはんとお味噌汁で十分に成り立つ構成にするようになりました」とのりこさん。お味噌汁にはたっぷりの野菜のほか、出汁をとったいりこをそのまま具として残したり、卵を入れたりと、タンパク質もとれるようにします。そして、ぜひ真似してみたいのが“追い具”の発想。
「毎度の食事でお味噌汁を作るのではなく、朝たっぷり作って昼と夜は少しずつ具を足しながら変化をつけるんです」。
小さくカットした高野豆腐や切干大根などの乾物、冷凍保存しているきのこ類などを便利に使い、栄養も満足感もたっぷりの食卓です。
「“ごはんのお供”の
バリエーションも増えました」
もちろん、“ごはんのお供”は変わらず必須アイテムとして食卓に並びます。以前からの定番は、塩、米麴、米を3:5:8の割合で混ぜて漬け床とする三五八漬けや自家製の酸っぱい梅干し、卵の黄身のしょう油漬け、そして厳選したおいしい海苔など。三五八の漬け床は新潟のご主人の実家から分けてもらい、季節の野菜のほか肉や魚をつけ焼きしたり、鍋の味つけにも使うそう。
「家での食事回数が増えた最近では、改めてぬか漬けの魅力を見直したり、鮭を焼いてざっくりほぐしたものを冷凍庫にストックするようになりました。じゃこも常備しておいて、タンパク質もとれる便利な食材として活用していますね」。
環境の変化に合わせておうちごはんの新たな楽しみを見出しています。
今でも定番の思い出の味。
「鮭の焼き漬け」
おふたりの食卓に登場する定番の副菜のひとつ、「鮭の焼き漬け」。のりこさんの実家の仕出し弁当のメニューのひとつでもあり、子どもの頃から食べてきた思い出の味です。漬けだれの味がしみ込んだ鮭は、シンプルながらごはんがどんどん進むおいしさ。ぜひお試しを。
- ▼材料(約10玉分)
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- 生鮭の切り身…4切〈漬けだれ〉
- しょう油…大さじ4
- みりん、中ざら糖、酒…各大さじ2
- ▼作り方
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- 鍋にみりんと酒を入れ、沸騰させてアルコール分を飛ばし、続いて中ざら糖を入れて溶かす。しょう油を加えてひと煮立ちしたら火を止める。
- 生鮭は1切れを3等分に切る。グリルで焼いてあたたかいうちに1の漬けだれに漬け込む。2時間ほどしたら食べ頃。
※冷蔵庫で3日間ほど保管可能です。
一部画像提供/ごはん同盟
Fin
次回は、エッセイストで
整理収納アドバイザーの
柳沢小実さんに登場いただきます。
Profile
ごはん同盟 Gohan Doumei
しらいのりこ、シライジュンイチ夫妻が展開するごはん好きの、ごはん好きによる、ごはん好きのための“炊飯系”フードユニット。おいしいごはんをいただくことを目的に、料理教室や炊飯ワークショップ、テレビや雑誌などのメニュー開発、イベントでの炊飯協力などを行う。著書に『忙しい朝でもすぐできる ごはん同盟のほぼごはん弁当』(家の光協会刊)、『パラパラじゃなくていい!最高のチャーハン50』(家の光協会刊)、『これがほんとの料理のきほん』(成美堂出版刊)。
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