日々の暮らしの中で、収納に関する悩みは尽きません。「すぐに散らかる」「しまいきれない」「どこにあるか分からない」といった声は多く、特に家族が集まるリビングでは、ものが増えがちで、雑然とした印象になりやすいものです。
快適な住空間を保つためには、単に収納するだけでなく、暮らしや空間に合わせてさまざまな収納方法を上手に組み合わせることが大切です。収納をより使いやすくするために、「しまうものの種類」や「使うシーン」「生活動線」「使用頻度」に合わせて、収納のタイプや配置を選ぶことがポイントです。本記事では、それぞれの観点から収納の選び方を詳しくご紹介します。
“しまいやすさ”を叶える収納計画
収納は、ただスペースを確保するだけではなく、“しまいやすさ”を意識した計画が大切です。収納計画を立てる際に押さえておきたい3つの基本についてご紹介します。
1. しまうもののサイズ・量に合わせて計画する
まずは、収納したいものの「サイズ」と「量」を正しく把握することが大切です。例えば、本や書類、食器などは奥行きが合わないと出し入れがしづらく、結果的に使われない“デッドスペース”になってしまうことも。やみくもに大きな収納を設けても、収納したいものに合っていなければ使い勝手が悪くなります。
計画段階で、何をどれくらい収納したいかをリストアップし、寸法を測っておくことで、スペースを無駄なく使え、使いやすさも大きく向上します。
2. 「使うシーン」に合わせて収納を選ぶ
同じ収納でも、「どう使うか」によって選び方は変わります。「使うシーン」に応じて収納の役割を分けて考えることで、限られたスペースでも効率よく配置でき、スッキリとした空間を保てます。生活感を出したくないものは、扉付きのキャビネットや引出しにしまう「隠す収納」を。お気に入りの雑貨や本は、オープン棚や壁面に飾る「見せる収納」にすると、空間に彩りが生まれます。また、頻繁に使うものはカゴやワゴンなど、手に取りやすい場所にまとめる「一時置き収納」を取り入れると便利です。
3. 「使用頻度・生活動線」を意識した配置を考える
収納は「どこに置くか」で使いやすさが大きく変わります。毎日使うものを高い棚に置いてしまうと出し入れが面倒になり、結果的に片付かない原因に。収納計画では、使用頻度と生活動線を意識した配置を心がけることが重要です。
例えば、掃除機はリビングや廊下など、すぐに取り出して使える場所に。リモコンや充電器はソファ近くに、フェイスタオルは洗面台の引出しに収納するなど、「よく使う場所の近くに収納する」が基本です。また、家族みんなが使う共用品はリビングに、一人が使うものは個人スペースに、といった動線を考えた配置にすると、自然と片付けやすい環境になります。
“使う場所”に合わせた収納で、もっと暮らしやすく
暮らしの中で“使う場所”ごとに、必要な収納の形や工夫は異なります。リビング、玄関、寝室、キッチンなど、それぞれの空間に合った収納を選ぶことで、使いやすさはもちろん、空間の印象や快適さも大きく変わります。この章では、住まいの各場所に合わせた収納のポイントをご紹介します。限られたスペースを有効に使いながら、毎日の動作がスムーズになる収納のヒントを見つけてみましょう。
リビング:生活感を抑えて、居心地よく
家族が集まるリビングは、ものが増えやすく散らかりがち。十分な収納を確保し、家族みんなが使うものの定位置を決めて、片付けやすい工夫を。また、雑多な日用品は「隠す収納」、お気に入りのアイテムは「見せる収納」に分けることで、空間にメリハリが生まれ、居心地のよい印象に整います。
収納のポイント
- 動線を意識した配置
リモコンや充電器はソファ付近、文房具はテーブル横など、“使う場所の近く”に収納の定位置を設けて使いやすく。 - テレビ台収納は配線の工夫を
テレビや周辺機器は近くに配置できる収納にまとめ、コード類は収納内部におさめるなど、目立たないようにする工夫が必要。
テレビ台収納のバリエーション
リビングの収納は、部屋の広さや家族、過ごし方によってさまざまなタイプが考えられます。パナソニックのキュビオスは、「部屋」「使い方」「しまうもの」に合わせて、サイズオーダーしたり、ユニットやパーツを選んだりして、ぴったりの収納をプランニングできるのでおすすめです。
玄関:第一印象を決めるスッキリ収納
靴や傘など“お出かけアイテム”が集まる玄関。限られたスペースでも工夫次第で、スッキリと整い、いつでも気持ちよくお客様を迎えられます。
収納のポイント
- スペースの有効活用
