日々を楽しむ小さな工夫 
フードユニット「ごはん同盟」vol.2

日々を楽しむ小さな工夫017-vol2 毎日続く炊事を助けてくれる道具と食材選び

「自分になじむ道具は
調理やおいしさの大きな手助けに」

「頻繁に使うものだから、しゃもじひとつをとってもストレスなく使いたいですね」。
ごはんをおいしく食べることを信条に、炊き方や合わせるおかず、ごはんのお供などさまざまな工夫を凝らす「ごはん同盟」のおふたりですが、道具にもピカイチのこだわりを持っています。
大切にしているのは、まず機能性。その次にデザインや雰囲気です。たとえばしゃもじなら、炊き上がったごはんが切りやすいデザインで、米粒がくっつきづらい細かいエンボス加工が入った樹脂製のものがお気に入り。一方で、土鍋や羽釜で炊くときは雰囲気を大切に、気分よくごはんを盛りたくて、昔ながらの木製品を使います。
また、米研ぎに重宝しているのは、ボールや釜の縁につけてお米が流れないように水切りできる道具。土鍋や羽釜で炊く際には、ごはんの余分な水分を吸収して乾燥からも守ってくれる木製のお櫃も必須です。効率面でもおいしさでも、道具選びは料理のうちと考えています。

「シンプルな料理だからこそ
食材選びがモノを言う」

同時に大切にしているのが、定番の食材。お米はもちろん、出汁や味噌など、ごはんとセットで食卓に出すお味噌汁にもこだわります。「シンプルな料理ほど、素材の質を大切にしています」とおふたり。お米はジュンイチさんの実家のコシヒカリを中心に2~3種類を常備、出汁には市場で購入している真昆布や息吹いりこ、本枯節などを使用。以前は削り器で削りたての本枯節をお味噌汁の出汁に利用していましたが、家で食事をすることが増えた最近は、手間や栄養も考えていりこを積極的に使っているそう。まとめて内臓を取り除いたら、劣化防止に一度炒ってから冷凍保存しています。
また、味噌は手作りのものを。「ここ4年ほど、かなり真剣に作るようになりました。今年はすごくおいしくできたのが嬉しくて」とのりこさん。米味噌や玄米味噌のほか、家にいる時間が増えたのを利用して黒豆味噌にも挑戦。使い分けて味わいの差を楽しんでいます。

道具のお手入れにも配慮して

せっかく選んだ道具は、ものによってお手入れにも気遣います。「羽釜は手入れがラクで使いやすいアルミ製を選んでいますし、よく使うしゃもじは樹脂製なので汚れが落としやすく乾きやすい。唯一気を遣うのはお櫃や飯台など木製品ですね」とジュンイチさん。木製品は洗ったあとよく乾燥させ、湿度がこもらない環境で保管。冬場は乾燥して縮み、タガが外れてしまうこともあるので、時折水を張って水分を含ませたりもするそう。また、洗剤によっては後に黒ずんでしまうので、クレンザーとタワシで洗浄して、いつでも気持ちよく使えるように配慮しています。

一部画像提供/ごはん同盟

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Profile

ごはん同盟 Gohan Doumei

フードユニット「ごはん同盟」さん 写真

しらいのりこ、シライジュンイチ夫妻が展開するごはん好きの、ごはん好きによる、ごはん好きのための“炊飯系”フードユニット。おいしいごはんをいただくことを目的に、料理教室や炊飯ワークショップ、テレビや雑誌などのメニュー開発、イベントでの炊飯協力などを行う。著書に『忙しい朝でもすぐできる ごはん同盟のほぼごはん弁当』(家の光協会刊)、『パラパラじゃなくていい!最高のチャーハン50』(家の光協会刊)、『これがほんとの料理のきほん』(成美堂出版刊)。

https://gohandoumei.com/

ごはん同盟

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