住宅ローンの手続きの流れ
着工前にローンを申し込み、資金受け取りは竣工後
住宅ローンは、マイホームを担保にして購入資金を借りる(融資を受ける)ものです。金額が大きいだけに、申し込んだらすぐに融資が受けられるというような簡単なものではありません。融資を行うための審査も必要ですし、正式な住宅ローン契約(正確には「金銭消費貸借契約」)を結ばなければなりません。
住宅ローン申し込みから審査結果が出るまでに1〜2週間、その後、建物の各種検査や着工、竣工等を経て、金銭消費貸借契約を結びます。新築戸建ての場合でも数か月かかります。いつ、どんな手続きが必要かを知っておかないと、購入のスケジュールに支障が出ることもあります。
住宅ローンの手続き
住宅ローンの手続きは、新築を買うときには分譲会社や販売会社が、中古を買うときには仲介会社が、いつ、何を用意すればよいのかを説明してくれるケースが多いようです。ただ、提携ローンについては案内してくれても、融資を頼みたい金融機関が別にあるような場合は、個別に自分で手続きをしなければならないといったケースもあるので、自分で全体の流れをつかんでおいたほうが安心です。「フラット35」の場合の住宅ローン申し込みから入居までの流れは次の通りです。
「フラット35」住宅ローン申込みから入居までの流れ
※一般的な手続きの流れを紹介しています。このほかに、新築戸建住宅では物件検査一部省略や、竣工済み新築住宅の物件検査特例措置等、手続きを簡略化できる場合があります。
万が一に備えて、「ローン特約」を知っておきましょう
新築戸建ての場合、多くの金融機関では借入申し込みの時点で「工事請負契約書」の写しなどの書類が必要になります。つまり、住宅ローン申し込みの前には、工事請負契約の締結が必要になります。住宅ローン申込から、審査や設計・建物の物件検査等を経て、やっと融資契約になります。万が一、審査が通らずに融資が受けられないということになった場合の対処をしておかないと、契約時に支払った手付金等は返還されません。
そうならないために工事請負契約には、「住宅ローンが受けられなかった場合に、手付金が全額返還される」というローン特約を契約書に加えておくと安心です。
手続きが集中するのは、引渡し・入居の前後です。この時期に何が必要で、いつまでに用意すればよいのかを事前にチェックしておきたいものです。金融機関や施工会社との入念な打ち合わせをしておきましょう。
この内容は、2015年6月10日現在のものです。
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