天井までの高さや土間、扉裏などを活用して、空間を無駄なく使い収納量を確保。
- 動線を意識した配置
よく使うものは取り出しやすい位置に、汚れやすいものは土間に置くなど、使うシーンに合わせて収納場所を決めると効率的。
- 空間を広く見せる工夫
床から浮かせたフロートタイプ収納なら、玄関を広く見せつつ掃除もラクに。
寝室・個室:衣類を“見やすく・出しやすく”
寝室や個室に設置されるクローゼットは、服を「探す・選ぶ・しまう」がスムーズにできることが大切です。ひと目で見渡せる収納にすれば、朝の身支度も快適になります。
収納のポイント
- 「掛ける・たたむ」を使い分け
シャツやジャケットはハンガー、ニットや下着は引出しに。衣類の種類ごとに効率よく整理。 - 使用頻度を意識した配置
よく着る服は目線の高さに、オフシーズンの服は上段や奥に配置して、取り出しやすく収納。 - 衣類以外の小物も集約
ハンカチやアクセサリーなども、身支度の動線に沿って使いやすい場所にまとめることで、探す手間も減り整理しやすく。 - ウォークインクローゼットで収納量を確保
衣類だけでなくバッグや小物、身支度用品までひとつの空間にまとめて収納できるため、収納量を確保しながら動線もスムーズに整理可能。
書斎・ワークスペース:集中できる環境を整える
在宅ワークや趣味のスペースは、用途や場所に合わせた収納やデスクを組み合わせて、作業に集中できる環境を整えましょう。
収納のポイント
- 収納棚で空間を仕切る
棚や収納ユニットで空間をゆるやかに仕切ることで、作業エリアと収納エリアを分けながら、収納量も確保。
- デスクまわりを整える
書類や文具はトレーや壁面ボードで整理し、デスク上に物を溜めないようにすることで、集中力を保つ工夫を。
- 機器・配線の収納も考慮
プリンターなどの機器は作業動線に沿って配置し、ケーブルは収納内部にまとめて隠すことで作業しやすさも向上。
ランドリールーム:家事がラクになる効率収納
洗濯・アイロン・衣類の整理などをまとめて行うランドリールームでは、動線や取り出しやすさを意識した収納計画がポイントです。
収納のポイント
- カテゴリーごとに整理
タオルや洗剤などを種類ごとに分け、使用頻度に応じて手前や上段・奥に配置することで、取り出しや補充がスムーズに。 - 収納するもので使い分け
毎日使うものはオープン収納でサッと取り出せるように。使う頻度が少ない洗剤などのストックは扉付き収納で隠し、見た目もスッキリ。 - 作業ステップに合わせて分類
「洗濯・干す・たたむ・しまう」の作業ごとに収納を配置すると、家事動線がスムーズに。
キッチン:作業効率と快適さを両立
調理や片付けを効率よく行うには、使う順番や頻度に合わせた収納計画が欠かせません。食材や道具の出し入れがスムーズになるように配置を工夫することで、作業時間の短縮と快適なキッチン空間の両立が可能になります。
収納のポイント
- 調理動線に沿った配置
調理・配膳・片付けといった一連の動作に合わせて、必要な道具や食材を使う場所の近くに収納することで、無駄な動きが減り、作業効率がアップ。 - お気に入りのキッチンツールは「見せる収納」
お気に入りの器やマグカップ、季節の雑貨などをオープン棚に飾って「見せる収納」で、インテリアの一部として空間のアクセントに。
- パントリーを設置
食料品、飲料のストック品はまとめて収納することで在庫管理しやすく、補充も効率的に。使用頻度や種類ごとに分けて配置すれば、探しやすく取り出しやすさもアップ
「しまうだけじゃない」暮らしを整える収納選びを
収納は、しまうだけの場所ではなく、暮らしを整えるための大切なしくみです。
限られた空間を有効に活用しながら、使いやすさと見た目の心地よさを両立させることで、毎日の動作がスムーズになり、住まい全体の快適さにつながります。
パナソニックの「キュビオス」は、空間のサイズや使い方、家族構成に合わせて自由にプランニングできるため、理想の収納をかしこく確保することが可能です。扉の種類や棚の高さ、レイアウトまで細かく選べるので、暮らしにぴったりの収納が実現できます。
カタログだけでは分かりにくいサイズ感や使い勝手は、ぜひショールームで実物を見て、体感してみてください。納得感のある収納選びが、これからの暮らしをもっと心地よくしてくれるはずです。
この内容は2025年9月現在のものです。
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